TOPICSDVD,TV

毎日放送の「はれときどきうた」内で放送されている「へんしん!!じゃがポテ仮面」がDVD化されているので紹介です。

へんしん!!じゃがポテ仮面
[DVD]へんしん!!じゃがポテ仮面(amazon)

ケンメディア 2011.4.18発売 1480円

じゃがいものヒーローたちがいろんな料理に変身していく様を、舌足らずな子供の歌唱でユーモラスに表現した作品になっています。

ちなみにこの番組、関西のみで放送されているものなんですが、以前も取り上げたことがあるの覚えているでしょうか。これです。

「もえろ!バッカルコーン」がすごい(2010.1.23)

そう、じゃがポテ仮面はあのバッカルコーンの後釜キャラなんですね。というわけでDVDにはバッカルコーン2作品も特典として収録されているので、バッカルファンも注目です。

ところでこれらのアニメーションを制作しているのは、「秘密結社 鷹の爪」でおなじみの蛙男商会が所属するDLEという映像制作会社なんですが、DLEでは他にもいろんな地方のテレビ局と共同でキャラクターソングを制作し、各地方で放送するという展開を数年前から行っています。

詳しくはDLEサイト内のキャラクターソングのページにまとめられていますが、以下のようなキャラクターが存在しています。
「もえろ!バッカルコーン」「へんしん!!じゃがポテ仮面」…近畿広域圏
「たまこちゃんとコックボー」「貝がらブラッコ」…広島・愛媛
「パンパカパンツ」…静岡・岩手・山形・熊本
「ぬいぐるみのラパン」「モリのバンビーノ」「ドン・カルロスの絵しりとり」…中京広域圏
「RUN!!BEAR RUN!!」…関東広域圏
「ぷっとべ!プーデル」「ゴルゴン」…岡山・香川
「ピチ高野球部」…九州全県・沖縄

この流れを遡ると、2008年に静岡のSBSテレビとの共同企画としてスタートした「みんなで歌おう!! キャラクターソング」というコーナー向けに制作された「ハートきゅんきゅん おでんキュン」が最初のキャラクターで、第4弾キャラ「パンパカパンツ」のヒットと前後して全国の地方局との共同企画も始まった、という流れのようです。

これらのキャラクターのうちいくつかはDVD化もされていて、Amazonでも販売されているので紹介です(いずれも収録時間は短いので購入の際は要確認です)。

パンパカパンツパンパカパンツ その2ぬいぐるみのラパン
モリのバンピーノピチ高野球部ぷっとべ!プーデル
[DVD]パンパカパンツ
[DVD]パンパカパンツ その2
[DVD]ぬいぐるみのラパン
[DVD]モリのバンピーノ
[DVD]ピチ高野球部
[DVD]ぷっとべ!プーデル…6/22発売予定。

一見共通点はなさそうなんだけど、こうやって並べてみるとそれぞれに独特のあくの強さがあるキャラクターばかりで、そこがフックとなって「さっきの何あれ?」みたいな感じで口コミに繋がりやすい性質を持っていることに気づかされます。

DLEは以前、「ファイテンション☆テレビ」という短編アニメを集めた子供向けの30分番組を企画・制作していたことがありましたが、「キャラクターの広がり」という意味では、今の方が自社のキャラクター制作の強みを活かした展開と言えるのではと思います。

おそらく今後もこの手のキャラクターがどんどん増えていくんだと思いますので、楽しみにしながらチェックしていこうと思います。

はれときどきうた(毎日放送)
[本]へんしん!!じゃがポテ仮面の本だーよー(amazon)…DVDと同時期に本も発売されています。4/15、学研パブリッシングより。

TOPICS雑誌

「イラストノート」は先日紹介した「デザインノート」の姉妹誌的位置付けの、イラスト関連のムックですが、先月発売された最新号の特集が「かわいい」がテーマということで紹介です。


[雑誌]イラストノート No.18(amazon)

誠文堂新光社 2011.4.21発売 1680円
ISBN:978-4-416-61107-4

コイヌマユキさん、高村あゆみさん、よしいちひろさん、なばたとしたかさん、市川彰子さん、カナヘイさん、坂崎千春さん、東ちなつさん、アランジアロンゾといった方々へのインタビューが掲載されています。

「かわいい」というキーワードはキャラクターにとってもいちばんと言っていいくらいの大切な要素だと思うので、いろんなクリエイターの方の”かわいい感”を見たり聞いたりするのは楽しいです。「かわいい」という感覚についての考え方を言葉として伝える際の表現方法は千差万別ですが、外から借りてこられるようなものではなくて、自分の内側で見出していくもの、という認識は意外と共通しているんじゃないでしょうか。

あとびっくりだったのがアランジアロンゾのインタビュー部分。内容と言うよりもお2人の顔写真が掲載されていることにびっくりしました。顔を出されないイメージがあったので…。はっきりばっちりと写っているわけではないものの、今までありましたっけ? 少なくとも10年以上ファンを続けている僕の記憶にはなかったので驚きでした。

イラストノート ON THE WEB(公式サイト)

TOPICS絵本,雑誌

絵本の雑誌、「MOE」最新号にて「バムとケロ」でおなじみ島田ゆかさんの特集が組まれています。

MOE 2011年5月号
[雑誌]MOE 2011年5月号(amazon)

白泉社 2011.4.2発売 800円

インタビューでは新刊についてのことをはじめ、デビューの頃やカナダでの生活などが語られています。また、今月27日から開催されるフィンランドの絵本作家、ユリア・ヴォリさんとの2人展についてのページもあります。

ここでは取り上げ損ねてしまっていたんですが、今年1月に発売されたシリーズ最新刊「バムとケロのもりのこや」はなんと12年ぶりの新作なんですね(島田ゆかさんの新作としても6年ぶり)。

バムとケロのもりのこや
[本]バムとケロのもりのこや/島田ゆか(amazon)

文渓社 2011.1.7発売 1575円
ISBN:978-4-89423-707-0

12年といえば…と振り返ってみると、このサイトを始めるより前ですよ。その間も本屋さんで平積みされているのを普通に見かけていたので、そんなにも時間が経過していたとはまったく気づきませんでした。でもそんなブランクをものともせず、新刊は既にベストセラーになっているそうで、やっぱりすごい人気です。

12年経っても2人は何にも変わらない、いつものバムとケロでした。こういう、絵本の持つ変わらないよさっていいなって思ったのでした。

MOE(公式サイト)
絵本作家 島田ゆかのサイト、バムケロページ(公式サイト)

島田ゆかさん『バムとケロのもりのこや』インタビュー(絵本ナビ)
バムとケロのもりのこや [著]島田ゆか(asahi.com)…週刊朝日の書評。累計販売部数は360万部とのこと。
島田ゆか&ユリア・ヴォリ絵本原画展…4/27-5/9、松屋銀座にて開催です。ユリア・ヴォリさんはぶたのキャラクター「SIKA」の絵本でおなじみの方。

[雑誌]MOE 2011年5月号(JBOOK)…こちらのショップでMOEを購入すると先着でクリアファイルが付いてくるそうです。残念ながら今月号は売り切れっぽいけど。

MOE絵本フェスティバル(2010.2.5)
[雑誌]MOE 2006年10月号、かこさとし特集(2006.9.4)

TOPICS雑誌

「デザインノート」はあるテーマについてのデザイン・メイキングについて掘り下げている隔月刊誌ですが、最新号でキャラクターデザインを取り上げていたので紹介です。

デザインノートNo.36
[雑誌]デザインノート No.36(amazon)

誠文堂新光社 2011.3.26発売 1680円
ISBN:978-4-416-61101-2

クリエイターを”キャラクターをデザインの仕掛けとして使う側”と、”キャラクター自身を書く側”に分類し、それぞれの側面からキャラクターをどういったコンセプトやアプローチの元、どんな役割を持たせて立ち上げ育てているのかをクリエイター本人へのインタビューや過去作品を見ていくことで解き明かしていく、といった内容になっています。

登場クリエイターがやたら豪華で、佐野研二郎さん(LISMO)、田中秀幸さん(スーパーミルクチャン)、畑野憲一さん(まねきねこダック)、岡知行さん(マストくん)、鈴木克彦さん(暴君ハバネロ)、糸乗健太郎さん(Ponta)、黒須美彦さん(ドコモダケ)、坂崎千春さん(Suicaのペンギン)、田代卓さん(ガスヒーポン)、ディック・ブルーナさんといった人達について取り上げられている他、CMのクリエイティブディレクターである松井美樹さん(低燃費少女ハイジ)と木村透さん(のってカンガルー)のインタビューや、佐藤可士和さん、佐野研二郎さん、小杉幸一さんという博報堂トリオによる鼎談も掲載されています。

他にも「業種別キャラクター図鑑」として45体の企業キャラを紹介したページや著作権についてまとめたページもあったりと、読み応えのある構成になっているためまだ全部読めていないので詳しい感想はまたあとで追記するかもしれません。

とりあえず田中秀幸さんが「未来少女マリコ」というTVアニメーションシリーズを新たに制作中ということを知ったので、放送まで心待ちにしたいと思います。楽しみ!

デザインノート(公式サイト)

TOPICSキャラ絵本

黒と白、見た目も性格も違う2匹の子猫、「ゲンコ」と「ひょう太」が下町の銭湯を舞台に繰り広げるストーリーのキャラクターブックです。僕は知らなかったんですが、東京メトロ(地下鉄)の中吊り広告で不定期連載されていたりするそうなので見たことある人もいるかもしれません。

ゲンコとひょう太
[本]ゲンコとひょう太/スプーキー グラフィック(amazon)

メディアファクトリー 2011.3.18発売 998円
ISBN:978-4-8401-3867-3

本の帯には「最近うれし泣きしましたか?」なんて書かれてあって、ああそういうのを売りにしたおはなしかぁ…なんて冷めた気持ちで読んでみたんだけど、ものの見事に泣きました。もうなんなの? っていう(笑)。

オカマ犬のババコをはじめ、個性豊かなサブキャラクターも魅力ですが、特に愛らしいのはやっぱりゲンコとひょう太です。いつも天の邪鬼なゲンコと、やたら素直でちょっと甘えん坊なひょう太という対照的な性格の2人ですが、そういう感情って誰もが心の中に持っているものだから心に来てしまうのかも、なんて思ったのでした。

ゲンコとひょう太(公式サイト)…初版分の著者印税を全額寄付されると発表されています。
Spooky graphic(公式サイト)…NHKで放送されている「リトル・チャロ」(1期)のキャラクターデザイン、アニメーション制作を担当していたデザインチームです。
[本]ゲンコとひょう太(出版社の紹介ページ)

TOPICS絵本

その名のとおりですが、内臓をモチーフにしたキャラクターが登場する絵本です。

ナイゾーくん
[本]ナイゾーくん/さいとうゆうき・作、さかいおさむ・絵(amazon)

幻冬舎エデュケーション 2011.3.10発売 1365円
ISBN:978-4-344-97572-9

心臓や腎臓、脾臓に肝臓など、体の中にはいろんな臓器がいて一生懸命働いているんだなぁ~ということが遊びながら読み進めることで理解できるようになっています。ただ、幼い子向けだからか、それぞれの臓器がどんな働きをしているかといった詳しい説明は特にないので、学習絵本のつもりで買うと物足りないかもしれません。

臓器の特徴がちょっとずつ姿などに反映されているので、「スイゾーくんにはこんな役割があるんだよ」なんて説明しながら読んであげるといいのかな? でもよく考えたら、各臓器の役割なんて人に説明できるほどよく知らなかったり…。いい大人なんだから、ちゃんとした本を読んで勉強しておかないとダメですね(笑)。

kinpica(坂井治公式サイト)…斉藤さんも坂井さんも、映像制作プロダクションROBOT所属のクリエイターです。
[本]ナイゾーくん(出版社の紹介ページ)
[本]げんそじん 元素キャラクターBOOK(amazon)…こちらは113種類の元素をキャラクター化した絵本です。