MEMO

■先日のTOPICSでスージー・ズーのことを取り上げましたが、最初、ウィッツィーのことを「ひよこ」と紹介していたんですが、途中で「あれ、ひよこって言うとニワトリの子になっちゃうんだっけ??」と不安になり、こっそり「あひる」と書き換えておきました。
基本的に知ったかぶって書いてるだけなので、調子に乗って思いっきり間違ったこと書いているんじゃないかといつも不安で仕方ないという話です。
 

■先日、六本木ヒルズをうろちょろしていたらテレビ局の人(と思われる人)が僕の後ろを歩いていて、面接に来た人のことを大きな声で話していました。それによると、「入社したらどんなことをやりたいですか」と質問したら、「多くの人の心に残るような”CM”を作りたいです!」って言われちゃったんだそうです。
「テレ朝、CM作ってないから。一次面接の前に気がついてほしかったなー」と仰っていましたので、来年テレ朝の面接を受けようと思っている人が身近にいたら、こっそり「CMは作ってないらしいよ」と教えてあげようね。

TOPICSアニメ

雑貨店のPLAZAなどで人気のキャラクター、「Suzy’s Zoo(スージー・ズー)」ですが、4月からTBSでショートアニメが放送されることが発表されました。キャラクターのアニメーションというと、CSなど視聴環境が揃ってないと見られないチャンネルでしか放送されないパターンが多いんですが、今回は地上波のTBSで放送というのが嬉しいですね。ただし、放送時間や回数、全国ネットで放送されるかどうかなどの詳細については現時点では不明です。

実は「スージー・ズー」をTOPICSで取り上げるのははじめてなので詳しく紹介しておきますと、生みの親はアメリカ・サンディエゴ在住のアーティスト、スージー・スパッフォードさん。1967年に売り出したカードに描いたあひるが注目を集めたのが誕生のきっかけで、翌年スージーさんはグリーディング・カードの会社「Suzy’s Zoo Studio」を設立し、「ウィッツィー」と名付けられたあひるはそれ以来末永く愛されることになります。
1995年には読み聞かせ絵本シリーズ、「リトル・スージー・ズー」をアメリカで発表したことで赤ちゃん向けのキャラクターとしても人気に。日本では2006年6月にソニープラザ(当時)が各種グッズを販売し、特にテディベアのキャラクター「ブーフ」が人気になって現在に至っています。

日本ではグッズ先行で人気が出たので、絵本についてはあまり注目度は高くないですが、現在までに7作発売されています(リンク先はAmazon)。

[本]あひるのウィッツィー(2007.7発売)
[本]ウィッツィーとブーフ(2008.8発売)
[本]スージー・ズー ふゆってたのしいね!(2010.11発売)
↓幼児向けのシリーズ(4作)
[本]スージ・ズー いつまでもともだち(2010.3発売)
[本]スージ・ズー ブーフはどこ?(2010.3発売)
[本]スージー・ズー あきをあつめたよ!(2010.9発売)
[本]スージー・ズー もうすぐハロウィーン(2010.9発売)

今回のアニメーションは日本で企画・制作されたもののようですが、やっぱりスージー・ズーというとふわっとした線と水彩画ならではの色使いが持ち味ですので、アニメーションでもそこを上手く表現した作品になってほしいなぁと思います。

Suzy’s Zoo だいすき!ウィッツィー(TBS公式サイト)
スージー・ズー(PLAZA)
人気キャラクター"スージー・ズ―"がTBSでアニメ化決定!!(テレビドガッチ 2011.2.3)…アニメ化についてのスージーさんのコメントが掲載されています。

TOPICSCD

トライワークスが手掛ける人気キャラクター、「カピバラさん」がなんとCDデビューすることになったそうです。

カピバラさんのうた(完全初回限定生産盤)
[CD]カピバラさんのうた(完全初回限定生産盤)/カピバラさんとマユミーヌ(amazon)

日本クラウン 2011.4.13発売 1800円
品番:CRCP-10266
※カピバラさんCDデビュー記念ストラップ付属

カピバラさんのうた(通常版)
[CD+DVD]カピバラさんのうた(通常版)/カピバラさんとマユミーヌ(amazon)

日本クラウン 2011.4.13発売 1400円
品番:CRCP-10267

「まねきねこダックの歌」などでもおなじみの歌手、マユミーヌさんとのユニット「カピバラさんとマユミーヌ」名義としてリリース。メイン歌唱をマユミーヌさんが担当し、カピバラさんは鳴き声(?)を担当しているらしいです。

CDは完全初回限定生産盤と通常版の2種類。限定版にはカピバラさんのストラップが付属、通常版にはビデオクリップが収録されたDVDが付属しているということなので、どっちも欲しい人は両方買わないといけないというジャニーズやavexのアーティストによくありがちな商法が採用されています。

気になるカピバラさんの歌声(鳴き声?)はまだ公開されていないようですが、おそらく発売に向けて公式サイト上の特設ページで公開されそうな雰囲気ですので要チェックです。

カピバラさん(公式サイト)
カピバラさんとマユミーヌ(日本クラウン)

カピバラさん meets in KIDDYLAND Osaka はっぴーにゅういやぁ~(2010.2.11)

TOPICSキャラ絵本

クーリアの看板キャラクター「しずくちゃん」ですが、なんと今年で10周年なんですね。ということは当時はじめてしずくちゃんに触れた10歳くらいのお子様も今では立派な二十歳の大人になってるってこと? びっくり!
そんな記念すべき年に発売された新作絵本を紹介です。

しずくちゃん16
[本]しずくちゃん16 ねがいをかなえて♪バスのたび!/ぎぼりつこ(amazon)

岩崎書店 2011.1.18発売 840円
ISBN:978-4-265-81063-5

16作目となる人気シリーズですが、今回はみんなでバス旅行をする話と、野菜を育てる話の2本立てになっています。注目なのが、かつて放送されていたアニメのオリジナルキャラクターだった「つむりん」と「こゆきちゃん」が絵本初登場を果たしているんですね。特につむりんはアニメには欠かせないレギュラーキャラクターだっただけに、絵本の世界にも登場してくれて嬉しい限りです。

今回はゲスト出演ということらしいんですが、ぜひレギュラーにしてほしいなぁと思いましたです。

[本]しずくちゃん16(出版社の紹介ページ)
しずくちゃんブログ…なんと作者のぎぼりつこさんによる公式ブログが昨年からスタートしていました。しずくちゃん情報のほか、クーリア社内の様子なんかも掲載されていて楽しい内容になっています。

しずくちゃん、アニメ化決定(2006.9.4)

MEMO

第14回文化庁メディア芸術祭 受賞作品展
今年もこの時期がやってきました。2/2~2/13、国立新美術館にて開催です。作品展示とともに気になるシンポジウムは、2/13の湯浅政明さん登場回が個人的に注目です。同じ日にあるアニメーション部門で優秀賞を受賞した「わからないブタ」の作者、和田淳さんの回も気になるので、見に行くかな。あとエンターテインメント部門で今回主査を堀井雄二さんが担当されていたんですが、シンポジウムには参加されないようでちょっと残念です。
映像上映については、去年アヌシー映画祭の受賞作上映を見てみたら、思いのほか面白かったので今年も海外フェスティバルの上映をどれか見たいなぁと思っています。「四畳半神話大系」の全話ぶっ通し上映や「チェブラーシカ」の上映もあるみたいなので行けたら見に行きたいです。
 

「NGP」と「PSS」でSCEが狙うもの。平井CEOインタビュー
ついに発表されましたね、PSP2ならぬNext Generation Portableですか。すごいネーミングですがこれはコードネームだそうです。
画面サイズと解像度の拡大はもちろん、3G通信まで内蔵するなど性能的には予想を更に上回るハイスペックっぷりで驚きました。噂どおり「背面タッチパネル」も搭載してきましたし、UMDもちゃんと廃止になりましたね。いらない子ですからねあれ。

あとは価格が気になるという声が多いようですが、正直3万円でも5万円でも同じだと思うんですよね。どんな値が付いても買う人は買うだろっていう意味で。

それよりも「PlayStation Suite(PSS)」の存在の方が気になります。リンク先の平井CEOインタビューを読むと、どうもPSSを呼び水にして”トラディショナル”なゲームにも興味を持ってもらおうという仕組みのようです。

カジュアルゲームとコアゲームなんていう呼び方がありますが、現状コア層に強くてカジュアル層に弱いSCEとしては、この取り組みでユーザー層を拡大できれば、ということなんでしょうね。

反対にカジュアル層には強いけどコア層に弱いと言われる任天堂も、3DSではそれを補うために、コア層に人気のタイトルを各ソフトメーカーにお願いして開発してもらっているようです。が、そもそもなんでこんなにユーザー層が分断してしまったんでしょうね、コンシューマゲーム界は。

それに両社のこうした対策って、どちらも根本的な問題から目をそらしているようにも見えますし…。万人受けするゲームを企画・開発するのってそこまで難しいものになっちゃったんでしょうか。

COLUMN

さて、キャラクターで振り返る2010年の後編ができました。こちらではちょっぴりダーティーな話題が多くなっておりますのでお気をつけを。敢えて選んだ7つの話題+αです。それではどうぞー。(前編はこちら) 

●ミッフィー管理会社がサンリオを提訴(10/20)
「ミッフィー」をはじめとするディック・ブルーナさんの著作を管理するオランダの企業が「ハローキティ」の脇役キャラ「キャシー」について、「ミッフィー」の著作権を侵害しているとしてサンリオを提訴したことが明らかとなりました。
その後、アムステルダムの裁判所はブルーナさん側の主張を認めキャシーの販売・製造の差し止めを命じる仮処分を決定。サンリオ側はこれを不服として、今後の裁判を通じて主張していくと発表しました。
「キャシー」に限らず初期サンリオキャラクターの生まれた背景にはブルーナ作品の影響が大きかったことは確かだと思うんですが、これが今このような形で問題となるとは思ってもみなかったので正直本気で驚きました。1キャラクターファンとしては無事解決できることを祈るばかりです。
ミッフィー生みの親サンリオ提訴 著作権侵害と(47NEWS 2010.10.20)
サンリオに製造停止命令=ミッフィー著作権侵害訴訟-オランダ(時事ドットコム 2010.11.3)
キャシーだけじゃないリトルハニーも-サンリオのミッフィー酷似疑惑(ウォール・ストリート・ジャーナル 2010.11.4)

●上海万博のマスコットキャラがあのキャラにそっくり?
2010年といえば上海万博もメディアを賑わせましたよね。ほとんどパクリ疑惑についての話題しか記憶にないのがなんですが(笑)。テーマ曲に建物にといろいろありましたが、マスコットキャラクターの「海宝(ハイバオ)」にもアメリカで生まれたクレイアニメのキャラクター、「ガンビー」に似ているとの指摘がありました。
まあ似ていると言えば似ているけど、個人的にはなんでも中国だからと言ってアラ探しすぎな気もするのでした。
上海万博マスコットにもパクリ疑惑、米国キャラに「生き写し」(サーチナ 2010.4.21)

●原発PR館でのジブリグッズ販売に批判(8/18)
福島県にある東京電力福島第二原発 エネルギー館内に2005年から入居していたキャラクターショップ、「どんぐり共和国」の存在がネット上での批判を受け、閉店することになりました。
その批判とは「ジブリキャラが原発のPRに利用されているのではないか」というもの。「どんぐり共和国」はスタジオジブリの直営店ではないものの、ジブリグッズを専門に扱うお店として全国展開しているため、こうした批判が出たようです。
この騒動に対して、スタジオジブリの星野社長はすぐさま公式コメントを表明。原発そのものには言及しなかったものの、特定企業・団体等の広報活動にジブリキャラを使用しているかのような誤解を招くものであったと謝罪し、出店取り止めを決定しました。
この件はキャラクターのイメージを守ることについて考えさせられる一例となったのでした。
原発PR館でのトトロ販売に批判 ジブリ撤退を表明(47NEWS 2010.8.19)
「福島第二原子力発電所エネルギー館」における「どんぐり共和国」の運営について(スタジオジブリ 2010.8.18)

●テレビで命名「松坂エビ太郎」が大不評、改名へ(7/28)
プロ野球の独立リーグに所属するチームとして発足した「三重スリーアローズ」。6月にマスコットキャラクターが発表され、その後フジテレビの「笑っていいとも!」内で名前を決めてもらうことになり、森三中の大島が考案した「松坂エビ太郎」という名前が採用されることになりました。しかし、チームの本拠地は津市にあり、松坂(松阪市の誤字)ともエビ(伊勢市の名産)とも無関係であるとして大不評。結果、改めて名前を公募することになったのでした。
テレビを使ってPRというのはいいと思うんだけど、バラエティだとその場限りの笑いになってしまいがちなのが危険なのと、いくら「ゆるキャラ」がブームだと言ってもゆるいにも限度があるという教訓を教えてくれた一件となりました。
前代未聞! 名前が不評で改名を余儀なくされたキャラ(全国ご当地キャラニュース 2010.7.21)
松坂エビ太郎改め、みつやくんです。よろしくね!(全国ご当地キャラニュース 2010.7.31) 

●日清食品、「ひよこちゃん」のデザインをリニューアル(7/28)
日清食品は看板商品「チキンラーメン」のパッケージに描かれているキャラクター、「ひよこちゃん」のデザインをリニューアルすることを発表しました。新デザインは僕も大好きなプレイセットプロダクツの手によるものだったんですが、ネット上では前の方が素朴でよかったという意見がちらほら。
ちなみに日清食品では人気商品「ラ王」の生産終了を大々的に告知したかと思えばすぐに復活を発表し消費者から顰蹙を買った上、CMでは登山客を追い出し槍ヶ岳山頂での撮影を敢行していたことが新聞への投書により判明。なんだかやることなすこと裏目に出てしまった1年なのでした。
日清食品 「チキンラーメン」キャラ「ひよこちゃん」のデザイン一新(SankeiBiz 2010.7.28)

●人間魚雷「回天」「桜花」を模したキューピーストラップが販売中止に
2009年末に参議院議員の山本一太さんが衆議院議員の小池百合子さんの持っていた”ほふく前進キューピーストラップ”を見せてもらったことがきっかけで、年をまたいで起こった騒動。これにより防衛省内の売店で、旧日本海軍の特攻兵器である「回天」や「桜花」をモチーフにしたキューピーのストラップが販売されていることが判明したのでした。
この問題の背景には、人形としてのキューピーがパブリックドメインとして誰にでも利用できるキャラクターになっていることも関係していると思われます。一元的に管理を行う組織がないと未然に防ぎようがないですもんね…。
人間魚雷「回天」キューピーに疑問の声(東スポWEB 2010.1.8)
回天のキューピーちゃんは問題(山本一太の「気分はいつも直滑降」 2009.12.16)

●ウイルス作者が無駄にクオリティの高い自作キャラを仕込む(8/4)
個人的にある意味いちばん感心したのがこのニュース。以前アニメ画像を使ったコンピュータウイルスをばらまいて著作権法違反で捕まった男がいたんですが、その男が今度はオリジナルキャラクターを作り込んでウイルスに仕込みばらまいたという事件。これはコンピュータウイルスの作成を直接取り締まる法律が存在しないために、別件逮捕的に著作権法違反とされたことに対する抗議を込めてこのような”再犯”を企てたものと思われるんですが、結局今度は警察がウイルス感染者を捜しだし、その人に対する器物破損容疑ということで逮捕されることになったのでした。
そのオリジナルキャラのクオリティの高さが一部で話題となったのですが、とにかくそこまでの情熱と才能があるのなら、もっと別のことに使ってほしいと思うのでした。
【才能の無駄遣い】「イカタコウイルス」のイラストや設定のクオリティが無駄に高い件かくれオタのブログさん 2010.8.4)

●他にもあったあれやこれや
他にもいろんな話題があったので、いくつかピックアップしてみました。主にネット上で話題になったものが多いです。いくつ覚えているかな?

ラピュタ模倣で最優秀賞取り消し 大阪府公募展…ロボット兵をモチーフに。
【中日】偽ドアラに猛クレーム…そっくりすぎて問題に。
「みんなのうた」に不適切映像…DVD回収へ…30年の時を経て発見。
浅井三姉妹のゆるキャラをめぐり滋賀県と長浜市が対立…仲良くしてほしいな。
「もやしもん」コラボに作者NG、フジ制作の酒ラベルに“ダメ出し”…フジテレビ側が迅速に対応し解決。
西郷どーん「左前」 JR九州が修正へ…死に装束になっちゃった。

米Yahoo!のキャラが「人を馬鹿にした顔をしている」と評判…確かにいらつく(笑)。
2ちゃんキャラ「クマー」が五輪キャラと間違われ新聞掲載…違和感なし!
「ランク王国」のラルフ、卒業を示唆するも翌週何事もなく登場にっ完スレッドガイドさん)…セットが変わっただけでした。
NHKと日テレがtwitterで繰り広げる因縁の対決…まだやってます。
ジャムおじさんとバタコさんの関係は「無関係」…しかも人間じゃないと話題に。
キティちゃんが笑いながら転げ回るおもちゃ「爆笑ハローキティ」に衝撃…エルモのやつはかわいいのにね…。
トトロのTV欄紹介文がすごい…執念深く!
 

●2010年の訃報
最後に、このサイトとTwitter上で取り上げた訃報をまとめてみました(敬称略)。

田の中勇(1/13死去、77歳 声優)
瀬川康男(2/18死去、77歳 絵本画家)
神戸守一(5/5死去、86歳 「およげ!たいやきくん」のモデル店主)
島野修(5/8死去、59歳 元プロ野球選手、オリックス「ネッピー」のスーツアクター)
ゲーリー・コールマン(5/28死去、42歳 俳優(アーノルド坊や))
パク・ヨンハ(6/30死去、32歳 俳優)
川本喜八郎(8/23死去、85歳 人形アニメーション作家)
首藤剛志(10/29死去、61歳 脚本家)
佐野洋子(11/5死去、72歳 絵本作家)

衝撃だったと言えばパク・ヨンハさんでしょうか。あんなにほがらかで仕事も順調そうに見えた人でも、死ぬほどの悩みを抱えていたのかと。あと、アーノルド坊やを演じたゲーリー・コールマンさん。あの番組、好きだったのに出演者はなぜか不幸に見舞われている人が多いんですよね。幸せになってほしかったです。

さて、これでやっとこのサイトも年が明けた気がしてきました。今年分はもうちょっと早い段階でまとめたい…と思うのでした。

キャラクターで振り返る2010年(前編)(2011.1.27)