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青年漫画誌「イブニング」で連載中の農大を舞台にした菌マンガ「もやしもん」ですが、新たに絵本シリーズが登場となりました。

えほんもやしもん きんのオリゼー ~てをあらおう~
[本]えほんもやしもん きんのオリゼー ~てをあらおう~/いしかわまさゆき(amazon)

講談社 2009.8.28発売 980円
ISBN:978-4-06-364789-1

青年漫画が絵本になるのって珍しいんじゃないかと思いますが、「もやしもん」に限って言えばそこまで意外性はないですよね。だって、かわいい菌たちがたくさん登場しますもんね。

内容は完全に子供向けで、タイトルのとおり、手洗いに関するおはなしになっています。今後全10巻の予定で、隔月のペースで新作が発売されるそうなんですが、子供の頃って菌と言っても”ばい菌”のイメージしかなかったので、それだけじゃない菌の世界をわかりやすく伝えてくれるようなシリーズになるといいなぁと思います。

[本]えほんもやしもん きんのオリゼー ~てをあらおう~(出版社の紹介ページ)…初版限定でシールが付いているんですが、ネットショップだと既に初版ではない可能性があるので確実にほしい場合は書店で在庫を確認した方がよさそうです。
 

ちなみに、7月に発売された漫画「もやしもん」の8巻には、今回の絵本シリーズの販促も兼ねてか、単行本と同じサイズの絵本付き特装版が発売されていました。
[本]もやしもん 親子で楽しむ8巻
ところがこの特装版、事前に予約を受け付けなかった上に発行部数も少なかったようで、欲しくても買えない人が続出し、こうした販売方法についてちょっとした物議を醸していたようです。僕は発売当日にAmazonで注文できたので、そんなことになっていたとはしばらく気づきませんでした。

もやしもん8巻特装版
▲こんな絵本でした。

この絵本の内容は「オリゼーのおしごと」というタイトルのとおり、菌たちは目には見えないけれど身近なところで頑張ってるよ、というようなことをオリゼーが伝えてくれる16ページのおはなしでした。
今回の「てをあらおう」のカバーにこの絵本の中身が載っているので見たかったけど買えなかった人はチェックです。

MEMO

■上のもやしもんのエントリー、途中で「物議を醸し~」という文章が出てきますが、これはやはり”かもし”に引っかけて何か書くべきかと一瞬迷いましたが、やっぱり怖くて触れませんでした。こういうのをセルフ地雷って言うんですかね。危うくかもして殺されるところでした。
 

さんま、雑誌「本人」の独占ロングインタビューで激白
へぇ、インタビューとは珍しいですね。でもさんまの場合はやっぱり文章じゃなくて、その模様を映像で見たい気もします。
 

■土曜日にやっていた「ジャングル大帝」を見ました(以下ちょっとネタバレあり)。僕はジャングル大帝大好きだし、今回脚本を担当した鈴木おさむも好きだけど、それなのに当初は全然見る気がおきなかったんですよね。
だって、確実につまらない作品に仕上がりそうじゃないですか。だいたい「ジャングル大帝」って今の時代にリメイクするのは難しい作品だと思うんだよなぁ…なんて思いながら見始めたんですが、意外や意外、けっこう面白い作品になっていてびっくりしました。

見始めて最初に「おっ!?」って思ったのが、動物の言葉が理解できる子供(今回の作品の主人公的存在)が登場したところ。原作漫画だとジャングルの動物たちが勉強して人間の言葉を話せるようになるという重要なファクターがあるんですが、これをそのまま現代に持ってきてもギャグになっちゃうと思うんですよね。なので、平成に入ってから作られたテレビアニメと劇場版では、動物はしゃべらない設定になっていたんですが、それだと「動物と人間との言葉を使った交流」という原作のいちばんオリジナルな部分がそっくり無視されているような気がして、それはそれでどうなのと思っていたので、この設定を逃げずにうまく組み込んだことにまずは食いついたというわけです。
ちなみに、なぜこの子だけが動物の言葉が理解できるのかという点について、作中では一切語られていないんですが、想像するためのヒント的なシーンがいくつかあったりするのも味わい深いです。

後半はSF的な要素が色濃くなっていくんですが、これは監督の趣味だったのかな。ラストがお気楽なハッピーエンドじゃなかったのも、覚悟を持って未来を切り開くっていう厳しさが伝わってきてよかったです。

キャラクター的にはいたずらなサルたちがかわいかったです。キャラクター原案として天野喜孝さんの名前がクレジットされていますが、このサルがいちばん天野さんっぽさが出ているような感じがしました。

ストーリー自体は原作と全然違うのでおそらく賛否はあると思いますが、自分的には中途半端に原作ストーリーを取り入れるよりも、このくらい無視してくれた方がすっきりしました。こういうリメイクならまた見てみたいなぁと思いましたです。