TOPICS絵本

「こまねこ」の方が忙しい時期かと思われた合田経郎さんですが、新作の絵本が発表されました。こちらもねこが主人公のおはなし。

ゆきがふるよ ねこがいるよ
[本]ゆきがふるよ ねこがいるよ/ごうだつねお(amazon)

教育画劇 2009.10発売 1155円
ISBN:978-4-7746-1146-4

合田さんの絵本といえば、「どーもくん」や「こまねこ」、それから宇多田ヒカルの「ぼくはくま」の映像に登場した「まくまくん」とか、キャラクターに付随した作品はありましたが、そういうのではない単発の作品って初めてなんじゃないかな。

その中身ですが、ページごとに絵に短い一文が添えられていて、テンポよく物語が進んでいく構成になっています。冬の夜の張りつめた空気と、そこで健気に生きるねこという対比がなんとも言えない情景を作り出していて、読みながら子供の頃のこととかを思い出したりしてしまいました。

そういえば少し前に”合田さんと言えばアニメーション!”みたいなことを書いた気がするけど、イラストだけで見せる作品もやっぱりいいなぁ~と改めて思ったのでした。

dwarf inc.

ドワーフの新キャラ「なまいきヴォルク」(2009.10.15)

TOPICS絵本

メディアアーティストの岩井俊雄さんが初めて手掛けた本格的な絵本ということで、このサイトでも刊行直後に取り上げた「100かいだてのいえ」という作品がありますが、その第2弾となる作品が来月登場するそうです。

 
[本]ちか100かいだてのいえ/いわいとしお(楽天ブックス)
偕成社 2009.10下旬発売 1260円
ISBN:978-4-03-331660-4

↑のリンク先(楽天ブックス)で、表紙画像と中身の一部が公開されていますが、今回はなんと地下へと続く100階建ての家ですよ! そんな発想があったとはびっくりです。

前作はその内容が子供に受けてすぐに大人気になりましたが、実際僕も昨年の帰省時に持って帰って甥に読んであげたらすごく面白がってくれたんですよね。今回も人気作になることは間違いなさそうです。

ちなみに前作の主人公はトチくんという男の子でしたが、今回はクウちゃんという女の子だそうです。トチという名前は”土地”と掛けている、みたいな話があったと思うけど今回はなんでしょうね。空洞のクウかな?

ちか100かいだてのいえ(出版社の紹介ページ)…楽天ブックスでは先着でポストカードプレゼントがあるようですが、他の書店でも何かあったりするのかな。
いわいさんちweb…岩井さんのブログ。今回の絵本についての告知はまだありません。

[本]100かいだてのいえ/岩井俊雄(2008.5.29)

TOPICS絵本

青年漫画誌「イブニング」で連載中の農大を舞台にした菌マンガ「もやしもん」ですが、新たに絵本シリーズが登場となりました。

えほんもやしもん きんのオリゼー ~てをあらおう~
[本]えほんもやしもん きんのオリゼー ~てをあらおう~/いしかわまさゆき(amazon)

講談社 2009.8.28発売 980円
ISBN:978-4-06-364789-1

青年漫画が絵本になるのって珍しいんじゃないかと思いますが、「もやしもん」に限って言えばそこまで意外性はないですよね。だって、かわいい菌たちがたくさん登場しますもんね。

内容は完全に子供向けで、タイトルのとおり、手洗いに関するおはなしになっています。今後全10巻の予定で、隔月のペースで新作が発売されるそうなんですが、子供の頃って菌と言っても”ばい菌”のイメージしかなかったので、それだけじゃない菌の世界をわかりやすく伝えてくれるようなシリーズになるといいなぁと思います。

[本]えほんもやしもん きんのオリゼー ~てをあらおう~(出版社の紹介ページ)…初版限定でシールが付いているんですが、ネットショップだと既に初版ではない可能性があるので確実にほしい場合は書店で在庫を確認した方がよさそうです。
 

ちなみに、7月に発売された漫画「もやしもん」の8巻には、今回の絵本シリーズの販促も兼ねてか、単行本と同じサイズの絵本付き特装版が発売されていました。
[本]もやしもん 親子で楽しむ8巻
ところがこの特装版、事前に予約を受け付けなかった上に発行部数も少なかったようで、欲しくても買えない人が続出し、こうした販売方法についてちょっとした物議を醸していたようです。僕は発売当日にAmazonで注文できたので、そんなことになっていたとはしばらく気づきませんでした。

もやしもん8巻特装版
▲こんな絵本でした。

この絵本の内容は「オリゼーのおしごと」というタイトルのとおり、菌たちは目には見えないけれど身近なところで頑張ってるよ、というようなことをオリゼーが伝えてくれる16ページのおはなしでした。
今回の「てをあらおう」のカバーにこの絵本の中身が載っているので見たかったけど買えなかった人はチェックです。

TOPICS絵本

「ストレイシープ」などでおなじみのアニメーション作家、野村辰寿さんのキャラクター、「クラリとティン」の絵本が3冊同時に発売されるので紹介です。

クラリとティンのたび1 空からおちてきたタマゴクラリとティンのたび2 歩く草むらクラリとティンのたび3 白い友だち
[本]クラリとティンのたび1 空からおちてきたタマゴ/野村辰寿(amazon)
汐文社 2009.8.1発売 1365円
ISBN:978-4-8113-8606-5
[本]クラリとティンのたび2 歩く草むら/野村辰寿(amazon)icon
汐文社 2009.8.1発売 1365円
ISBN:978-4-8113-8607-2
[本]クラリとティンのたび3 白い友だち/野村辰寿(amazon)icon
汐文社 2009.8.1発売 1365円
ISBN:978-4-8113-8608-9

2本足で歩くライオンのクラリと、鳥のティンの2人が旅するおはなしなんですが、この絵本はちょっと変わった展開をしていて、病院の待合室に置かれるために作られたシリーズなんですよね。元々、「クラリチン」という抗アレルギー薬の販促的な意味合いで生まれたキャラクターなんですが、絵本の評判がよくて、5年前には1冊だけ市販向けにも発売されていました。
しかしその後は再び病院向けのみに戻ってしまい、読みたくてもなかなか読めない状態だったので、今回の出版はファンの方には待ちに待ってた話なのではと思います。

ちなみに病院向け絵本の2巻分が1冊になっているので、今回発売されるのは6巻分ということになります。これで全部というわけでもないみたいなので、今後続けて発売されることにも期待です。

Clari Club(クラリとティン公式サイト)
タツトシティ(野村辰寿公式サイト)
ロラタジン(Wikipedia)

「クラリとティン」公式サイト(2004.3.17)

TOPICS絵本

ゴマブックスからトゥイーティーの創作絵本が2冊発売されるようなので紹介です。


[本]トゥイーティーとポピーのようせい/メリッサ・J・スーバー(amazon)

ゴマブックス 2009.3.25発売 1050円
ISBN:978-4777112104


[本]トゥイーティーといけのオーケストラ/メリッサ・J・スーバー(amazon)

ゴマブックス 2009.3.25発売 1050円
ISBN:978-4777112111

トゥイーティーと言えば、ワーナー・ブラザーズが製作するアニメ「ルーニー・テューンズ」に登場するキャラクターとして言わずと知れた存在ですが、こういうキャラってグッズはたくさんあるけど、ストーリーのある作品(しかも創作絵本)が新しく発売されるのって非常に珍しい気がします。

Amazonによるとこの絵本には「トゥイーティーとふしぎなとりかごシリーズ」というシリーズ名がつけられているようで、全部そろうと四季を通した話になるとのことなので、おそらくしばらくするとあと2冊発売されるものと思われます。

トゥイーティーってかわいい外見に似合わずけっこうやんちゃなイメージがありますが、絵本ではそのあたりはどうなっているんでしょうね。売っているところを見かけたらチェックしてみようと思います。

[本]トゥイーティーとポピーのようせい(ゴマブックス)
[本]トゥイーティーといけのオーケストラ(ゴマブックス)
トゥイーティー(ワーナー・ブラザーズ紹介ページ)

TOPICSBOOK,絵本

何年か前に明治製菓が発売しているサイコロキャラメルのおまけになっていたキャラクター、「こんがらがっち」の本がもうすぐ2冊同時に発売されます。

こんがらがっち どっちにすすむ?の本
[本]こんがらがっち どっちにすすむ?の本/ユーフラテス(amazon)

小学館 2009.3.18発売 1260円
ISBN:978-4097263722

[本]あたまがこんがらがっち劇場/ユーフラテス(amazon)
小学館 2009.3.18発売 840円
ISBN:978-4093878456

「こんがらがっち(コんガらガっち)」は佐藤雅彦研究室の卒業生ユニット、ユーフラテスが制作したキャラクター。キャラメルのおまけは、縦に並んだサイコロ型の箱2つにキャラクターの上半身とか半身が描かれていて、上下の箱の組み合わせを変えることで新しいキャラを生み出すことができるという、いかにも佐藤雅彦的な遊び心のあるものだったんですよね。

その後「こんがらがっち」は、朝日小学生新聞にて4コマ漫画が連載されることになったんですが、その内容をまとめた本が「あたまがこんがらがっち劇場」のようです。もう一方の「こんがらがっち どっちにすすむ?の本」は初出があるのかは不明ですが、絵に描かれた道を指でたどりながら楽しむ絵本になっています。

ユーフラテスの絵本はいつも面白いので今回も面白いに違いないと思い、ちょっと早めに紹介してみたのですが、せっかくなのでこれまで発売されている他の本もついでに紹介しておきます。

[本]ピタゴラブック1 ぴったりはまるの本/佐藤雅彦、ユーフラテス(→amazon
[本]ピタゴラブック2 フレーミーとそうじき/ユーフラテス、うちのますみ(→amazon
[本]ピタゴラブック3 フレーミーともぐら/ユーフラテス、うちのますみ(→amazon
[本]ピタゴラブック4 フレーミーとのみのノミー/ユーフラテス、うちのますみ(→amazon
[本]midnight animation/ユーフラテス、佐藤雅彦(→amazon

「ピタゴラブック」はその名のとおりNHK教育で放送されている「ピタゴラスイッチ」の本なんですが、最近は出ていないようですね。こちらももっと出してほしいです。

[本]こんがらがっち どっちにすすむ?の本(小学館の紹介ページ)
[本]あたまがこんがらがっち劇場(小学館の紹介ページ)
ユーフラテス(公式サイト)
「コんガらガっち」てなんだ?!(Excite Bit 2007.7.7)