TOPICS絵本

メディアアーティストの岩井俊雄さんが初めて手掛けた本格的な絵本ということで、このサイトでも刊行直後に取り上げた「100かいだてのいえ」という作品がありますが、その第2弾となる作品が来月登場するそうです。

 
[本]ちか100かいだてのいえ/いわいとしお(楽天ブックス)
偕成社 2009.10下旬発売 1260円
ISBN:978-4-03-331660-4

↑のリンク先(楽天ブックス)で、表紙画像と中身の一部が公開されていますが、今回はなんと地下へと続く100階建ての家ですよ! そんな発想があったとはびっくりです。

前作はその内容が子供に受けてすぐに大人気になりましたが、実際僕も昨年の帰省時に持って帰って甥に読んであげたらすごく面白がってくれたんですよね。今回も人気作になることは間違いなさそうです。

ちなみに前作の主人公はトチくんという男の子でしたが、今回はクウちゃんという女の子だそうです。トチという名前は”土地”と掛けている、みたいな話があったと思うけど今回はなんでしょうね。空洞のクウかな?

ちか100かいだてのいえ(出版社の紹介ページ)…楽天ブックスでは先着でポストカードプレゼントがあるようですが、他の書店でも何かあったりするのかな。
いわいさんちweb…岩井さんのブログ。今回の絵本についての告知はまだありません。

[本]100かいだてのいえ/岩井俊雄(2008.5.29)

MEMO

“フォクすけ”が「Firefox」のツールバー上で走る拡張機能「走るフォクすけ」
これを入れてみました。走っていないときもページを眺めているような視線になっててちょっとかわいいです。
 

「はだしのゲン」続編を断念 作者の中沢さん、視力低下で
漫画家としては引退ということになるみたいですね。「はだしのゲン」は原爆の漫画っていうイメージがどうしても強くなるけど、そういう部分を抜きにしてもすっごく面白い作品ですよね。上京後のゲンも読んでみたかったけど、今の今まで出版に向けて頑張ってこられたということだけで十分というか、感謝したい気持ちになります。
 

クレヨンしんちゃんの作者が失踪、11日から
臼井儀人さんがまさかの失踪。臼井さんと言えばあれだけのヒット作を手掛けながらメディアには一切顔を出さない人だったので、実は近くに潜んでいたけど誰も気がつかなかった、とかいう話だったらいいんですが。無事でいてほしいです。

MEMO

■松本人志監督作品の「しんぼる」を見に行ってきました(以下ネタバレはたぶんなし)。
前作「大日本人」の時はただただポカーンとするしかないラストシーンのせいで素直に面白かったとは言えなかったので、今回は期待半分、不安半分みたいな気持ちで見に行ったんですが、文句なくむちゃくちゃ面白かったです。
ここまで削ぎ落とすか、と思えるような単純・シンプルな構図を通して見えてくるのは、松ちゃんの中で決して揺るぐことのない絶対的な感覚です。自分が面白いと思うことに100%の忠誠を誓い、なんの小細工、飾り立てもせずに剥き出しのまま世に放ったのがこの作品なのではないかと思いました。
そしてここまで単純化されることで、松ちゃんの信じる感覚が「さてなんでしょう?」なんて漫才をやっていた頃から全然変わっていないことにも気づかされました。

一方、ネットで他の人の感想を見てみると「全然つまらなかった」と書いている人が目に付くんですが、その気持ちも分かります。客観的な視点で万人が素晴らしいと思える深みのある作品がいい映画と言うなら、この作品はちょっと違うと思うし、僕も「大日本人」を見ずにいきなりこっちを見ていたら全然違った感想になっていたのは間違いないと思うし。
なのでこれはどっちかが「分かってる」「分かってない」とか言う話ではなくて、ある歌手の歌に感動する人もいれば、雑音にしか聞こえない人もいるように、好みの話なんでしょうね。僕には好みの作品だったというだけで。
 

ちなみに、見て面白くなかったときの保険的な意味も込めて、わざわざ有楽町まで舞台挨拶のある回を見に行ってきたんですが、その時の松ちゃんの受け答えも面白かったです。

松本人志:「殺害予告のやつかと……」ブラックジョーク連発 主演、監督の最新作「しんぼる」公開

詳しくは上の記事のとおりですが、話が終わってマスコミによる撮影タイムに移るときに、松ちゃんが持っているマイクを預かろうとスタッフの人が背後から近づいてきたんですよね。すると急に知らない人が目の前に現れたものだから、松ちゃんが本気でびっくりしてしまい、「うわー! 殺害予告の奴かと思ったー!」って絶叫したんですよ。その時既にマイクは司会の人が受け取っていて、松ちゃんの声は地声だったのに、それでも会場中に響き渡っていたくらいでしたから。

でもよく考えてみると、映画館に入るときに持ち物検査なんてしないし、おかしな人が急にステージに上がり込むことだって十分できるんですよね。そうやって思うと、殺人予告なんて当人にとっては本気で全然洒落にならないことだと思いましたです。

MEMO

パナソニック:さよなら「パナ坊」来春までに撤去
あー、これは残念ですね。電気屋のお兄さんとの交流を描いた初期の頃のCMも好きだったなぁ。でも使用期限のあるキャラクターだとは知りませんでした。こういうのって、権利を買い取って無期限で使える契約にしないんですかね~。後継キャラがいないというのもちょっぴり寂しいです。
 

『ファイナルファンタジーXIII』の発売日が2009年12月17日に決定
年内に来ました。ここでPS3のシェアをどこまで伸ばせるかが注目ですね。ソニー・コンピュータエンタテインメントにとってこの年末商戦は今後10年を決めると言っても過言ではないかもしれません。
この記事によると9/6時点でのPS3の国内販売台数は約343万台。Wiiの約843万台(8/30時点)と比べるとちょうど500万台差となりますが、ここでWiiが苦手としているコアユーザ層をしっかり取り込むことができればまた違った発展を遂げる可能性はあると思われます。
ただ今の台数はセガサターン(580万台)やニンテンドウ64(554万台)とあたりと比べても見劣りしますからね。とにかくもうちょっと売れないと…って感じですね。

あともし最近PS3を買った人がいたとしたら、ぜひ僕のおすすめソフトの「ぽちゃぽちゃあひるちゃん」もやってみてほしいです。よく「高いお金出して買ったハードでやるようなゲームじゃないだろ」とバカにされていたけど、意外と面白いんですよね。見た目によらずちょっと難しいのがなんだけど。

MEMO

トトロの公園、再び 宮崎駿監督デザイン、東京・杉並に
紆余曲折ありましたが、これでとりあえず丸く収まった感じなのかな。ただ、謎の火災が起きたっていう件については、もやっとしたものが残りますね。火災うんぬんを抜きにしても、宮崎駿が著書で取り上げたというだけで、個人所有の家屋を区が税金を使って買い取り保存するというのにはいろいろ意見がありそうですし。まあ、ともかく作るからにはいい空間ができることを1区民として期待したいです。

ちなみに、場所はこのへんです(久々のGoogleストリートビュー貼り付け)。

大きな地図で見る
 

ゴマブックス株式会社 民事再生法の適用を申請 負債38億2000万円
ということで、日曜日のMEMOに書いた件の詳細が出てきました。やっぱりこういう噂は本当なんですねぇ。そこで気になるといえばキャラクター本の「BONte」の今後ですよ。17号が延期に次ぐ延期の末、先日やっと出たばかりですが、連載陣の中には17号が出る前に18号用の原稿の入稿している人がいるって書かれてましたよね。すると最悪、描いた原稿が日の目を見ない上に原稿料も支払われないなんてことになるんじゃ…と他人事ながら心配してしまったので、とりあえずボンボヤージュさんのブログを見に行ってみたら、なんとも頼もしいお言葉が綴られていてちょっと感動しました(笑)。あわせてボンボヤージュさんの作品の版権管理をしているボン社のSUZUさんのブログも読みましたが、ボン社ってゴマブックスの関連会社じゃなかったんですね。会社がゴマブックス社内にあって、仕切っているのも社員さんなのでてっきり子会社か、社内カンパニー的な存在なのかと思ってましたよ。ということでとりあえずボンボヤージュさんの活動に関しては、思ったほど心配しなくてもよさそうな感じですね。
「BONte」については今のところなんとも言えないけど、この記事によるとゴマブックスはスポンサー企業候補と交渉を始めているっぽく書かれているので、話がまとまれば会社自体は当面大丈夫になりそうです。

ちなみに、出版社って資金繰りが悪化してくるととにかく新刊本を量産して、当座をしのごうとする傾向があるそうなんですが、このシリーズを366冊一挙に出したのもそれが目的だったのでは…、なんて説が囁かれているみたいです。確かに、いつもの部署とは違う仕事って書いてあるし、「BONte」17号延期のつじつまはあうしで、急に飛び込んできた仕事の可能性は高そうです。

TOPICS絵本

青年漫画誌「イブニング」で連載中の農大を舞台にした菌マンガ「もやしもん」ですが、新たに絵本シリーズが登場となりました。

えほんもやしもん きんのオリゼー ~てをあらおう~
[本]えほんもやしもん きんのオリゼー ~てをあらおう~/いしかわまさゆき(amazon)

講談社 2009.8.28発売 980円
ISBN:978-4-06-364789-1

青年漫画が絵本になるのって珍しいんじゃないかと思いますが、「もやしもん」に限って言えばそこまで意外性はないですよね。だって、かわいい菌たちがたくさん登場しますもんね。

内容は完全に子供向けで、タイトルのとおり、手洗いに関するおはなしになっています。今後全10巻の予定で、隔月のペースで新作が発売されるそうなんですが、子供の頃って菌と言っても”ばい菌”のイメージしかなかったので、それだけじゃない菌の世界をわかりやすく伝えてくれるようなシリーズになるといいなぁと思います。

[本]えほんもやしもん きんのオリゼー ~てをあらおう~(出版社の紹介ページ)…初版限定でシールが付いているんですが、ネットショップだと既に初版ではない可能性があるので確実にほしい場合は書店で在庫を確認した方がよさそうです。
 

ちなみに、7月に発売された漫画「もやしもん」の8巻には、今回の絵本シリーズの販促も兼ねてか、単行本と同じサイズの絵本付き特装版が発売されていました。
[本]もやしもん 親子で楽しむ8巻
ところがこの特装版、事前に予約を受け付けなかった上に発行部数も少なかったようで、欲しくても買えない人が続出し、こうした販売方法についてちょっとした物議を醸していたようです。僕は発売当日にAmazonで注文できたので、そんなことになっていたとはしばらく気づきませんでした。

もやしもん8巻特装版
▲こんな絵本でした。

この絵本の内容は「オリゼーのおしごと」というタイトルのとおり、菌たちは目には見えないけれど身近なところで頑張ってるよ、というようなことをオリゼーが伝えてくれる16ページのおはなしでした。
今回の「てをあらおう」のカバーにこの絵本の中身が載っているので見たかったけど買えなかった人はチェックです。