TOPICSBOOK,企業キャラ

これはアメリカの昔懐かしい広告キャラクターを集めた書籍です。

アド・ボーイ
[本]アド・ボーイ~アメリカン・ヴィンテージ広告・キャラクター大全~/ウォーレン・ドッツ、マサド・フセイン(amazon)

グラフィック社 2010.7発売 1575円
ISBN:978-4-7661-2123-0

1950~70年代頃のキャラクターを集めているそうです。思わず「懐かしい」なんて書いてしまいましたが、実際にはほとんど見たことないキャラクターばかりなのでどっちかというと新鮮です。それもすごく。今の時代にはないセンスだしね。
カラーでビジュアルメインの内容になっていて、ページ数もそこそこあるのに意外と安いのもよいです。

[本]アド・ボーイ~アメリカン・ヴィンテージ広告・キャラクター大全~(出版社の紹介ページ)

[本]Meet Mr. Product: The Art of the Advertising Character(amazon)…同じ著者によるアメリカ広告キャラクターをまとめた書籍。こちらは翻訳されていません。2003年2月、Chronicle Booksより発売。
[本]アメリカン・キャラクター大図鑑(amazon)…これも著者の1人(ウォーレン・ドッツ)による1950~90年代にかけてのアメリカ広告キャラクターを扱った書籍ですが、こっちはちゃんと翻訳済みです。現在は入手困難みたいだけど。1999年1月、グリーンアロー出版社(現・Bbmfマガジン)より発売。

TOPICS漫画

ちょっと前の話になっちゃいますが、長新太さんのこれまで単行本に未収録だった15コマ漫画が書籍化されましたので紹介です。

人間物語
[本]人間物語/長新太(amazon)

芸術新聞社 2010.6.10発売 1680円
ISBN:978-4-87586-196-6

長新太さんと言えば「キャベツくん」(amazon)など、絵本のイメージが強いですが、元々は漫画家として活動されていた方なので、漫画作品もたくさんあるらしいんですね。ただ絵本と違って積極的に書籍化されていないため、今回のような大人向けの漫画作品の書籍化は、非常に珍しいと思われます。

ページをめくるといきなり、「この漫画は、思いあがった人間が、生きものや、自然からチクチクと毎回しっぺ返しをうける物語です。」という前置きがあります。なるほど風刺が効いた物語なのかと思いつつ、再びページをめくると目に飛び込んでくる1話目のタイトルが「ゾウをダンゴにしてはイカンの巻」ですからね。
思わず「ズコー!」と両足を上げてコケたくなるようなところですが、読んでみるとやっぱりすごいんですよ。1コマ先すら予想できない自由すぎる発想が飛び交いまくっていて「なんなんだこれは」の連続で。そんななのに、単なる無茶苦茶じゃなくて、現代社会に対する長さんからのメッセージがしっかり込められているんですね。風刺漫画ってそんなに読んだことはないけど、こんなに奇妙でなぜだかあったかい気持ちになれる作品はそうないと思います。

あと、先月発売された雑誌「イラストレーション」9月号でも長新太さんが特集されているのであわせて紹介です。

イラストレーション「長新太 マンガのココロ」
[雑誌]イラストレーション2010年9月号「長新太 マンガのココロ」(amazon)

玄光社 2010.7.27発売 1680円

吉祥寺の絵本専門店「トムズボックス」の土井章史さんによる作品紹介や、土井さんとブックデザイナーの日下潤一さん、イラストレーターの網中いづるさんの3人による座談会などが掲載されています。
 

[本]人間物語(出版社の紹介ページ)…いくつかのページ画像が掲載されています。
[雑誌]イラストレーション2010年9月号「長新太 マンガのココロ」(出版社の紹介ページ)…こちらも少しだけ立ち読みできます。
長新太の本(トムズボックス)…「トムズボックス」では長さんの没後、いくつかの作品を独自に書籍化して販売しています。一般流通はしていないのが残念ですが、ネット通販でも購入可能です。

ついでに長さんについて詳しく知りたい方に関連書籍を2つ紹介。
[本]長新太―ナンセンスの地平線からやってきた/土井章史(amazon)
[本]長新太(KAWADE道の手帖)(amazon)
どちらも2007年に発売されたものです。

絵本画家の長新太さん、死去(2005.6.27)

TOPICSBOOK

これもちょっと前に出た本ですが、絵本作家の荒井良二さんの初となる作品集です。

meta めた
[本]meta めた/荒井良二(amazon)

フォイル 2010.4.30発売 2100円
ISBN:978-4-902943-54-2

思うがままに描かれたいろんなタイプのイラストが、これでもかと収録されていて、まるで荒井さんの脳の中を直接覗き込んでいるような気分にさせてくれる1冊です。こういう作品、好きだな~。

また、同時期に発売された絵本「モケモケ」もすごかったです。

モケモケ
[本]モケモケ/荒井良二(amazon)

フェリシモ出版 2010.5.21発売 1350円
ISBN:978-4894325210

「モケモケ」というのは荒井さんの造語で、幼児が持つ感覚世界を表現したものらしいんですが、「meta めた」が荒井さんの脳の中なら、こっちは見知らぬ幼児の頭の中に飛び込んでしまったかのような、不思議感覚に満ちあふれた世界になっています。まさにモケモケです。

この本はフェリシモ出版の「おはなしのたからばこ」というシリーズの1つとして出版されたものなんですが、こうした言葉による”おはなし”がない絵本までラインナップするとはなかなかすごいです。

[本]meta めた(出版社の紹介ページ)
[本]モケモケ(出版社の紹介ページ)
荒井良二(公式サイト)

[本]ルフランルフラン2 本のあいだのくにへ/荒井良二(2006.5.27)

TOPICS絵本

かわいいうさぎの女の子が主人公の絵本を紹介です。

ウィルバーのしあわせ
[本]ウィルバーのしあわせ/ウィルバー奈美・文、藤本タクヤ・絵(amazon)

文芸社 2010.8.15発売 1050円
ISBN:978-4-286-08955-3

うさぎのウィルバーはある日寿司職人の人間の男性に一目惚れしてしまいます。普通なら叶わぬはずの恋を成就させるため、ウィルバーは必死に頑張るのですが…、というストーリー。

ページ数は少ないんですが、予想を上回るメルヘンチックな展開に、思わずにやにやしてしまいました(笑)。イラストもかわいくて、ストーリーにぴったりはまってます。もうちょっと長めの物語としても読んでみたい気になりました。

おそらく自費出版的な扱いの書籍なので、かなり規模の大きい書店でないと取り扱いがないかと思われますが、もし見つけた際には手に取ってみてほしい1冊です。

[本]ウィルバーのしあわせ(出版社の紹介ページ)

TOPICS絵本

日本テレビ系列で放送されている「ズームイン!!SUPER」のキャラクター、ズーミンの4作目となる絵本が発売されました。

ズーミンおはようはまほうのコトバ
[本]ズーミンおはようはまほうのコトバ/友永コリエ・文、原あいみ・絵(7net)

フレーベル館 2010.8発売 1050円
ISBN:978-4-577-03847-5

ズーミンの絵本シリーズはキャラクターの絵本としては珍しく、ちゃんとした創作絵本になっているのがいいんですが、今回は「あいさつ」がテーマになっていて、朝の番組のキャラクターらしいストーリーになっています。

ズーミンの絵本は2009年4月に1作目が発表されてから、約半年というハイペースで新作が刊行されているんですが、どれも教育的なテーマがあるものの説教くさくはなくて面白いんですね。このまま刊行が続けはホントにいいシリーズになるんじゃないでしょうか。

僕はこの時間帯の番組というと、フジテレビの「めざましテレビ」を見てることの方が多いんですが、ズーミンの絵本だけはこれからも応援していきたいと思います。

ついでにこれまでのズーミン絵本も紹介です。
ズーミンそらをとぶズーミンとチャーミン こおりのくにをすくえ!ズーミンのまゆげのひみつ
[本]ズーミンそらをとぶ(amazon)
[本]ズーミンとチャーミン こおりのくにをすくえ!(amazon)
[本]ズーミンのまゆげのひみつ(amazon)

ズーミンの部屋(公式サイト)

TOPICS絵本

イラストレーターの天明幸子さんが手掛けた絵本が発売されたので紹介です。

みんなであそぶひ
[本]みんなであそぶひ/天明幸子(amazon)

教育画劇 2010.5発売 998円
ISBN:978-4774611617

いろんな動物のおともだちが、みんなで遊ぶために集合するんですが、みんなそれぞれに好きな遊びがあって、遊びながら向かうんですね。その光景がなんだかシュールで、小っちゃい子に読み聞かせたらどんな反応が返ってくるんだろうかと想像すると楽しくなるような作品に仕上がっています。

・おまけ
この絵本が発売された頃、うちにこのような印刷物が郵送されてきたんですよね。

「みんなであそぶひ」のポストカードなど

なんでだ!? と思ったら、以前天明さんの個展に行ったときに芳名帳に名前を書いておいたからだと気づきました。単なる告知はがきではなくこういうものだとうれしさも倍増ですね。すごいなーと思いましたです。

GOLDEN SOLIDS(天明幸子公式サイト)

[本]しやわせかもしれない/天明幸子(2004.2.13)