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[本]イラストレーションキャラクターのつくり方

別にイラストレーターを目指しているわけでもなんでもないただの人が読んでもつまんないかな? と思ったけどなかなか面白かったので紹介です。

イラストレーションキャラクターのつくり方
[本]イラストレーションキャラクターのつくり方/KAIGAN(amazon)

誠文堂新光社 2010.2.18発売 1890円
ISBN:978-4-416-61014-5

タイトルになっている「イラストレーションキャラクター」という言葉はあまり聞いたことがなかったんですが、なんとなくイメージしてみると、文章などが付随せず、「絵」として見せることを前提に作られたキャラクター、という感じでしょうか。でも本の中では特に説明がなかったので、ただ単に「イラストレーターが作るキャラクター」的な意味合いで使われているのかもしれません。

本の中身は9人のイラストレーターにスポットを当てて、創作にあたっての考え方、描き方を紹介した内容になっていて、今の仕事をするようになったきっかけや、仕事をする上で気をつけていることなどと言った質問をQ&A形式でまとめていたり、実際の制作の手順を写真入りで紹介したり、といったページで構成されています。全体的に文字は少なめ、写真多めで見やすい感じ。取り上げられているイラストレーターは以下の方々です。

田代卓
・上田三根子
佐野研二郎
天明幸子
デハラユキノリ
安藤忠
バタフライ・ストローク・株式會社(青木克憲)
あべたみお
久保誠二郎

お顔を見るのははじめての方が多かったんですが、特に「キレイキレイ」や「ぼくのなつやすみ」を手掛けている上田三根子さんって雑誌のインタビューとかでもあまり見ない気がするので新鮮でした。ちなみに上田さんはキャラクターを描く上で気をつけていることとして、10年経っても古くさい印象を与えないように、身につける服や小道具に気をつけているそうです。確かに上田さんのイラストって普遍的でありながらも、おしゃれで品のいい印象がありますもんね。

あと、制作上パソコンでの作業が入ってくると思うんですが、どのあたりまで手作業でやっているのか、前から気になっていたポイントだったんですよね。これもそれぞれ違いがあって面白かったです。天明幸子さんの場合は、鉛筆で描いたラフスケッチをスキャナで取り込んで、タブレットで線をなぞっているんですが、久保誠二郎さんの場合は下書きの段階できれいにペンで清書して、それをIllustratorでトレース(2Dイラストの場合)。上田三根子さんは太めのペンで清書して取り込み、その線をそのまま活かして色を付けていくといった具合。
田代卓さんの場合は最終的にIllustratorで仕上げるにも関わらず、下絵の段階で円形定規や雲形定規を使って完全な線を描いてしまうんですね。これはデジタル作業を他の人にまかせても微妙なニュアンスを再現できるようにそうしているんだそうです。

Q&Aの部分ではキャラクターに対する考え方などのほか、営業的な活動やプレゼンテーションに関することなどにも触れられていたりもしているのがちょっと興味深かったです。イラストをお仕事にすると言ってもいろんなやり方、立ち位置があるんだなぁと思いましたです。

[本]イラストレーションキャラクターのつくり方(出版社の紹介ページ)
KAIGAN…編集を担当した会社のサイト。

[本]ニュースクール・カイジュウソフビ大図鑑/石坂和

これは僕の管轄外というか、知らない世界に関する本なので、ちょっと躊躇する部分はあるのですが、すごくいい本だなと思ったので紹介です。

ニュースクール・カイジュウソフビ大図鑑
[本]ニュースクール・カイジュウソフビ大図鑑/石坂和(amazon)

グラフィック社 2010.1発売 2940円
ISBN:978-4-7661-2039-4

ということで、「怪獣ソフビ」をたくさん紹介した本です。内容は「日本製であること」と「オリジナルデザインである」という2つの基準を満たした500種類以上のソフビキャラクターを掲載しているとのことで、大図鑑の名にも恥じない内容になっています。著者は「月刊ハイパーホビー」でソフビに関する連載を持っている石坂和さんという方。

僕は冒頭にも書いたとおり何も知らないので、怪獣ソフビなんて言われてもゴジラみたいなのしか頭にイメージできなかったんですが、本を見てみるともちろんそういうタイプもあるけど、それだけじゃなくていろんなタイプの怪獣がいて、どれもがすっごく独創的でカラフルで、1つ1つに独自の世界があって、これはすごいな~、と思ったのでした。

興味のない人が買うにはちょっと高いけど、僕みたいに何も知らない人でも怪獣ソフビの世界を楽しく垣間見ることができました。ちょっと本物のソフビがほしくなってしまったかも。

[本]ニュースクール・カイジュウソフビ大図鑑(出版社の紹介ページ)
Super7 Store…書籍に協力として名前が出ているブライアン・フリンさんが運営するショップサイト。

[本]LOVE MESSAGE FOR YOU/水森亜土

亜土ちゃんの本が久しぶりに発売されたので紹介です。

LOVE MESSAGE FOR YOU/水森亜土
[本]LOVE MESSAGE FOR YOU/水森亜土(amazon)

主婦の友社 2009.12.2発売 1260円
ISBN:978-4-07-268777-2

この本は自宅に眠っていた油絵をまとめたものだそうです。ということで表紙のイラストも、いつもの見慣れたイラストとは少し雰囲気が違っていていいですね。32ページとページ数は多くないようですが見応えはありそうです。

[本]LOVE MESSAGE FOR YOU(出版社紹介ページ)…”売り切れ必須”なんて煽り文が書かれているけど売れても増刷はしないんでしょうか。
劇団未来劇場 亜土工房

「亜土ちゃんのポップアップハートえほん」4冊同時発売(2005.1.21)

[本]おべとも学園/obetomo

NHK教育の朝にやっている「シャキーン!」という番組の中の1コーナーとして、「おべとも学園」というアニメーション作品が放送されているんですが、この本はその作品を絵本化したものです。

おべとも学園
[本]おべとも学園/obetomo(amazon)

扶桑社 2009.10.7発売 900円
ISBN:978-4-594-06054-1

一応、知ったかぶった感じで説明してみましたが、実際のところは本屋さんでたまたまこの本を手に取ってみるまでそんな作品があることは全然知りませんでした。でも、読んでみるとすごくおもしろくて、久々に心底感動しましたよ。

本では主人公の女の子「おべともちゃん」を中心とした、子供たちの日々のできごとを題材にしたショートストーリーが10話収録されているんですが、そのおはなしというのが、毒っ気もないし、説教くさくもないにも関わらず独特の味わいというか、深みがあるんですね。イラストも、登場人物は無国籍風な見た目になっているんですが、おしゃれすぎず、素朴さを感じさせる風になっているのがよいです。子供の生活をテーマにしたおはなしなら山ほどあるとは思いますが、こういうバランスが保たれた作品って、なかなかないんじゃないでしょうかね。
 

んで、元となったアニメーションもDVDとして本と同時に2巻発売されているので、あわせて紹介です。

おべとも学園 ほっこり編おべとも学園 なるほど編
[DVD]シャキーン!アニメ! おべとも学園 ~ほっこり編~(amazon)
ポニーキャニオン 2009.10.7発売 定価:2940円
品番:PCBK.50074
[DVD]シャキーン!アニメ! おべとも学園 ~なるほど編~(amazon)
ポニーキャニオン 2009.10.7発売 定価:2940円
品番:PCBK.50075

アニメーションは普通の台詞はしゃべらず、ごにょごにょ語(?)と字幕で展開されています。
普段NHKは総合・教育ともスルー対象の僕ですが、やっぱりたまにはチェックしてみないといけないなと思った次第であります。
 

obetomo(公式サイト)…子供の頃のあだ名をアーティスト名にされてるとか。作品の主人公おべともちゃんはやっぱり子供の頃の自分をモチーフにしているのかな?
おべとも学園(扶桑社特設サイト)
おべとも学園DVD(ポニーキャニオン特設サイト)
シャキーン!(NHK紹介ページ)

[本]キティの涙

今月2冊目のキティちゃん関連本紹介。キティちゃんの本ってたくさん出ているので、いちいち取り上げていたらキリがないのですが、この本はちょっと特殊です。キティちゃんではなくてデザイナーの山口裕子さんにスポットを当てたはじめての本ですから。こういう本を待ってましたよ。

キティの涙
[本]キティの涙(amazon)

集英社 2009.10.26発売 1200円
ISBN:978-4-08-780544-4

この本、なぜか著者名が記載されていなくて、集英社サイトの紹介ページでは構成として森綾さんというフリーライターの方の名前が出ているだけなんですが、中の文章は山口さん目線の言葉で綴られているので、山口さんが実質の著者と思って間違いのない内容になっています(サンリオって絵本とかでも作者としてデザイナーの名前をあまり出さないよね。なんでだろ)。

また、内容について上の紹介ページには、「ハローキティデザイナー山口裕子さんが、キティを世界のトップ”かわいい”キャラクターに育てた裏話を、初めて語る。」と書かれているんですが、実際には裏話と言うよりももっと多岐に渡っているというか、山口さんの半生を語った自伝的な内容になっているんですね。幼い頃の話から、学生時代、そしてサンリオに入社してからの話といった、これまで山口さんが歩んできた生き方を通して、キティをここまでの存在に育て上げるに至った理由が見えてくる構成になっています。

この本を読んで思ったのは、「山口さん、バイタリティに溢れすぎ!」って言う驚きに尽きます。中学・高校進学時に、親が希望する私立の学校の試験を受けるんだけど、自分の進みたい道じゃないと思い白紙で出したとか、会社に入ってからも、性別で仕事の評価が違うと聞くとそれを是正するべく動いたり。エピソードの1つ1つに意志の強さを感じます。自分が納得するまで動かずにはいられない人なんですね。

そういう性格がキティのデザイナーに抜擢されてからも活かされていて、当初は乗り気でもなかったはずなのに、休日返上して各地でサイン会を開いて直接ファンの意見を聞き、大胆なデザインを取り入れ、”キティはみんなと現実に生きていて、みんなが大好きなものはキティも大好き”というコンセプトを掴むに至ります。これも、自分の手で再びキティに人気を取り戻したい、そうじゃなければ納得できないという強い気持ちがあったからなんでしょう。

他にも、入社当時に感じたサンリオ社内の様子として、人気キャラクターのデザイナーは個室が与えられスター女優みたいだったと語っていたり、離婚後も結婚時の姓で仕事をしている理由とか、他ではあまり聞いたことないような話もいろいろ載ってて面白かったです。
読みやすい文章で書かれているので、あまり本読まないという人にもおすすめの1冊です。

山口裕子inワンダーランド(公式サイト)
『キティの涙』刊行記念「ハローキティ」デザイナー 山口裕子さんサイン会…11/21、紀伊國屋書店新宿本店にて開催。

[本]HELLO KITTY MEMORIES(2009.10.14)

[本]うわのそら/坂崎千春

Suicaのペンギンやカクカクシカジカなどのキャラクターデザインでもおなじみな坂崎千春さんの新しい本が発売されます。

うわのそら
[本]うわのそら/坂崎千春(amazon)

角川書店 2009.10.29発売 1050円
ISBN:978-4-04-885040-7

発売してから紹介しようと思っていましたが、表紙イラストのなんともいえない可愛らしさに、思わず取り上げてしまいました。中身は幼かった日の思い出や日々のことを綴ったコミックエッセイとのことなんですが、コミックエッセイというのが意外な気がしました。以前にもそういった本って出されていたっけ…? と振り返ってみましたが、よく考えたら坂崎さんの本ってペンギンの本しか読んだことなかったり。どんな内容なのか楽しみな1冊です。

さかざきちはる(公式サイト)…坂崎さんの公式サイトってないんだよね…と思いつつも念のため検索してみたら、今年の2月にオープンしていてびっくり。全面Flashで構成されたペンギンがかわいいサイトです。
[本]うわのそら(出版社の紹介ページ)

[本]ペンギンのゆうえんち/さかざきちはる(2008.7.3)

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