TOPICSキャラ絵本

鳥のような虫のような小さなキャラクター、「もい鳥」の3巻目となるキャラクターブックが発売されました。

もい鳥3 ~ちいさな友達登場~
[本]もい鳥3 ~ちいさな友達登場~/オノフミ(amazon)

ゴマブックス 2009.4.13発売 924円
ISBN:978-4777113057

今回はサブタイトルにもあるように、青いマフラーのもい鳥が新しいルームメイトとして登場します。その他は変わらずのミニマムなかわいさ全開の内容となっています。

ちなみに今回で3巻目となりますが、1巻目の「もい鳥 ~ちさなルームメイト~」が2007年9月発売、2巻目の「もい鳥2 ~毎日元気に育ち中~」が2008年4月発売とのことなので、発売の間隔が倍になっているのがちょっと気になりますが、今後は年1ペースで発売すると言うことなのかもしれません。

[本]もい鳥3 ~ちいさな友達登場~(出版社の紹介ページ)
もい鳥(公式サイト)
子牛ぺろり倶楽部…作者のオノフミさんによるイラスト入りで楽しいブログ。
BONte shop…もい鳥はゴマブックスのキャラクターブック「BONte」で連載中です。

TOPICSキャラ絵本

耳がワカメのようにヒラヒラしているウサギのようなキャラクター、「ウサワカメ」のキャラクター絵本が登場しました。


[本]ウサワカメ/しばざきとしえとキリコミック(amazon)

学習研究社 2009.4.9発売 893円
ISBN:978-4054040458

以前、このキャラクターを題材にした「ウサワカメール」(amazon)っていう携帯ゲームが発売されていて、「なんだか気になるキャラクターだなぁ」と思って紹介したことがあったんですよね。それからウサワカメを見かけることもなかったので、この本を見つけたときは「おー、今も活躍してるんだ!」と、しばらく会っていなかった人にばったり再会したような気分になってしまいました。

中身はイラストに一言メッセージが書かれているページを中心に、4コママンガや写真を使ったページなど、バラエティに富んだ内容になっていました。見た目のとおり脱力系な感じなんですが、この手の他のキャラに比べてもより自堕落な性格が強調されていて、何やら他人とは思えない親しみを感じてしまうのでした。

ウサワカメ(公式サイト)
フ~ラリフラフラ ウサワカメ(出版社の紹介ページ)…仲間キャラクターの紹介も掲載されています。どうもアイドル雑誌の「POTATO」に連載されているようですね。

ウサワカメール(2006.5.13)

TOPICSキャラ絵本,地方キャラ

先日、かねたんの絵本が発売されることを知り、遅ればせながら読んでみたので紹介です。

かねたんのいちにち/おかのあき
[本]かねたんのいちにち/おかのあき(amazon)

文苑堂/ウェッジホールディングス 2009.1.30発売 900円
ISBN:978-4904293133

「かねたん」は米沢市が大河ドラマ「天地人」の放送にあわせて作った、戦国武将の直江兼続をモチーフにしたキャラクター。姿は犬になっていて、兜に光る”愛”の文字がチャームポイントです。

キャラクターは公募によってイラストレーターの方が手掛けたものが選ばれたんですが、この絵本も市役所などの監修の元、同じ方によって書き下ろされたみたいです。

絵本の中ではかねたんの日常生活が綴られているのですが、かわいくもけっこう激しい生活をしているようでちょっとびっくりしました。戦国時代をモチーフにしたキャラクターと言って思い出すのはやっぱりひこにゃんですが、そんなひこにゃんの絵本はは割とほのぼのとした作品だったんですよね。それに対してかねたんは、大好物の米沢牛コロッケや米沢ラーメンをほおばりながら、武術の稽古に励み、馬に乗って戦に出陣だってしてしまうアグレッシブさを発揮しています。
まあ戦と言っても、出発シーンの次のページではへとへとになって帰ってくるシーンになっているので、実際に戦っているシーンがあるわけではないんですが、あえてそういう部分も見せてくれたところに武将キャラとしての誇りを感じましたです。

ちなみに作中には米沢藩藩主・上杉景勝をモチーフにした「かげっち」というキャラも登場していたり、かねたんの兜を脱いだ姿が披露されていますので見逃さないように要チェックです。

直江兼続マスコットキャラクター かねたん(公式サイト)
『かねたんのいちにち』発売記念30秒スポット…ウェッジホールディングスによる紹介FLASHです。かげっちの姿もちらっと出てきます。

TOPICSBOOK,マスコット

今月はドアラにつば九郎にとプロ野球マスコットの本がいろいろ発売されたんですが、これもその中の1冊です。

B・B Photo Book RUN
[本]B・B Photo Book RUN/B・B(amazon)

北海道新聞社 2009.3.6発売 1050円
ISBN:978-4894534957

北海道日本ハムファイターズマスコット、B・Bの本なんですが、ドキュメンタリー写真集と銘打った作品になっています。
B・Bと言えば公式サイトで長文のコラムを執筆していることでもお馴染みですが、そのコラムの中でこの本のことを「二番煎じ」というちょっと自虐的なタイトルを付けて綴っているんですね。でも実際には二番煎じどころか他のマスコット本とは一線を画すコンセプトの元に作られていることが中を見るとわかります。

最近はゆるキャラブームとかでキャラクター全般に対して「ゆるさ」というものが求められるようになっています。球団マスコットの世界でもそれは例外ではなく、中でもドアラがその波に乗ってブレイクし、象徴的な存在として支持されています。そこへ行くとこのB・Bの本はと言うと、そんな状況を無視するかのように、ゆるさなんて微塵もないどころか、渋さすら感じさせる作りになっているんですね。まさにプロスポーツの現場で働くもう1人のプロという言葉がぴったりくるような、格好良さが詰まった1冊になっています。

売れることだけを考えれば、本当はもっとゆるく売り出した方が手っ取り早いはずなんですが、ドアラがドアラにしか進めない道を歩んでブレイクしたように、B・BにはB・Bにしか歩めない道があって、それを信じて進むんだっていう、決意のようなものがこの本からはひしひしと伝わってきます。
見る人によれば不器用にも思えるのかもしれないけど、僕はやっぱりB・Bのそう言うところが好きだなぁって思うし、マスコットはゆるいだけじゃなくていろんな一面があるんだってことを広める意味でも、その道は絶対に間違っていないと思います。

B・Bは第2弾としてコラム集を出版したいという夢があるそうですが、B・Bの情熱があればきっといい本ができるんじゃないかなと思います。これからもオンリーワンの存在感を見せつけてほしいです。

[本]B・B Photo Book RUN(北海道新聞社 紹介サイト)
B・B DIARY(公式サイト)…札幌での出版記念イベントの様子なども公開されています。
ブリスキー・ザ・ベアー(Wikipedia)…B・Bの誕生からこれまでの活躍について詳しくまとめられています。そうそう、最初の頃はデザインが馴染めないって散々な言われようだったんですよね。それを考えると本当にすごいと思います。

B・Bが”マスコットの人権”を呼びかけ(2004.8.29)

TOPICS漫画

最近は絵本や本の装画の仕事が多かった100%ORANGEですが、久しぶりとなる漫画作品が登場しました。


[本]SUNAO SUNAO/100%ORANGE(amazon)

平凡社 2009.3.26発売 1050円
ISBN:978-4582834291

平凡社のサイトなどで連載されていた同名の読み切り作品をまとめたものになります。100%ORANGEのコミック単行本と言えば、雑誌「spoon.」の連載作品などを収録した「フルーツの部屋」(amazon)という作品が5年前に発売されているんですが、あの本はハードカバーで絵本っぽい装丁の本だったのに対して、今回は一般的なタイプの大判コミックになっているんですね。しかも本屋さんに買いに行ったら本当にコミック売り場に平積みされていたのでちょっとびっくりでした(100%ORANGEの本ってイラスト集とかが並んでいる棚にあることが多いので)。

中身もモノクロで、きちんとコマ割りされた一見普通っぽい漫画なんですが、その内容はやはり普通の漫画にはないような独特の世界が広がっています。話の最後のコマには”終”という文字がついているんですが、これがなかったら終わったことにも気付かないような、そんな話ばかりが並んでいるんですね。と言っても、起承転結をわざと外してひねくったようなわざとらしさも一切なく、主人公・スナオくんが送るごく普通の(でも端らか見るとちょっと変な)日常の一部を、ごく自然に淡々と切り取って見せてくれます。普通の漫画のようなオチもへったくれもないんだけど最後には不思議と納得してしまうんですね。

作品にはスナオくんの友達としてCくんというキャラクター登場するのですが、なんかいつもスナオくんの荒唐無稽なヨタ話に付き合わされているだけのような感じで気の毒なような、でもちょっとうらやましいような気がしてきます。
ちなみにサイト上の連載はまだ続くそうなので2巻目にも期待するとともにCくんの活躍にも期待です。

100%ORANGE(公式サイト)
平凡社…100%ORANGEの他にもフジモトマサルさんの漫画が連載されています。こちらも書籍化が楽しみ。
[本]SUNAO SUNAO(平凡社 紹介ページ)

あとついでに、来月発売される作品集も紹介しておきます。


[本]100%ORANGE ILLUSTRATION WORK GOOD SMILE(amazon)

玄光社 2009.4.9発売 2940円
ISBN:978-4768302835

先日ヘッドラインでも取り上げましたが、こちらの書籍に関連して4/19に青山ブックセンター本店にてトークショーも開催される予定です。
100%ORANGE トークショー 「ぼくの仕事と半生、お話します。」
[本]100%ORANGE ILLUSTRATION WORK GOOD SMILE(玄光社 紹介ページ)

[本]Pooka+ 100%ORANGE A to Z(2008.2.21)

TOPICS絵本

ゴマブックスからトゥイーティーの創作絵本が2冊発売されるようなので紹介です。


[本]トゥイーティーとポピーのようせい/メリッサ・J・スーバー(amazon)

ゴマブックス 2009.3.25発売 1050円
ISBN:978-4777112104


[本]トゥイーティーといけのオーケストラ/メリッサ・J・スーバー(amazon)

ゴマブックス 2009.3.25発売 1050円
ISBN:978-4777112111

トゥイーティーと言えば、ワーナー・ブラザーズが製作するアニメ「ルーニー・テューンズ」に登場するキャラクターとして言わずと知れた存在ですが、こういうキャラってグッズはたくさんあるけど、ストーリーのある作品(しかも創作絵本)が新しく発売されるのって非常に珍しい気がします。

Amazonによるとこの絵本には「トゥイーティーとふしぎなとりかごシリーズ」というシリーズ名がつけられているようで、全部そろうと四季を通した話になるとのことなので、おそらくしばらくするとあと2冊発売されるものと思われます。

トゥイーティーってかわいい外見に似合わずけっこうやんちゃなイメージがありますが、絵本ではそのあたりはどうなっているんでしょうね。売っているところを見かけたらチェックしてみようと思います。

[本]トゥイーティーとポピーのようせい(ゴマブックス)
[本]トゥイーティーといけのオーケストラ(ゴマブックス)
トゥイーティー(ワーナー・ブラザーズ紹介ページ)