TOPICS絵本

気がついたらもう今年ももう終わりです。早いものですね。なにかと慌ただしい年の瀬ですが、ふと立ち止まって一息つけるような、こんな絵本を紹介です。

くまのこのとしこし
[本]くまのこのとしこし/高橋和枝(amazon)

講談社 2010.11.24発売 1575円
ISBN:978-4-06-132447-3

もうすぐ今年が終わって来年がやってくると教えられたくまのこが、来年ってどんなふうにやってくるんだろうと心待ちにしながら年の瀬を過ごすおはなしです。

なにか特別なことが描かれているのではなくて、言ってしまえばこの時期にどこの家庭でも行われていそうなことが描かれているだけなんですが、なんだかすごく懐かしい、不思議な気分が蘇りました。

何十年後かにこの絵本を手に取った子供が、
「なーんだ、昔も今とおんなじことしてたんだね」
なんて言ってくれるような未来になるといいなぁ。

[本]くまのこの としこし(出版社の紹介ページ)
タカハシカズエホームページ(作者のサイト)…現在池袋リブロ本店にて絵本の原画が展示されているそうです。1/17まで。

[本]りすでんわ/高橋和枝(2010.9.29)

MEMO

■というわけで今年の更新も終わりです。今日のお昼頃に新幹線に乗って実家に帰るんですが、まだ荷物の整理が全然できていなくてかばんの中がからっぽなんですが、果たしてちゃんと帰ることができるんでしょうか? ドキドキです。

それではよいお年をー。

MEMO

終電車ならとっくに行ってしまった

■もう先月のことですが、フジモトマサルさんの久しぶりとなる新刊、「終電車ならとっくに行ってしまった」が発売されています。今回は漫画作品ではなく、初の画文集となっています。
フジモトさんの近刊と聞くといてもたってもいられず、いつもすぐ購入してしまうのですが、今回はサイン本が放出されるまで待って入手。渋谷のブックファーストでは入口の正面にフジモトマサルコーナーができていてちょっと感動でした。

装丁は「いきもののすべて」「二週間の休暇」に引き続き、名久井直子さんによるものです。フジモトさんの本はいつも装丁にもこだわりがあって、いいですよね。電子書籍も便利で素晴らしいと思うけど、デザインはもとより、触ったときの感触や重みだったり、紙の匂いだったりといった、物としての存在感を感じることで生まれる愛おしさってありますよね。紙の本がそういうところを失わない限り、すべてが取ってかわられることはないんじゃないかなと思います。

カバーを外したところ
▲カバーを外したところ。

TOPICS絵本

買ってから取り上げようと思っていたんだけど、なかなか売ってないのですよ。というわけで先に紹介です。

イカロス君の大航海
[本]イカロス君の大航海/澤田弘崇、宇宙航空研究開発機構(amazon)

日経印刷 2010.12.20発売 360円
ISBN:978-4-904260-72-2

ついにイカロス君の絵本が発売になりました。今年は小惑星探査機「はやぶさ」が世界初の偉業を成し遂げたことで、宇宙開発事業について世間の注目が集まりましたが、「IKAROS」もそうした存在のひとつです。

IKAROSは燃料を搭載せず、太陽光の力で宇宙空間を航行することのできる世界初の”宇宙ヨット”なんですね。実際に想定されているような航行ができるか実証するために作られたわけなんですが、今年5月に探査機「あかつき」などとともに打ち上げられた後、今月までに当初予定されていたミッションはすべて成功し、日本の宇宙開発に多くの収穫をもたらすことになったのでした。

そんなIKAROSの活躍を「イカロス君」というキャラクターを用いることで、子供から大人まで分かりやすく楽しめる内容にまとめたのがこの絵本、ということになるんですが、イカロス君に限らずJAXAのキャラクターを見ていると、本当にすごいなーって思うんですよね。何がすごいんだろうと考えてみたところ、ただキャラクターを作ってみたっていうんじゃなくて、「伝える」ってことにしっかりと主眼が置かれているところがすごいんだと思いました。

昨年、「2位じゃダメなんですか」なんて言葉が物議を醸したことがあったけど、それでもやっぱり、どんなにすごいことをやったとしてもそれを伝えることができなければ、何もやってないように見られてしまうんですよね。それも専門的で高度な分野になればなるほど、正確に伝えることが難しくなってしまいますし。

JAXAのキャラクターって、そこをちゃんと補って伝えることのできる存在になっているんですよね。その最大公約数的なかわいさもそうだし、どうも現場レベルで制作し展開されていますよね。そういうところもすごいなと。

JAXAが積極的にキャラクターを作るようになった経緯について詳しくは知らないんだけど、出発点として、最初から正式な企画として立ち上がったものではなくて、おそらくなにか手弁当的な、現場の思いから生まれたような感じがするんです。単に外注に丸投げして、っていうのとでは伝わり方が全然違ってくると思うんですよね。

今後もイカロス君をはじめとしたキャラクターによって、JAXAの活動が多くの人に伝わって事業の発展に繋がっていければホントにいいなーって思います。

小型ソーラー電力セイル実証機「IKAROS」(JAXA)
イカロス君Twitter
IKAROS-blog
イカロス君の宇宙での活躍を物語にしました!(IKAROS専門チャンネル 2010.6.25)…IKAROSの様子を撮影するDCAM1とDCAM2の活躍を物語仕立てにしたものです。かわいいし感動です。
第8回Webクリエーション・アウォードの受賞式が行われました!(IKAROS専門チャンネル 2010.9.30)…Twitterなどでの活躍が認められ、「気になるWeb人で賞」を受賞した際のコメントです。

「はやぶさ」と遊ぼう!(JAXA)…JAXAのキャラクターと言えばやっぱり「はやぶさ君」が有名です。「はやぶさ君の冒険日誌」は本当に感動です。
はやぶさ君を描いて(はやぶさ、地球へ! 2010.5.12)…「はやぶさ君の冒険日誌」の制作について語られています。

絵本「イカロス君の大航海」限定セット(コンセント)…こちらのショップでは絵本にバッチなどが付いた限定セットのほか、グッズも販売中です。

TOPICSDVD,アニメ

9月からキッズステーションで放送されているアニメ、「カルルとふしぎな塔」のDVDが発売されました。

カルルとふしぎな塔
[DVD]カルルとふしぎな塔 1(amazon)

日本コロムビア 2010.12.22発売 2940円
品番:COBC-5887

今回発売される1巻には1~6話(計30分)までを収録、来年3/2に発売される2巻(amazon)には7~12話が収録。最終的に4巻まで発売される予定のようです。

この作品はキャラクターデザインをイラストレーターの寺田順三さんが担当していると言うことで注目していたものの、CSチャンネルは契約していないためどんな作品なのかチェックできずヤキモキしていたんですよね。無事DVDが発売されてほっとしました。

おはなしの舞台はふしぎな塔のあるふしぎな街。主人公の男の子、カルルがいろんな体験や出会いを重ねていくことで夢を膨らませていくストーリーです。

YouTubeにも1分程度の告知動画がUPされていますが、意外にも3DCGを用いたトゥーンレンダリングのアニメーションなんですね。監督が「うっかりペネロペ」の高木淳さんということでちょっと納得。
ただ個人的には2Dアニメの動きの方が好きなので2Dで見たかったな~、という気もちょっとしました。まあでもこういう作品は3Dで制作するのが主流なのかなぁ。

カルルとふしぎな塔(公式サイト)
カルルとふしぎな塔(日本コロムビアのサイト)
カルルとふしぎな塔(キッズステーションのサイト)

KARL AND CURIOUS TOWER EXHIBITION@CAFE ZENON…12/7から本日26日まで、吉祥寺のCAFE ZENONにて「カルルとふしぎな塔」展が開催中です。

COMES MART…寺田順三さんのサイト。
ウサギ王…CG制作を担当したうもとゆーじさんの会社。

MEMO

■多くの人が「どーでもいい」という感想を抱いていそうな今回の大桃美代子VS麻木久仁子騒動ですが、僕的にはこれはねぇ、すごく面白いです。いや、面白いなんて言ったら当事者に失礼ですね。単なる芸能人の不倫騒動と捉えると確かにどーでもいいかもしれませんが、この話題には他にもいろんな角度があるじゃないですか。Twitterだったり、AFPかと思ったらAPFだった、とか、「マスコミの情報利権」みたいな話に持っていくこともできたり。なかなかすごいネタですよ。

マスコミは自分たちに筋を通さず暴露したということもあってか、大桃さんに対して厳しい見方をしているようですが、こうした手段に出ることでしか心の均衡を保つことができなかった大桃さんの気持ちも僕にはよく分かります。だって内々に話し合ったとしても、正規の手段でマスコミにリークしたとしても、おそらく大桃さんだけが傷つく結果になったと思うので。たった1回のつぶやきでタレントとしての名前にも大きな傷を作ることになったとは思うけど、後悔はしていないんじゃないかなぁ。
 

■さて、世の中はクリスマスということで浮かれモードですが、そんな中1人で銀座に行ってきました。

和光本館
▲銀座と言えばこの建物、和光本館です。昨日から載せてる写真がベタでしょう? 東京に住んで8年とか9年とかたつのに、いまだに観光気分が抜けきらず、ベタな東京の風景に感動してしまうのです。ちなみにきれいにライトアップされていますが、これは今年初めて実施されたものなんだとか。

松屋銀座
▲でも銀座でいちばん好きな建物と言えばこっち。松屋銀座です。理由は白くて四角くてきれいだから。

銀座三越
▲そしてこっちが9月に増床オープンした銀座三越。正面の建物が本館で、その右に見えるのが新館です。

松坂屋銀座店
▲せっかくなので松坂屋も。11月にテナントとして家電量販店のラオックスが開店しました。ラオックスといえばラオシェルジュくんというキャラクターがいましたが、今も活躍してるんでしょうか。確認しに行きたかったけど閉店時間過ぎていたので断念。