TOPICSBOOK,アニメ

放送43年目となる今も大人気の国民的アニメ「サザエさん」の初となる公式本が登場しました。

アニメ サザエさん公式大図鑑 サザエでございま~す!
[本]アニメ サザエさん公式大図鑑 サザエでございま~す!(amazon)

扶桑社 2011.7.16発売 1365円
ISBN:978-4-594-06438-9

オールカラーで登場キャラクターの紹介や間取り図紹介、アニメ製作現場の裏側、サザエさんクイズなどが掲載されていて、ビジュアル的にも読み物的にも楽しめる内容に仕上がっています。

個人的に注目だったのはやっぱりキャラクター名鑑のコーナーです。定番キャラからレア度の高いキャラまでいろいろ紹介されています。詳しさではWikipediaの方が上ですが、やっぱりイラスト付きなのと公式っていうのがいいですね。本では親戚の一部に紹介はされているものの名前が掲載されていない人がいるんですが(マスオの兄サケオや、波平の妹なぎえなど)、一方でサザエさんが希にお手伝いに行くお金持ちの湯水さん宅で飼われている犬の名前(クラフトフラッシュ・ローヤルウェイ グッド ダルマシャン・モンタナ)はしっかり掲載されているのがちょっと面白いなぁと思いました。何か基準があるんでしょうか。
あと、いなくなった浜さんや三平さんはさすがに紹介されていないか…と思ったら別コーナーで掲載されていたのも嬉しかったです。またアニメにもちょこっとでいいので登場してほしいなぁ。

そんな中でやっぱり面白いと思ったのが波平の存在。昭和の厳格な父の象徴というイメージがありますが、一方でやたらお間抜けなエピソードも豊富だったりするんですよね。波平の弱点をまとめたページがあるんですが、頭髪ネタ4連発のあとに「ほかにもあります! 波平の弱点」として「お酒に弱い」「美人に弱い」「不器用」「あきっぽい」と4つの弱点がまとめられていて笑いました。ここだけ見たら波平って単なるダメ人間じゃないですか…(笑)。でもそういういつの時代にも当てはまる普通の人を描いているからこそ、衰えない人気を得られているんだなぁと思ったのでした。

[本]アニメ「サザエさん」公式大図鑑 サザエでございま〜す!(出版社の紹介ページ)…本の購入者を対象にしたキャンペーンも受付中です(9/30まで)。
長谷川町子美術館…7/16-8/31まで、アニメサザエさん展が開催されています。

コカコーラのCMにサザエさん一家が登場(2004.4.3)

TOPICS絵本

アートディレクターの山下浩平さんが久々に作・絵を手掛けた絵本が発売されました。

 ともだちぱんだ
[本]ともだちぱんだ/やましたこうへい(amazon)

教育画劇 2011.7.1発売 1155円
ISBN:978-4-7746-1200-3

2人のパンダの子供が、出会ってから仲良くなっていく様子を描いた作品なんですが、全編がことばあそび絵本になっていて、「ぱんだ」の節にあわせてテンポよく進んでいく物語になっています。

冒頭に「ぱんだ ぱんだ きみも ぱんだ?」っていう、2人が出会うシーンがあるんですが、僕は既にここでやられてしまいまして。そこからはもう夢中で読んでしまいました。「ことばあそび」という形態の中に、こんなにいろんな要素を詰め込むことができるんだなぁと感動しました。

ことばあそびの方に目が行きがちですが、絵もすごくよくて、懐かしいような、新しいような、不思議な魅力があるんですね。そしてこの絵に昔ながらの明朝体フォント(アンチック体っていうんだっけ?)がすごく合っているんですよ。トータルでデザインされているからこそ出せる普遍性みたいなものを感じましたです。

山下さんは今後も絵本を出版する予定があるそうなので、楽しみにしたいと思います。

mountain mountain(公式サイト)…上野動物園のジャイアントパンダグッズのデザインもされています。

TOPICS絵本

ほげちゃん…。なんだこのぞんざいな名前の絵本は、と思って手に取ってみたところ、すごく面白かったので紹介です。

ほげちゃん
[本]ほげちゃん/やぎたみこ(amazon)

偕成社 2011.6.1発売 1050円
ISBN:978-4-03-232370-2

「ほげちゃん」とは、ゆうちゃんがおじさんからプレゼントされたぬいぐるみに付けられた名前です。ほげちゃんはすっかりゆうちゃんのお気に入りになり、片時も離さないような存在になるんですが、ある日家族でお出掛けの際に「汚れているから」との理由でおいてけぼりにされてしまうんですね。

飼い猫と2人でお留守番となったほげちゃんは、なんと動き始めるんですが、人のいないところでおもちゃやぬいぐるみが動き出すというのはまあ、絵本の世界ではよくある話です。でもほげちゃんは違うんです。だって、のっけからブチ切れモードなんですもん。体を汚されたことに始まり、変な名前を付けられたことまで、たまりにたまった鬱憤をここぞとばかりに大爆発させ、部屋中に当たり散らし始めます。表紙の柔和な表情からは想像もつかない暴れっぷりに爆笑だったのでした。

新宿のジュンク堂書店には平積みの絵本のそばにほげちゃんのぬいぐるみが展示されていたので、ひょっとして市販されてるのかな? と思ったけど、どうも手作りされたもののようです。作り方は絵本に掲載されているんですが、手芸とは無縁の生活を送ってきた僕にはさすがにハードルが高いので、ぜひ市販グッズも作ってほしいです。

[本]ほげちゃん(出版社の紹介ページ)
やぎたみこ(Twitter)

TOPICSキャラ絵本

3月にキャラクターブックが発売されたばかりの「ゲンコとひょう太」ですが、早くも新しい本が発売されました。

ゲンコとひょう太のなかなおり
[本]ゲンコとひょう太のなかなおり/スプーキーグラフィック(amazon)

実業之日本社 2011.6.16発売 1050円
ISBN:978-4-408-45342-2

今回の本はキャラクターブックではなくて、絵本の形態になっています。つまらないことでケンカしてしまったゲンコとひょう太が仲直りするまでを描いた内容です。

前作同様、ひょう太の方がお兄ちゃんなことを忘れてしまいそうな展開ですが、それでもやっぱり性格の全然違うこの2人だからこその思いやりが感じられるところがいいんですよね。兄弟愛っていうよりもコンビ愛に近いというか。

ちなみに、1つのキャラクターで絵本とキャラクターブックという2つの形態の本を出すというのはたまに見かけますが、出版社が違うんですね(キャラクターブックの方はメディアファクトリー刊)。これはちょっと珍しいと思いました。全然別ラインとして展開していくイメージなのかなぁ。絵本もいいけど、個人的にはボリュームのあるキャラクターブックを中心に展開してほしい気がします。

ゲンコとひょう太(公式サイト)
スプーキーグラフィック(公式サイト)

[本]キャンディベア パンヤンのカンフーダンス/スプーキーグラフィック(2011.7.4)
[本]ゲンコとひょう太/スプーキー グラフィック(2011.3.30)

TOPICSCD,キャラ絵本

モノコムサが展開する新キャラクター「キャンディベア」の絵本が発売されました。

キャンディベア パンヤンのカンフーダンス
[本]キャンディベア パンヤンのカンフーダンス/スプーキーグラフィック(7net)
(amazon)
TBSサービス 2011.6.29発売 1365円
ISBN:978-4-904345-21-4

モノコムサではこれまでいろんなキャラクターを展開してきましたが、グッズ+CDっていう流れが多かったので、絵本を発売するのははじめてだったような気がします。

内容は、パンダのパンヤンが得意のカンフーダンスをみんなに見せびらかせようと1人で大はしゃぎして顰蹙を買う(笑)というストーリーになっています。キャラクターのお披露目がメインになっているからか、同じスプーキーグラフィックが手掛ける「ゲンコとひょう太」に比べると、あっさり目な印象です。

ところで、パンヤンにはパンジーという同種の女の子の友達がいますが、他のキャラクター(マレーグマのマーレ、アライグマのラック、ツキノワグマのツキノワ、北極グマのポーラ)はそれぞれ1人ずつなんですね。せっかくなので、他のキャラにも異性の友達を作ってあげればいいのになんて思いましたが、みんな”クマキャラ”同士ということで仲はいいみたいなので余計なお世話なのかもしれません。
 

あと、絵本とは別にキャンディベアのイメージソングCDが同時発売されています。

みんなでね ~PANDA with Candy BEAR's~/「生きる」
[CD+DVD]みんなでね ~PANDA with Candy BEAR’s~/「生きる」/alan(amazon)

avex trax 2011.6.29発売 1890円
品番:AQCD-50596/B

歌は中国出身のチベット人歌手、alanさんによるもので、3パターンあるCDのうちジャケットC(上記リンク先のもの)がCandy BEAR’s仕様となっていて、付属のDVDにはキャラクターが登場するアニメーションPVが収録されています。YouTubeですこしだけ公開されていますが、伸びやかな歌声が心地いいです。

キャンディベア(公式サイト)
avexとモノコムサでプロモーションを展開、「キャンディベア」プロジェクト(AdverTimes 2011.5.27)

モノコムサ×play set productsの「15(ichigo)」(2010.5.20)

TOPICSキャラ本

今年で発売15周年を迎えるカバヤ食品のお菓子、「さくさくぱんだ」のさくぱんが書籍化されています。

さくさくぱんだ~はじめまして、ぼく、さくぱん!
[本]さくさくぱんだ~はじめまして、ぼく、さくぱん!/さくぱんブック制作委員会(amazon)

岩崎書店 2011.5.19発売 924円
ISBN:978-4-265-83004-6

さくさくぱんだが暮らしている独自の世界を紹介する内容になっているんですが、まずびっくりなのが、最初にあるさくぱん達キャラクターの一覧ページ。全員が同じ顔に見えるという(笑)。でもよーく見るとちょっとずつ特徴があるようです。

さくぱん達が暮らす世界はかなり特殊な秩序で構築されているようで、世の中にある黒いものはすべてチョコでできているという特徴があります(体も含む)。しかも事あるごとに溶け出しているのですごく大変そうなんですが、その辺は掃除する人やらチョコを補給する人やらがいて、しっかりとしたサポート体制が整えられているようです。

町の主な施設として学校と工場があって、工場ではもちろんさくさくぱんだが製造されています。「こうやって作られているんだ~」と理解を深めてから食べると、ちょっとおいしく感じられるのかもしれません。

ちなみに、この本はキャラクター本にありがちな絵本形態ではなく、児童書的な作りになっています。ちょっと珍しくて新鮮でした。

[本]さくさくぱんだ(出版社の紹介ページ)
カバヤ食品 さくさくぱんだ ブランドサイト(公式サイト)

さくさくぱんだミニパック 120個(amazon)…たくさん食べたい人へ。ってそんなにいらないか。