TOPICS絵本

前にも一度、文芸社から出版された絵本を紹介したことがあったけど、これもそうです。前と同じくうさぎさんが主人公のおはなしなんですが、絵もストーリーも僕好みだったので紹介してみます。

冬にしか会えないお友だち
[本]冬にしか会えないお友だち/宮本悠輝(amazon)

文芸社 2011.1.15発売 1155円
ISBN:978-4-286-09877-7

独りぼっちで暮らす名前もない茶色い毛の子うさぎが主人公。みんなと一緒に遊びたいと思いながら、遠くから眺めているような子だったんですが、ある日、自分で作った雪うさぎを気に入り、それを友達に見立てて暮らしはじめるんだけど…、というおはなし。

著者プロフィールによると、大分在住の臨床工学技士の方とのことなので、絵を描いたりっていうのを本職にしているのではないんだと思いますが、色鉛筆で描かれた自然の素朴な雰囲気が、楽しいようなちょっと切ないようなおはなしにあってていいなぁって思いましたです。

[本]冬にしか会えないお友だち(出版社の紹介ページ)

TOPICSアニメ

雑貨店のPLAZAなどで人気のキャラクター、「Suzy’s Zoo(スージー・ズー)」ですが、4月からTBSでショートアニメが放送されることが発表されました。キャラクターのアニメーションというと、CSなど視聴環境が揃ってないと見られないチャンネルでしか放送されないパターンが多いんですが、今回は地上波のTBSで放送というのが嬉しいですね。ただし、放送時間や回数、全国ネットで放送されるかどうかなどの詳細については現時点では不明です。

実は「スージー・ズー」をTOPICSで取り上げるのははじめてなので詳しく紹介しておきますと、生みの親はアメリカ・サンディエゴ在住のアーティスト、スージー・スパッフォードさん。1967年に売り出したカードに描いたあひるが注目を集めたのが誕生のきっかけで、翌年スージーさんはグリーディング・カードの会社「Suzy’s Zoo Studio」を設立し、「ウィッツィー」と名付けられたあひるはそれ以来末永く愛されることになります。
1995年には読み聞かせ絵本シリーズ、「リトル・スージー・ズー」をアメリカで発表したことで赤ちゃん向けのキャラクターとしても人気に。日本では2006年6月にソニープラザ(当時)が各種グッズを販売し、特にテディベアのキャラクター「ブーフ」が人気になって現在に至っています。

日本ではグッズ先行で人気が出たので、絵本についてはあまり注目度は高くないですが、現在までに7作発売されています(リンク先はAmazon)。

[本]あひるのウィッツィー(2007.7発売)
[本]ウィッツィーとブーフ(2008.8発売)
[本]スージー・ズー ふゆってたのしいね!(2010.11発売)
↓幼児向けのシリーズ(4作)
[本]スージ・ズー いつまでもともだち(2010.3発売)
[本]スージ・ズー ブーフはどこ?(2010.3発売)
[本]スージー・ズー あきをあつめたよ!(2010.9発売)
[本]スージー・ズー もうすぐハロウィーン(2010.9発売)

今回のアニメーションは日本で企画・制作されたもののようですが、やっぱりスージー・ズーというとふわっとした線と水彩画ならではの色使いが持ち味ですので、アニメーションでもそこを上手く表現した作品になってほしいなぁと思います。

Suzy’s Zoo だいすき!ウィッツィー(TBS公式サイト)
スージー・ズー(PLAZA)
人気キャラクター"スージー・ズ―"がTBSでアニメ化決定!!(テレビドガッチ 2011.2.3)…アニメ化についてのスージーさんのコメントが掲載されています。

TOPICSCD

トライワークスが手掛ける人気キャラクター、「カピバラさん」がなんとCDデビューすることになったそうです。

カピバラさんのうた(完全初回限定生産盤)
[CD]カピバラさんのうた(完全初回限定生産盤)/カピバラさんとマユミーヌ(amazon)

日本クラウン 2011.4.13発売 1800円
品番:CRCP-10266
※カピバラさんCDデビュー記念ストラップ付属

カピバラさんのうた(通常版)
[CD+DVD]カピバラさんのうた(通常版)/カピバラさんとマユミーヌ(amazon)

日本クラウン 2011.4.13発売 1400円
品番:CRCP-10267

「まねきねこダックの歌」などでもおなじみの歌手、マユミーヌさんとのユニット「カピバラさんとマユミーヌ」名義としてリリース。メイン歌唱をマユミーヌさんが担当し、カピバラさんは鳴き声(?)を担当しているらしいです。

CDは完全初回限定生産盤と通常版の2種類。限定版にはカピバラさんのストラップが付属、通常版にはビデオクリップが収録されたDVDが付属しているということなので、どっちも欲しい人は両方買わないといけないというジャニーズやavexのアーティストによくありがちな商法が採用されています。

気になるカピバラさんの歌声(鳴き声?)はまだ公開されていないようですが、おそらく発売に向けて公式サイト上の特設ページで公開されそうな雰囲気ですので要チェックです。

カピバラさん(公式サイト)
カピバラさんとマユミーヌ(日本クラウン)

カピバラさん meets in KIDDYLAND Osaka はっぴーにゅういやぁ~(2010.2.11)

TOPICSキャラ絵本

クーリアの看板キャラクター「しずくちゃん」ですが、なんと今年で10周年なんですね。ということは当時はじめてしずくちゃんに触れた10歳くらいのお子様も今では立派な二十歳の大人になってるってこと? びっくり!
そんな記念すべき年に発売された新作絵本を紹介です。

しずくちゃん16
[本]しずくちゃん16 ねがいをかなえて♪バスのたび!/ぎぼりつこ(amazon)

岩崎書店 2011.1.18発売 840円
ISBN:978-4-265-81063-5

16作目となる人気シリーズですが、今回はみんなでバス旅行をする話と、野菜を育てる話の2本立てになっています。注目なのが、かつて放送されていたアニメのオリジナルキャラクターだった「つむりん」と「こゆきちゃん」が絵本初登場を果たしているんですね。特につむりんはアニメには欠かせないレギュラーキャラクターだっただけに、絵本の世界にも登場してくれて嬉しい限りです。

今回はゲスト出演ということらしいんですが、ぜひレギュラーにしてほしいなぁと思いましたです。

[本]しずくちゃん16(出版社の紹介ページ)
しずくちゃんブログ…なんと作者のぎぼりつこさんによる公式ブログが昨年からスタートしていました。しずくちゃん情報のほか、クーリア社内の様子なんかも掲載されていて楽しい内容になっています。

しずくちゃん、アニメ化決定(2006.9.4)

TOPICS絵本

気がついたらもう今年ももう終わりです。早いものですね。なにかと慌ただしい年の瀬ですが、ふと立ち止まって一息つけるような、こんな絵本を紹介です。

くまのこのとしこし
[本]くまのこのとしこし/高橋和枝(amazon)

講談社 2010.11.24発売 1575円
ISBN:978-4-06-132447-3

もうすぐ今年が終わって来年がやってくると教えられたくまのこが、来年ってどんなふうにやってくるんだろうと心待ちにしながら年の瀬を過ごすおはなしです。

なにか特別なことが描かれているのではなくて、言ってしまえばこの時期にどこの家庭でも行われていそうなことが描かれているだけなんですが、なんだかすごく懐かしい、不思議な気分が蘇りました。

何十年後かにこの絵本を手に取った子供が、
「なーんだ、昔も今とおんなじことしてたんだね」
なんて言ってくれるような未来になるといいなぁ。

[本]くまのこの としこし(出版社の紹介ページ)
タカハシカズエホームページ(作者のサイト)…現在池袋リブロ本店にて絵本の原画が展示されているそうです。1/17まで。

[本]りすでんわ/高橋和枝(2010.9.29)

TOPICS絵本

買ってから取り上げようと思っていたんだけど、なかなか売ってないのですよ。というわけで先に紹介です。

イカロス君の大航海
[本]イカロス君の大航海/澤田弘崇、宇宙航空研究開発機構(amazon)

日経印刷 2010.12.20発売 360円
ISBN:978-4-904260-72-2

ついにイカロス君の絵本が発売になりました。今年は小惑星探査機「はやぶさ」が世界初の偉業を成し遂げたことで、宇宙開発事業について世間の注目が集まりましたが、「IKAROS」もそうした存在のひとつです。

IKAROSは燃料を搭載せず、太陽光の力で宇宙空間を航行することのできる世界初の”宇宙ヨット”なんですね。実際に想定されているような航行ができるか実証するために作られたわけなんですが、今年5月に探査機「あかつき」などとともに打ち上げられた後、今月までに当初予定されていたミッションはすべて成功し、日本の宇宙開発に多くの収穫をもたらすことになったのでした。

そんなIKAROSの活躍を「イカロス君」というキャラクターを用いることで、子供から大人まで分かりやすく楽しめる内容にまとめたのがこの絵本、ということになるんですが、イカロス君に限らずJAXAのキャラクターを見ていると、本当にすごいなーって思うんですよね。何がすごいんだろうと考えてみたところ、ただキャラクターを作ってみたっていうんじゃなくて、「伝える」ってことにしっかりと主眼が置かれているところがすごいんだと思いました。

昨年、「2位じゃダメなんですか」なんて言葉が物議を醸したことがあったけど、それでもやっぱり、どんなにすごいことをやったとしてもそれを伝えることができなければ、何もやってないように見られてしまうんですよね。それも専門的で高度な分野になればなるほど、正確に伝えることが難しくなってしまいますし。

JAXAのキャラクターって、そこをちゃんと補って伝えることのできる存在になっているんですよね。その最大公約数的なかわいさもそうだし、どうも現場レベルで制作し展開されていますよね。そういうところもすごいなと。

JAXAが積極的にキャラクターを作るようになった経緯について詳しくは知らないんだけど、出発点として、最初から正式な企画として立ち上がったものではなくて、おそらくなにか手弁当的な、現場の思いから生まれたような感じがするんです。単に外注に丸投げして、っていうのとでは伝わり方が全然違ってくると思うんですよね。

今後もイカロス君をはじめとしたキャラクターによって、JAXAの活動が多くの人に伝わって事業の発展に繋がっていければホントにいいなーって思います。

小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」(JAXA)
イカロス君Twitter
IKAROS-blog
イカロス君の宇宙での活躍を物語にしました!(IKAROS専門チャンネル 2010.6.25)…IKAROSの様子を撮影するDCAM1とDCAM2の活躍を物語仕立てにしたものです。かわいいし感動です。
第8回Webクリエーション・アウォードの受賞式が行われました!(IKAROS専門チャンネル 2010.9.30)…Twitterなどでの活躍が認められ、「気になるWeb人で賞」を受賞した際のコメントです。

「はやぶさ」と遊ぼう!(JAXA)…JAXAのキャラクターと言えばやっぱり「はやぶさ君」が有名です。「はやぶさ君の冒険日誌」は本当に感動です。
はやぶさ君を描いて(はやぶさ、地球へ! 2010.5.12)…「はやぶさ君の冒険日誌」の制作について語られています。

絵本「イカロス君の大航海」限定セット(コンセント)…こちらのショップでは絵本にバッチなどが付いた限定セットのほか、グッズも販売中です。