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カーズ/クロスロード

  • 2017年7月31日(月)23:56
  • [MEMO]

ライトニング・マックィーン

今月も色々ありましたが、そんな中、映画館に「カーズ/クロスロード」を見に行ってきました。

「カーズ」シリーズは大好きな映画なので、ちゃんと映画館で見たいと思っていたんですよね。つい、カーズ"シリーズ"って書きましたが、正確に言うと「1」と「2」の間には大きな隔たりがあるので、正確に言うと「1」が好きと言い切ってもいいような気がするけど、そこまで切り捨ててしまうのも申し訳ない気もするので一応"シリーズ"と言うことにしておきます。

ていうか「2」だって単体で見たらそこまで悪くないと思うんですよね。ただ、「1」の続編ですと言われて見たら「え!?」ってなっちゃうってだけで。

そして、制作が発表されたかと思ったらいつの間にか公開されていた(←実際は何年かたってるんですが)3作目。今回はどうなるんだと一抹の不安を抱きながら鑑賞しましたが、意外なほどちゃんと「1」の続編として見られる内容になっていました。

「カーズ」の何が好きかっていうと、一見子供向けっぽいデザインのキャラクターなのに、その中で語られているメッセージが完全に大人向けなところな点が好きだったんですが、そういう意味では今回の「3」は「1」以上でした。ここまで振り切れていいんだと驚くほど。

ただ、ライトニング・マックィーンのファンであればあるほど本当に辛い作品ですよね。主人公をなにもここまで追い込まなくても…と言いたくなるようなシーンだらけで、多分、あのラストにも納得いっていないファンも少なからずいるんじゃないかと思います。だけど、そういうところも含めてマックィーンの感情がよりリアルに感じられて、ぐっときましたよ。このシリーズが好きでよかったと思いましたです。

[映画]父を探して

父を探して
久しぶりに映画についてのつたない感想でも書いてみます。現在、渋谷・シアター・イメージフォーラムにて公開中の「父を探して」というブラジルのアニメーション映画です(途中からネタバレっぽいことも書いてます)。

数々の受賞歴

この作品は2014年にはアヌシー国際アニメーション映画祭の最高賞と観客賞を同時受賞したり、2015年のアカデミー賞長編アニメーション部門にノミネートされるなど、数々の賞を受賞しているんですが、僕的には日本での配給をアニメーション研究家の土居伸彰さんが昨年新しく立ち上げたニューディアーという会社が行うということで、気になっていたんですよね。

シンプルすぎるキャラクター

もうひとつ気になったのは、かわいくも異常なまでにシンプルなキャラクターです。十数分の短編アニメーションならわかるんですが、長編ですよ。しかもこの作品、全編セリフもないんですね(実際には会話しているシーンはあるんですが、翻訳や吹き替えはされていません。どうも架空の言葉らしい)。いったいどんな見せ方で何を描くのか、気になりながらも事前情報には一切触れず見てきましたよ。

全編手描きの鮮やかな色と音で描かれる「現実」

この作品の見どころは、なんと言っても音楽にあわせて動きまくる映像です。色鉛筆や油絵、コラージュを駆使して描かれた、秩序的だったり無秩序だったりのイマジネーション溢れる予想のつかない映像。それに土着的というか、どこか懐かしさのある音楽が加わって、独特なファンタジックワールドが構築されています。この映像を浴びるように見ているだけで、幸せな気持ちになるんですね。正直言ってそれだけでいいんじゃないか、という気すらするんですが、この作品は許してくれません。

最初、この絵柄でこの題名ですよ。子供が父親を探すために町内を探検するみないな、ミニマムな世界を舞台にしたファンタジーが繰り広げられるのかなと思っていました。が、全然違うんですね。逆ですよ、逆。いろんな意味で。
実際にこの作品で描かれているのは、なかなかにハードな「現実」の数々でした。このギャップが凄まじかった。

特に、自然の風景と対比的に描かれる機械や乗り物のような人工物への異物感ありありの悪夢的な描写。このイヤ~な感じは「MOTHER3」を思い出しましたよ。
あと頭に浮かんだのが小沢健二の「うさぎ!」。あの作品は童話的な形態を取りながら、過剰なまでにグローバル化していく社会経済への明確な批判を目的にした作品でしたが、この作品でもかなりはっきりとした描写が出てきます(よく考えたら「うさぎ!」はボリビアを舞台にしていたので、南米つながりでもありますね)。

タイトル、そしてキャラクターの意味

「父を探して」という一見ほんわかしたタイトル、これは邦題で、ポルトガル語の原題(O Menino e o Mundo)や英語題(The Boy and the World)では「少年と世界」という意味になっているそうです。それを知り最初は、この邦題、そのまますぎると思ったんだけど、改めて考え直すと「少年と世界」の方がそのまますぎて正確じゃない気もしてくるんですね。どちらのタイトルも、そんな作品の二面性を表しているのかもしれません。

最後に、なぜここまでシンプルなキャラクターなんだろうと考えてみるんですが、この少年キャラ、特徴的なのが顔の輪郭、というか頭が正円なんですよね。普通、ここまで"手描き"にこだわっている作品だったら円にするにしても、フリーハンドのちょっとゆがんだ円にする気がします。
でも、ここまで個性を与えないことで、逆に映像の中では唯一無二の個性を放っています。
そして終盤、少年が何かを見つめるシーンがあって、作品の中では何を見つめているかはちゃんと明示されているんだけど、そうじゃない感覚に陥るんですね。ひょっとしたら、この感覚のために正円なんじゃないかと。あらゆる個性を取っ払いつつ、主人公としての個性も備えるという、ありえない二面性を体現したのがこのキャラなのではという気がしてきました。
とか言いながら、あとでメイキングを見たら元からあったデザインみたいでしたけど(笑)。でもやっぱりこのキャラクターの特殊な見た目は作品を象徴している気がします。

正直見終わった直後はけっこうもう、いろいろショックで絶望的な気持ちになってしまったんですよ(だって、あれがああってことは、そういうことでしょ!?)。でも改めて振り返ると、過去から現在、この世界が直面している現実を直視しているからこそ、描ける希望がここにはあるのかもしれません。もう1度見たらまた感じ方変わるんだろうなぁ。

父を探してパンフレット
▲パンフレットはポストカード型でした。

父を探して(公式サイト)…現在は1館だけでの上映ですが、順次地方でも公開されるようです。
長編アニメーション映画『父を探して』予告編(YouTube)
『父を探して』メイキング(YouTube)
Emicida – Aos olhos de uma criança(YouTube)…ブラジルのラッパー、エミシーダが歌う映画のエンディングテーマのPVです。映画の映像がふんだんに使用されています。

僕の好きなアニメーション映画

  • 2011年10月15日(土)19:00
  • [MEMO]

[BD]イリュージョニスト(amazon)
10/8に発売されています。この作品、僕にとっては鬱映画なんですよね。思い出すだけで、切ないというか痛くて。平たく言ってしまえば出会いと別れを描いているだけとも言えるシンプルなストーリーなのに、なんでこんなに痛いんでしょうね。
 

■さて、ちょっとここで僕の好きなアニメーション映画をランキング形式で紹介してみたいと思います。最近自分の好きなものランキングを考えるのにはまっているので、こういうエントリーもありかなぁと思いまして…。んじゃ、どうぞ。

※対象は2001年以降に公開された長編アニメーション映画です(古いのを入れると定番ものが占めそうなので)。
※見る映画が偏っているので参考とかにはならないと思います。たぶん。

ファインディング・ニモ
10位 ファインディング・ニモ(2003 アメリカ)
「モンスターズ・インク」とどっちが上か迷ったんだけど、思い入れの強いこちらを選んでみました。個性的で愛らしい魚たちが活躍する冒険ストーリーですが、中でも好きなキャラクターは魚じゃなくて人間の女の子、ダーラ。完全な悪役として描かれていて、ホントにコワいんですよね。ここまで単なる女の子に恐怖を感じてしまう映画があったでしょうか。好きな場面は終盤の脱出シーン。ペリカンのナイジェルがかっこいいです。→当時の感想

シュレック
9位 シュレック(2001 アメリカ)
3DCGアニメーションはピクサーのものだけじゃないことを世に知らしめたドリームワークスのヒット作。ウィリアム・スタイグが手掛けた原作絵本の魅力を損なわないまま、パロディやブラックジョークをちりばめエンターテイメント性の高い作品に仕上げた手腕は見事です。吹き替え版のシュレックは浜ちゃんそのままなのでちょっと慣れが必要です(できたら山ちゃんにやってほしかったような…)。

崖の上のポニョ
8位 崖の上のポニョ(2008 日本)
「ハウルの動く城」に続いて、な~んかぶった切るように終わるラストには僕も正直「ん?」と思うところはあるし、いろいろ歪な作品ではあるんだけど、そういう部分を踏まえてもやっぱり好きな作品です。好きなシーンはいっぱいあって、ポニョが嵐の中追いかけてくるシーンに始まり、宗介と2人でラーメン食べるシーン、そしてあのごっつんこシーン! いいなぁ。僕も小さい頃妹とごっつんしたことを思い出してしまいました。ポニョがどんどんメタモルフォーゼしていくところも魅力の1つで、特にあの半漁人みたいなポニョが大好きです。宗介が海で見つけたポニョを何の疑問も抱かず水道水を張ったバケツに入れてやるところや、母親のことを呼び捨てにするところ、母親が荒っぽい運転シーンなんかも好きです。意味が分からないという人や、過剰に意味を見出そうとする人も多いみたいだけど、そんなに深く考えないで見るのがいちばんいいかと。→当時の感想

イリュージョニスト
7位 イリュージョニスト(2010 フランス/イギリス)
ここですね。「ベルヴィル・ランデブー」の方が好きという人の方が多いみたいだけど僕的にはこっちです。どの場面を切り取っても”絵”になっていると言われているけど、本当にそのとおりで、素晴らしいシーンの数々に息を呑みそうになります。中でも特に好きな場面は主人公が自動車整備工場で働くところ。時代やいろんなものに翻弄されながら、それでもとことん不器用に生きてしまう(←イリュージョニストなのに)姿に、胸が締め付けられました。→当時の感想

ヒックとドラゴン
6位 ヒックとドラゴン(2010 アメリカ)
「シュレック」のイメージが強かったドリームワークスの印象を一変させた傑作。わくわくハラハラの息をつかせぬ展開の中、時にシビアな場面があったり…。そしてなんとっても最強のドラゴン、トゥース! 本当にかわいすぎます。嘘だと思うならぜひDVDで見てほしいです。本当は3Dで見てほしいんだけどBlu-ray 3D版は発売されていないんだっけ? どうでもいい作品の3D版を出す暇があるんだったら一刻も早くこの作品の3D版を発売すべきだと思います(まあ、出たところで3Dテレビは持ってないけどね…)。→当時の感想

カーズ
5位 カーズ(2006 アメリカ)
「カーズ」は何回も書いた記憶があるけど本当に大好きな映画です。まず、子供向けかと思いきや大人なストーリーなのがいい! 自分勝手な性格だったレーシングカーのライトニング・マックィーンが徐々に変わっていく姿を描いたストーリーですが、舞台となっているアメリカの田舎町、ラジエーター・スプリングスの情景、時代に取り残された感などにもぐっときてしまいます。そして目を見張るのがCGの美しさ。元々すごいピクサーですが、この作品からぐっとクオリティーが上がった気がします。→当時の感想

ウォーリー
4位 ウォーリー(2008 アメリカ)
ウォーリーは感情移入が半端じゃなかったです。機械のロボットが主人公なのになんでこんなに? って自分でも思いましたが、ホントにやばくて開始10分くらいで泣いてしまいました。そこからほとんどずっと泣きっぱなしで、多分上映時間の1/3くらいは泣いていました。当たり前だけど映画館を見渡してもそんな人は自分だけで、端から見たら完全に頭がおかしい人でした。理由を考えるとやっぱり孤独をテーマにした作品に弱いんでしょうね。こんなことになったのは後にも先にもウォーリーだけです。→当時の感想

千と千尋の神隠し
3位 千と千尋の神隠し(2001 日本)
圧倒的な密度で描かれた世界観。もうこれだけでいいんですこの映画は。印象深いシーンは千尋が銭婆に向かって「働かせてください」って頼むところ。当時この設定は売春のメタファーになっているという評があったそうですが、そこだけを強調する意味はそんなにないと思います。だいたい「すべての仕事は売春である」なんて言葉もあるくらいですからね。子供が働く。ダメ親のために。それだけで十分なのです。→当時の感想1 2

マクダル パイナップルパン王子
2位 マクダル パイナップルパン王子(2004 香港)
日本では2006年に公開されました。「香港のクレヨンしんちゃん」という触れ込みでしたが、唖然と言うかなんというか、もう本当に度肝を抜かれました。あまりに独創的すぎる構成、脚本、そしてビジュアル…。普通に考えたら理解不能のカルトムービーになっていてもおかしくないのに、子供向け作品だと言うんですよ。しかもそれがちゃんと成立しちゃってるんだからびっくりです。こんな映画、日本人にはひっくり返っても作れないと思いました。→当時の感想1 2

マインド・ゲーム
1位 マインド・ゲーム(2004 日本)
最後はやっぱりこの作品。アニメーションが持っている根源的な楽しさ、面白さ、躍動感、何もかもが凝縮されて光り輝いています。当時、これを超える作品はもう一生見られない気がすると書いた記憶がありますが、その気持ちは今でも変わってないです。はい。→当時の感想1 2 3

ということで以上です。わざわざ当時の感想へのリンクまで付けちゃいましたが、当時どんなことを書いていたんだろうっていうのをまとめてみたかった、というのもこういうエントリーを書いた理由の1つだったりします。

ちなみにシュレック、カーズ、千と千尋の神隠し以外は劇場で見ています。千と千尋も劇場で見たかったなー。何で見に行かなかったんだろ。

3作目はあるのかな?

ディズニー、「カーズ2」をBlu-ray 3D化 -e-move対応。キャラのトミカ付き限定版も

ピクサー最新作「カーズ2」のDVD/ブルーレイが12/2に発売だそうです。

僕も1ヶ月前くらいに劇場で見てきました(以降、若干ネタバレ感想あるので一応注意です)。以前、前作ファンとしては見るのが不安みたいなことを書きましたが、そんな気持ちをあっさり吹き飛ばしてくれるいつものピクサークオリティな作品に仕上がっていました。冒頭、重々しい雰囲気の場面から始まったのでちょっと戸惑いましたが、そこから先はカーズの世界観を継承しながらも、まったく新しい作品といった感じになっていて。スパイアクションになっているとはびっくりしました。

ただ、この映画を誰かに勧めるとして、「ここがよかった!」と説明しにくい感じはちょっとしました。もちろん映像面では文句の付け所のないハイクオリティなシーンの連続なんだけど、それはピクサーなんだから当然だし。むしろそれ以外の部分、ストーリー展開が若干分かりづらいところや、いろいろ詰め込みすぎてとっちらかり気味な印象が残ってしまう気がしました。前作のファンならメーターの新しい一面を見ることができたり、初見の人よりもより多くの楽しみ方ができるとは思うんですけどね。

石油利権みたいな話がテーマの1つになっているんですが、これを深いと感じるか物足りないと感じるかで、映画そのものの印象が大きく変わってくるような気もします。

あとPerfumeの「ポリリズム」が劇中歌(日本版ではエンディングも)に起用されていることでも話題を呼びましたが、この点は大満足でした。てっきりハリウッド版ゴジラのラルクみたいにどうでもいい使われ方をしているのかと思ったら、日本にいるシーンで長時間流れていて、場面にもぴったり合っていたし。さすがラセター自身がPerfumeのファンだと公言しているだけはあります。

ちなみに今回見に行った映画館は7月に新装オープンしたTOHOシネマズ渋谷でした。約300席あるSCREEN3での上映でしたが9月の平日午前の回ということで、席には僕以外に2組しかいませんでした。しかもどちらもなぜか端の席だったので、ど真ん中の席で視界に他の人の姿が入らないというほとんど貸し切り状態で鑑賞することができました。この劇場の3D設備は「Sony Digital Cinema 3D」というRealDをベースにした方式だったんですが、これまで見た方式(「トイ・ストーリー3」のIMAX 3Dと「ヒックとドラゴン」のDolby 3D)と比べると明らかに画面が暗く感じました。3D表現自体は「トイ・ストーリー3」よりも使いこなした印象でしたが、やっぱり画面は明るい方がいいなぁと思いましたです。

長々と書いてしまいましたが、作品についてはいろいろ見逃しているところもありそうなのでDVDが出たらもう一度見てみようと思います。

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