TOPICS絵本

ほげちゃん…。なんだこのぞんざいな名前の絵本は、と思って手に取ってみたところ、すごく面白かったので紹介です。

ほげちゃん
[本]ほげちゃん/やぎたみこ(amazon)

偕成社 2011.6.1発売 1050円
ISBN:978-4-03-232370-2

「ほげちゃん」とは、ゆうちゃんがおじさんからプレゼントされたぬいぐるみに付けられた名前です。ほげちゃんはすっかりゆうちゃんのお気に入りになり、片時も離さないような存在になるんですが、ある日家族でお出掛けの際に「汚れているから」との理由でおいてけぼりにされてしまうんですね。

飼い猫と2人でお留守番となったほげちゃんは、なんと動き始めるんですが、人のいないところでおもちゃやぬいぐるみが動き出すというのはまあ、絵本の世界ではよくある話です。でもほげちゃんは違うんです。だって、のっけからブチ切れモードなんですもん。体を汚されたことに始まり、変な名前を付けられたことまで、たまりにたまった鬱憤をここぞとばかりに大爆発させ、部屋中に当たり散らし始めます。表紙の柔和な表情からは想像もつかない暴れっぷりに爆笑だったのでした。

新宿のジュンク堂書店には平積みの絵本のそばにほげちゃんのぬいぐるみが展示されていたので、ひょっとして市販されてるのかな? と思ったけど、どうも手作りされたもののようです。作り方は絵本に掲載されているんですが、手芸とは無縁の生活を送ってきた僕にはさすがにハードルが高いので、ぜひ市販グッズも作ってほしいです。

[本]ほげちゃん(出版社の紹介ページ)
やぎたみこ(Twitter)

TOPICSキャラ絵本

3月にキャラクターブックが発売されたばかりの「ゲンコとひょう太」ですが、早くも新しい本が発売されました。

ゲンコとひょう太のなかなおり
[本]ゲンコとひょう太のなかなおり/スプーキーグラフィック(amazon)

実業之日本社 2011.6.16発売 1050円
ISBN:978-4-408-45342-2

今回の本はキャラクターブックではなくて、絵本の形態になっています。つまらないことでケンカしてしまったゲンコとひょう太が仲直りするまでを描いた内容です。

前作同様、ひょう太の方がお兄ちゃんなことを忘れてしまいそうな展開ですが、それでもやっぱり性格の全然違うこの2人だからこその思いやりが感じられるところがいいんですよね。兄弟愛っていうよりもコンビ愛に近いというか。

ちなみに、1つのキャラクターで絵本とキャラクターブックという2つの形態の本を出すというのはたまに見かけますが、出版社が違うんですね(キャラクターブックの方はメディアファクトリー刊)。これはちょっと珍しいと思いました。全然別ラインとして展開していくイメージなのかなぁ。絵本もいいけど、個人的にはボリュームのあるキャラクターブックを中心に展開してほしい気がします。

ゲンコとひょう太(公式サイト)
スプーキーグラフィック(公式サイト)

[本]キャンディベア パンヤンのカンフーダンス/スプーキーグラフィック(2011.7.4)
[本]ゲンコとひょう太/スプーキー グラフィック(2011.3.30)

TOPICSCD,キャラ絵本

モノコムサが展開する新キャラクター「キャンディベア」の絵本が発売されました。

キャンディベア パンヤンのカンフーダンス
[本]キャンディベア パンヤンのカンフーダンス/スプーキーグラフィック(7net)
(amazon)
TBSサービス 2011.6.29発売 1365円
ISBN:978-4-904345-21-4

モノコムサではこれまでいろんなキャラクターを展開してきましたが、グッズ+CDっていう流れが多かったので、絵本を発売するのははじめてだったような気がします。

内容は、パンダのパンヤンが得意のカンフーダンスをみんなに見せびらかせようと1人で大はしゃぎして顰蹙を買う(笑)というストーリーになっています。キャラクターのお披露目がメインになっているからか、同じスプーキーグラフィックが手掛ける「ゲンコとひょう太」に比べると、あっさり目な印象です。

ところで、パンヤンにはパンジーという同種の女の子の友達がいますが、他のキャラクター(マレーグマのマーレ、アライグマのラック、ツキノワグマのツキノワ、北極グマのポーラ)はそれぞれ1人ずつなんですね。せっかくなので、他のキャラにも異性の友達を作ってあげればいいのになんて思いましたが、みんな”クマキャラ”同士ということで仲はいいみたいなので余計なお世話なのかもしれません。
 

あと、絵本とは別にキャンディベアのイメージソングCDが同時発売されています。

みんなでね ~PANDA with Candy BEAR's~/「生きる」
[CD+DVD]みんなでね ~PANDA with Candy BEAR’s~/「生きる」/alan(amazon)

avex trax 2011.6.29発売 1890円
品番:AQCD-50596/B

歌は中国出身のチベット人歌手、alanさんによるもので、3パターンあるCDのうちジャケットC(上記リンク先のもの)がCandy BEAR’s仕様となっていて、付属のDVDにはキャラクターが登場するアニメーションPVが収録されています。YouTubeですこしだけ公開されていますが、伸びやかな歌声が心地いいです。

キャンディベア(公式サイト)
avexとモノコムサでプロモーションを展開、「キャンディベア」プロジェクト(AdverTimes 2011.5.27)

モノコムサ×play set productsの「15(ichigo)」(2010.5.20)

TOPICSキャラ本

今年で発売15周年を迎えるカバヤ食品のお菓子、「さくさくぱんだ」のさくぱんが書籍化されています。

さくさくぱんだ~はじめまして、ぼく、さくぱん!
[本]さくさくぱんだ~はじめまして、ぼく、さくぱん!/さくぱんブック制作委員会(amazon)

岩崎書店 2011.5.19発売 924円
ISBN:978-4-265-83004-6

さくさくぱんだが暮らしている独自の世界を紹介する内容になっているんですが、まずびっくりなのが、最初にあるさくぱん達キャラクターの一覧ページ。全員が同じ顔に見えるという(笑)。でもよーく見るとちょっとずつ特徴があるようです。

さくぱん達が暮らす世界はかなり特殊な秩序で構築されているようで、世の中にある黒いものはすべてチョコでできているという特徴があります(体も含む)。しかも事あるごとに溶け出しているのですごく大変そうなんですが、その辺は掃除する人やらチョコを補給する人やらがいて、しっかりとしたサポート体制が整えられているようです。

町の主な施設として学校と工場があって、工場ではもちろんさくさくぱんだが製造されています。「こうやって作られているんだ~」と理解を深めてから食べると、ちょっとおいしく感じられるのかもしれません。

ちなみに、この本はキャラクター本にありがちな絵本形態ではなく、児童書的な作りになっています。ちょっと珍しくて新鮮でした。

[本]さくさくぱんだ(出版社の紹介ページ)
カバヤ食品 さくさくぱんだ ブランドサイト(公式サイト)

さくさくぱんだミニパック 120個(amazon)…たくさん食べたい人へ。ってそんなにいらないか。

TOPICSTV

10日にテレビ朝日の新マスコット、「ゴーちゃん。」が発表されました。元気なパンダのキャラクターです。

本名は「ゴーエクスパンダ」。エクスパンダ星からやってきたパンダ王子だそうです。プロフィールを見るとどうも運動神経がいいらしいので、アグレッシブな活躍が予想されます。

デザインを手掛けたのはハローキティのデザイナーとしてもおなじみ、サンリオの山口裕子さん。山口さんはTBS「王様のブランチ」のキャラクターも手掛けたこともありますが、今回のキャラはサンリオ色は薄く、いかにもマスコット的な外見になっています。ちょっと引っ掛かる感じがするのはパンダなのに耳が大きいのと、垂れ目じゃないからかな?

テレビ朝日はこれまで「ドラえもん」を局のマスコットとして使用していたので、オリジナルのキャラクターができるのは素直に嬉しいです。ちなみに東京のテレビ局キャラクターを並べてみるとこんな感じになります。

NHK「どーもくん」
日本テレビ「ダベア」
TBS「BooBo」
テレビ朝日「ゴーちゃん。」
テレビ東京「7チャンパンダ」
フジテレビ「ラフくん」
TOKYO MX「ゆめらいおん」

パンダはテレ東とかぶってますが、あれは「ピラメキーノ」の番組キャラ(ピラメキパンダ)なので、まあいいのかな? 今年は完全地デジ化になりますので、これからの活躍にも期待です。

六本木にもパンダ!? テレ朝新マスコット“ゴーちゃん。”発表(映画.com 2011.5.10)
テレ朝の新マスコット「ゴーちゃん。」軽快アクションで可愛く登場!!(テレビドガッチ 2011.5.10)
ゴーちゃん。サイト(公式サイト)…音が出ます。

ムーぽん(Wikipedia)…そういえば昔テレ朝では「ムーぽん」という猫のキャラクターをマスコットとして扱っていたことがありました。

TOPICSDVD,アニメ

このサイトではだいぶ前から事あるごとにパッケージ化してほしいと書いていた、藤子・F・不二雄原作のあの作品がついに! DVDになるそうです。

[DVD]21エモン Complete Box(仮)(amazon)
TCエンタテインメント 2011.8.5発売 21000円
品番:TCED-1248

アニメが放送されていたのが1991年~1992年なので、20年の時を経ての初パッケージ化です。長かったー。ちなみに原作漫画は1968年に連載されていたものなので、アニメ化されるまでにも20年以上のブランクがあるんですよね。この作品は20年刻まないといけない決まりでもあるんでしょうか。謎です。

作品についてざっくり解説しておきますと、舞台は2051年(原作では2023年)の東京で、うらぶれたホテルの跡取り息子、21エモンが夢の宇宙パイロットになるべく奮闘するという内容のおはなしです。舞台が未来・宇宙なだけに”SF=すこし不思議”を標榜する藤子F作品の中でもSF度の高い作品として知られていますが、宇宙生物のモンガーやイモ掘りロボットのゴンスケといった個性の強いキャラクターに囲まれているおかげでスラップスティックなコメディーとしても見どころ豊富です。

明るい未来としての21世紀を描いた作品を今、改めて振り返るというのも悪くないのではと思います。

[DVD]21エモン Complete Box(仮)(販売元のサイト)…9/3にオープン予定の「藤子・F・不二雄ミュージアム」のオープンを記念しての発売のようです。同時に「パーマン Complete Box」1~4の発売も発表されています。
川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム…公式サイトがオープンしています。