TOPICS絵本

ソニー・クリエイティブプロダクツのイチオシキャラ、「Mr.Men & Little Miss(ミスターメンアンドリトルミス)」の絵本についての詳細が発表されました。

絵本は第1弾として4作がポプラ社より発売となります。詳細は下記のとおり。
(2008.12.13追記:リンクを変更。書籍の表紙画像とセブンアンドワイへのリンク、amazonへのリンクを追加しました)
ハッピーくんラッキーちゃん
ドジドジくんニコニコちゃん
[本]MR.MEN and LITTLE MISS(1) MR.HAPPY ハッピーくん(7&Y)
ISBN:978-4591104828 (→amazon
[本]MR.MEN and LITTLE MISS(2) LITTLE MISS LUCKY ラッキーちゃん(7&Y)
ISBN:978-4591104835 (→amazon
[本]MR.MEN and LITTLE MISS(3) MR.BUMP ドジドジくん(7&Y)
ISBN:978-4591104842 (→amazon
[本]MR.MEN and LITTLE MISS(4) LITTLE MISS SUNSHINE ニコニコちゃん(7&Y)
ISBN:978-4591104859 (→amazon
全作品とも、ロジャー・ハーグリーブス・作、ほむらひろし・訳、525円。発売は公式サイトによると11/13~14日頃。

ここで「Mr.Men & Little Miss」についてまとめておきます。この作品は1971年にイギリスのロジャー・ハーグリーブスさんによって生み出されたキャラクターで、80種類以上のキャラが登場する絵本は、世界で累計1億冊以上も販売されているそうです。日本では2007年にソニー・クリエイティブプロダクツが商品化権、再許諾権を取得。今年なってグッズを発売し、目にする機会が多くなってきました。今回の絵本発売の他に、アニメーション作品の放送についても準備されているようです。

ちなみに、そんなに世界で売れたキャラクターが今まで日本で展開されていなかったのかと言うと、そんなことはなく、これまでにも絵本の発売やアニメの放送などが行われていたようです。ただ、その辺の情報がネット上にもあまりなく、日本語版のWikipediaにも項目がないようなので、せっかくなのでネット上に散らばる断片的な情報をまとめてみることにしました。

注:ネットから集めてみただけなので内容は違っているかもしれません。

まず絵本についてですが、日本で最初に刊行されたのが1976年のことのようです。イギリスで最初の絵本が登場したのが1971年のことなので、意外とすぐに翻訳されたようですね。この時の絵本は評論社から「みすた・ぶっくす」というシリーズ名で最終的に24冊発売されています。訳者は詩人の田村隆一さんなど。
この時のタイトル一覧:1.しあわせくん / 2.オセッカイくん / 3.ゆめみくん / 4.とんまくん / 5.ちびくん / 6.くいしんぼくん / 7.ドスンくん / 8.あべこべくん / 9.なまいきくん / 10.くすぐりくん / 11.ゴチャゴチャくん / 12.ハクションくん / 13.ワスレルさん / 14.デキナイさん / 15.メチャクチャくん / 16.オロカさん / 17.チカラモチさん / 18.オカシイさん / 19.ポウンくん / 20.オシャベリさん / 21.ブルブルくん / 22.キチョウメンさん / 23.ウルサイくん / 24.ケチンボさん(参考:セブンアンドワイ

1995年にもTAMAエンタープライズから絵本が発売されていて、この時はキャラクター名が英語名のカタカナ読みとなっています。
みすた・ぶっくすさんかくやさん)…書籍の画像があります。

1998年にはNHK出版より「Mr.Men library」というCD付きの絵本が全10セット発売されています。どうも1セットに4~5冊の絵本が入っていて、CDには英語の朗読が収録されているようです。語学勉強用の教材的なもののようです。

そしてアニメについてなんですが、こちらは更に断片的な情報しかないのではっきりしたことは言えませんが、どうも20年ほど前にNHKの「おかあさんといっしょ」の中で放送されたのが最初っぽいです。Q&Aサイト等に質問がいくつかあります。
80年代にNHK(おそらく)で放送されていたアニメについて質問です。(Yahoo!知恵袋)
mr.&mrs.little だったと思いますが、20年ぐらい前にNHKの…(Yahoo!知恵袋)
NHKおかあさんといっしょ内で放送されたアニメ(教えて!goo)
リトルミスを探せ!目撃情報募集中(ジェネレーション・エックス)…輸入グッズショップに寄せられた情報。

2ちゃんねるの【質問】うろ覚えアニメのタイトル教えて!37というスレッドの中でも488~525あたりに「Mr.Men & Little Miss」のことが話題に出てるんですが、2000年頃にはBS朝日でも放送されていたとの話もあり、サブタイトルが書かれたサイトへのリンクが貼られていました。
TVアニメ放送記録…こちらの2000年12月~2001年2月のページに記載があり、それによると全部で52話のようです。この作品がNHKで放送されていたものと同一作品かどうかは不明。

その他の情報はないかなと手持ちのキャラクター雑誌のバックナンバーを当たってみたところ、2001年頃にフクヤからグッズが発売されているようでした。

というわけで、今回は久しぶりにがっつり調べてみたわけなんですが、どうも初期の絵本シリーズは評判がよかったみたいで、再版を待ち望んでいる人がけっこういるみたいでした。今回発売される絵本は訳が変わっているので厳密には再版ではないですが、待ってた人にとっては待望の出版と言えるのかもしれません。

あと面白いのが、キャラクターの日本語名がそれぞれの作品でちょっとずつ違うようなんですね。例えばMR.BUMPは最初の絵本ではドスンくんで、アニメではドジくん、今回の絵本ではドジドジくんになっているようです。しかもポプラ社の表紙画像ではドッスンくんになってるので、名前の候補も二転三転してるっぽいですね。キャラクターの数を考えると、これはミッフィーなのかうさこちゃんなのか、ナインチェなのかっていうあれ以上にややこしそうな話です。でもまあ過去の作品は絶版なので別にいいのかな。

Mr.Men and Little Miss(公式サイト)
ポプラ社(出版社のサイト)

TOPICS絵本

漫画家、イラストレーターとしておなじみの本秀康さんが、この度初めて絵本のイラストを手掛けられたとのことなので紹介です。

ヘンなあさ
[本]ヘンなあさ/笹公人・作、本秀康・絵(amazon)

岩崎書店 2008.9.27発売 1365円
ISBN:978-4265069972

文を手掛けられたのは歌人の笹公人さん。本さんの公認ファンサイト「おもしろ帝国」に寄せられているコメントによると、この本の仕事をきっかけに絵本への興味が湧いてきているとのことですので、もしかすると今後の絵本の創作にも期待できるかもしれません。

それと、ついでと言ってはなんですが、本さん関連でもう1冊本が出版されますのであわせて紹介。

本本
MOTO book~本本~ 本秀康イラストレーション集(amazon)

洋泉社 2008.10.3発売 2415円
ISBN:978-4862482983

こちらはイラストレーション集となっています。レコスケくんやバク天くんなどのキャラクターや音楽誌の表紙やCDジャケットのイラストなどをまとめた書籍となっています。こちらも見ごたえありそうですね。期待です。

おもしろ帝国(公認ファンサイト)…本の出版を記念して、東京と大阪でサイン会、大阪では個展も開催されるとのことです。
[本]ヘンなあさ(岩崎書店 紹介ページ)

レコスケくんの貯金箱(2007.4.2)
本秀康個展「DING DONG,DING DONG」(2004.12.1)

TOPICS絵本

「ポンキッキ」のキャラクターとしておなじみのガチャピンとムックを主人公にした絵本シリーズが来月から発売されるそうです。「ガチャピンとムックのものがたり」と題された全3部作で、1作目のタイトルは「ふたごのせんちょうとふしぎなたまご」。扶桑社より10/24発売予定となっています。

で、注目なのが絵本の文章を谷川俊太郎さんが手掛けているんですね。そんな大御所の作家さんが、ありもののキャラクターを使って物語を作るってすごいですよね。谷川さんのキャラクターに関する仕事と言うと、「ピーナッツ(スヌーピー)」の翻訳などが思い浮かびますが、今回のような作品は珍しいんじゃないでしょうかね。

そして、最近はブログ本の出版などでも活躍中のガチャピン・ムックですが、ストーリー性のある絵本の出版となるとこちらも非常に珍しいのでは、と思います(ちゃんと調べたわけではないので、あるのかもしれませんが)。

でもなんでこんな強力コラボが実現したんだろうと思って検索してみたら、「ほぼ日刊イトイ新聞」内の「谷川俊太郎質問箱」と言うコーナーの中で、ガチャピン・ムックが質問を寄せていて、そのビデオメッセージの中で半ば強引に「ぼくたちの絵本を作ってくださーい」とお願いしているじゃないですか。もしかしてこれがきっかけなんでしょうか。そうだとすると、ガチャピンの営業力ってただものじゃないかも…と思ってしまいました。

谷川俊太郎さん作 ガチャピン・ムックの絵本 もうすぐ発売!(フジテレビKIDSクラブ 2008.9.17)…絵を担当されているのは大野彰子さんという方。表紙が公開されていますが雰囲気のある絵です。
ぼくとムックの絵本(ガチャピン日記 2008.9.12)…ガチャピン日記内での報告(なんと、ガチャピン・ムックが阿佐ヶ谷でお買い物)。絵本にはガチャピンが卵から生まれるシーンがあるとか…。

2008.12.13追記:発売されましたので書籍の表紙画像とamazonへのリンクを追加します。
ガチャピンとムックのものがたり
[本]ガチャピンとムックのものがたり ふたごのせんちょうとふしぎなたまご(amazon)

ガチャピンのチャレンジをまとめたDVDが登場(2003.10.25)

TOPICS絵本

子供との遊びから生まれた作品で新境地を開拓したメディアアーティストの岩井俊雄さんが新作絵本を発表しました。現在はYAMAHAと共同で開発した電子楽器「TENORI-ON」のプロモーションで多忙なはずなのに、いつの間に絵本を描き上げていたんだとびっくりしつつ本屋さんで購入してきました。

100かいだてのいえ
[本]100かいだてのいえ/岩井俊雄(amazon)

偕成社 2008.5発売 1260円
ISBN:978-4033315409

岩井俊雄さんの絵本というと、「どっちが?絵本」という親子で遊ぶことをテーマにしたシリーズがありますが、あのシリーズが小さい子供にも手に取りやすいサイズで簡素なモノクロイラストだったのに対して、今回の絵本は大型版でフルカラーの手の込んだイラストになっています。ただそこは岩井さん、単なるふつーの絵本じゃありませんでした。

まず、本屋さんで面出しで飾られているところを見て「えぇ!?」って思ったんですよ。この絵本、帯が付いているんですがこんな感じなのです。

100かいだてのいえ(帯付き)
本の右側に帯が…。この時点でやっと「横じゃなくて縦に開くんだ!」ということに気付いたのでした。でもびっくりしたのは手に取ってから。そのびっくりを察して頂くためにもう1枚画像を用意しました。

100かいだてのいえ(斜め下から)
本の下の部分が閉じられている! なんと、上から下へめくっていく本だったのでした。

100かいだてのいえ(めくったところ)
表紙と1枚目をめくるとこんな感じでタイトルが出てきました。なんでこんなことになっているかというと、そこはタイトルにあるように、おはなしの舞台が100階建ての家だからなんですね。家が断面図のように描かれていて、どんどんめくっていくことで上っていく感覚が表現されているというわけなんです。

丁寧に描き込まれた各フロアにはいろんな動物たちが暮らしています。岩井さんの動物イラストって前からかわいいなぁと思っていたので、そういうところも堪能できる遊び心の詰まった絵本でした。

いわいさんちWeb(公式サイト)
100かいだてのいえ(偕成社の紹介ページ)

[本]いわいさんちのリベットくん(キット付き)/岩井俊雄(2007.7.16)

TOPICS絵本

colobockleこと立本倫子さんの新作絵本が発売されていましたので紹介です。

5つごモンスターがやってきた!
[本]5つごモンスターがやってきた!/たちもとみちこ(amazon)

イースト・プレス 2008.5発売 1260円
ISBN:978-4872579222

5つ子のかわいくやんちゃなモンスターたちのおはなしが、いつもの独特なテクスチャ感のあるイラストで繰り広げられています。キャラクターが何かの動物とかではなくて、モンスターっていうところが立本さんのキャラクターデザインにあってるというか、制約のないところから生まれた自由な感じがしていいなと思いましたです。

そして、この絵本で気になったのが出版社なんですね。イースト・プレスって、いわゆるサブカルチャー系の書籍を出版している会社のイメージがあったので絵本を出したというのが意外でした。と思ったら、イースト・プレスでは「こどもプレス」という児童書シリーズを立ち上げたそうで、今回の本がその第1弾とのことなんですね。

最初は、長崎出版のカブレーベルのようなひねった絵本を出すシリーズのかなと思ったんですが、そうではなくて純然たる子供向けのシリーズになるそうです。今後のリリース予定として、「なっとうぼうや」(amazon)「うめぼしくん」(amazon)(ともに学習研究社刊)などの著作で知られるわたなべあやさんや、「こどもプレス」のシンボルマークも手掛けている荒井良二さん、それからスズキコージさんなどの絵本が登場する予定とか。とりあえずイースト・プレスさんにはせっかくなので専用サイトを作ってほしいです。チェックしますので。

colobockle(公式サイト)
イースト・プレス
5つごモンスターがやってきた!(amazon)

[雑誌]イラストレーションNo.162、特集 立本倫子 colobockle(2006.9.29)

TOPICS絵本

100%ORANGEのお2人による新作絵本が発売されました。

まるさんかくぞう
[本]まるさんかくぞう/及川賢治、竹内繭子(amazon)

文溪堂 2008.5発売 903円
ISBN:978-4894235878

この本は今まで100%ORANGEが手掛けた絵本よりも対象年齢が低く、おそらく赤ちゃん向けなのかな? ものすごくシンプルな作品なんだけど、だからこそごまかしがきかないと言いますか、100%ORANGEのデザインセンスがいかんなく発揮された一作となっています。

中身も表紙同じような感じの絵と文が繰り広げられているんですね。これがすごくテンポがよくて、あの、昔やってた「ダウンタウンのごっつええ感じ」で放送されたコントで、電車のリズムに合わせて「オトンオジン、オカンオトン」とかって言い続けるやつを思い出してしまいました。

100%OANGE(公式サイト)
まるさんかくぞう(文溪堂の紹介ページ)
まるさんかくぞう(amazon)

[本]Pooka+ 100%ORANGE A to Z(2008.2.21)