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第12回文化庁メディア芸術祭に行ってきた(その1)

今年もメディア芸術祭の季節がやってきました。毎年、見てきた作品について、芸術とは無縁の僕が好き勝手な感想(という名の駄文)を書き連ねていますので、今年もやってみましょう。ちなみにイベント自体は今日(2/15)までの開催となっています。

「アート部門」「エンターテインメント部門」「アニメーション部門」「マンガ部門」の4部門の作品があるんですが、どれからいこうかな。アート部門からにしようかな。でもこの部門の作品は全体的にちらっとしか見ていないんですよね。見た中では優秀賞に選ばれている「OUTSIDE」という作品が面白かったかな。一見普通の写真のようなのに、よく見ると背筋がむずがゆくなるような違和感を感じるという。↑のリンク先によると、イスラエルの人の作品なんですね。あー、イスラエルって兵役があるんですね。はじめて知りました。
大賞になっている「Oups!」という作品はちらっと横から見ただけなんですが、インタラクティブな楽しさのある作品だったようですね。アート部門の大賞って小難しそうな作品が選ばれているような印象があったので意外でした。

「エンターテインメント部門」はシンポジウムにも行って、大賞受賞作品の「TENORI-ON」と優秀賞の「FONTPARK 2.0」のおもしろい話をいろいろ聞きてきました(これについてはまた後で書きます)。
あと、この部門ではシアターで映像作品も見たんですが、13作品でトータル1時間の上映だったにも関わらず、このうちの1作品だけが異様に長くて40分近くもあるんですね。その作品と言うのが推薦作品で辻川幸一郎さんが監督した短編ムービー「きまぐれロボット」。元々は携帯電話向けに配信されている浅野忠信主演、星新一原作の作品なんですが、これはかなり面白かった! 一見普通のドラマっぽくも見えるけど、画面の中におかしな風貌のロボットがいるために不思議なテンションの映像に仕上がっています。ロボットの口から紙が出力される様が間抜けで好きです。
他の作品ではJemapurの「Mardict car」という曲のミュージックビデオ(これも推薦作品)。こういう加工自体は特に目新しくはないんでしょうけど、映像のチョイスも面白いし、曲とあっててずっと見ていたくなる感じがしました。
CM作品もいろいろありましたがどれも面白いですね。1つ挙げるとすればやっぱり「リゲイン的出社風景」篇かなぁ。ばかばかしくてよいです。
そしてこれも推薦作品になっていたけど、「ストリートファイターIV」のトレーラームービー(こちらのサイトの「Special Promotion Trailer 1(リュウ vs ケン)」とほぼ同じもの)。この映像がはじめて公開されたときにはネット上でも話題になった記憶があるんですが、発売前のゲームにこんな格好良すぎるトレーラーを用意されたらほとんど反則ですよね。高揚感がすごいです。

映像作品以外では、優秀賞の「君の身体を変換してみよ展」。展覧会の展示内容の受賞だったんですが、さすがにその展示を再現することはできないので、会場では映像が上映されているだけでした。でも映像を見ているだけで楽しいです。手が伸びるやつとか、実際にやってみたかったなー。

あとは部門内の「ゲーム・遊具・キャラクター・その他」の推薦作品になっていた「ペンギン爆弾」というおもちゃがすごく面白かったです。見た目はペンギンのペーパークラフトなんだけど、手で上から押さえつけるとペチャンコに潰れるようになってるんですね。この時点で既になんだかすごい気がするのに、その状態で少し高い場所から地面に落とすと、着地した瞬間にぴょん!っと元のペンギンの形に元通りになるんですね(映像はこちら)。テレビとかでも紹介されてけっこう有名らしいんですが全然知りませんでした。詳しくはこちら→紙のからくり「カミカラ」

次に「マンガ部門」ですが、今回はほぼスルーしてしまいました。諸星大二郎さんの「栞と紙魚子」という作品が優秀賞に選ばれていて、原画が飾られていたのを見たくらい。あ、あとマンガ閲覧コーナーで前から読んでみたかった「聖☆おにいさん」をちょっとだけ読みました。なんか、一発ネタみたいな設定で何話も描いてすごい作品ですね。

最後に「アニメーション部門」。長編作品で唯一優秀賞を受賞している「カイバ」だけは既に見ているので、残りの受賞作を見るべく短編作品の上映を見ました。以下感想です。
大賞の「つみきのいえ」。この作品はアヌシー国際アニメーション映画祭のグランプリ獲得作品でもあるから、さぞかしすごい作品なんだろうと思って期待して見たんですが、なんというか、意外と普通というか、いやさすがに普通ってことはないか。でも大賞とかグランプリなんていう仰々しくて権威的なフレーズよりも「知られざる佳作」みたいな言葉が似合いそうな、ひっそり感のある作品でした。それがこの作品のいいところなんでしょうね。たぶん。でも、もしかしたらよく分かっていないのかも。

個人的には優秀賞の「KUDAN」「こどもの形而上学」の方が好きなタイプの作品でした。「KUDAN」は日常と異次元空間の描き方が面白いし、登場するキャラクターのデザインもそれぞれにくせがあって楽しかったです。ただ、この作品も大賞っていう感じではないですね。それに3DCG作品というハンデもありますし(今まで3DCG作品が大賞受賞した例ってないんですよね)。
「こどもの形而上学」は山村浩二さんの作品。山村さんらしい発想力が光ります。子供に見せて反応を眺めると面白そう。
もうひとつの優秀賞である「DREAMS」という作品はかわいいし、楽しげではあるんだけど、それ以上には特に何も思いませんでした。もうちょっとストーリーのようなものがあってもよかったような。
奨励賞の「ALGOL」は「KUDAN」と並んでけっこう好きな世界観です。博士のいたずらっていう設定や、四角くてシンプルなキャラクターもかわいいです。
ちなみに「カイバ」は僕の好きな湯浅政明さんの作品なんですが、この作品も大賞っていう感じではない気がします。実験的ではあるんですけどね。

あとは推薦作品についてですが、この中で面白いと思ったのは「DEVOUR DINNER」、「swimming」、「オーケストラ」、「ギンガムチェックの小鳥」、「コルネリス」、「パンク直し」あたりの作品。中でも「オーケストラ」は無駄のない線で躍動感あふれる動きが展開され、見ていて気持ちよかったです。完成度も高いし、優秀賞でもよかったんじゃと思いました。
キャラクターで見るなら「DEVOUR DINNER」に1票。生き物が食べ合うことだけをテーマにした作品で、細胞をモチーフにしたような気色悪いキャラが続々と登場するのがよいです。

というわけで、駆け足で感想(と言う名の駄文)を書いてみました。でも実際にはちらっと掻い摘んだくらいでは本当のことなんてわからないんですよね。だんだんとすごく不毛な感じがしてきたが、そのへんはなるべく気にしないようにして次回「エンターテインメント部門シンポジウム編」へ続きます。

第11回文化庁メディア芸術祭に行ってきた(その1)(2008.2.10)…これは去年の感想です。→その2はこっち

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