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「トップランナー」(NHK教育 2008.9.29放送分)に出演したアートディレクターの寄藤文平さんの話でおもしろい&なるほどと思った部分があったのでざっくりとまとめてみました。

 

■アイデアの出し方~役割を明確にする手順

場面としてはアイデアはどうやって浮かぶのかと言う話の部分。依頼を受けて、ぱっと最終的な絵が浮かぶときもあるし、浮かばないときもある。浮かばないときは原稿用紙に作文をして、どのような結果が必要とされているのかを明確にしていくとの話。「マナーのポスター」の制作を例に出していたんですが、
・何でマナーのポスターを作らないといけないのか
・電車の中でやってはいけないことっていうのは誰だって分かっている
・人から言われたくないと思っている
・やめなさいなんて今更言われること自体、腹が立つ
…と言ったことを文章として書き出していくと、自分の中で、”何でこのような広告が必要なのか”という部分がはっきりしてくるそうです。逆にそこを明確にしないと何も考えられないと仰っていました。

 

■描くのは「車いすのマーク」でいいのか

上の話に続けて、「スロープに描かれている車いすのマーク」を例にした話をされていたんですが、ここがおもしろかったのでそのまま書き起こしてみます。
(聞き手はMCの箭内道彦さんとSHIHOさん)

寄藤 よく、階段があって脇にスロープがついてるじゃないですか。
あそこに障害者の方のための車いすのマークが描いてあって、
僕あれ、うんとおかしいと思ってて、
そこ子供が走ってるのを見て、お母さんが
「そこはあなたが走っちゃダメだから、こっち通りなさい」
ってやってたんですよね。
それとかを見てたときに、
「あ、今この道を規定してるのは
このマークが使われ方を決めてるんだな」
っていうふうに感じたことがあって、
これがもしリアカーだとか、もしくはそれこそ乳母車だったりとか、
そういうものでもしできていれば、
そこは子供が走ってもお母さんは怒らなかったと思うんですよ。
だから、実際に例えば車いすに自分が乗って、
まあ僕わからないですけど、その道を通るっていうときに、
子供が怒られる道を通るのは嬉しくないと思うんですよね。
だからみんなが通れる道を、当然車いすの方も通るって
いうふうじゃないと、そのスロープって意味ないと思うんですよ。
だからそのスロープの使われ方を
そのマークがすごく決めてるわけです。
僕そのマークを考える仕事をやっているような感じはします。すごく。

箭内 意外とそこ考えない人多いよね。
あの、今までにない車いすのマークを作ってみようとか、
一目で分かる車いすのマークを作ってみようって言っちゃって、
本当にそのマークが車いすでいいのかなっていうことを
表現する人って意外と少ないですよね。

寄藤 そうかもしれないですね。
車いすを手描きで、寄藤さんがいいタッチで描いて下さいって
言われるケースがうんと多いんですよね。
ただ、話聞くとどう見てもそれ車いすのマークじゃ
おかしいって思うときがあるんですよ。
車いすって、絵からそのものがおかしいから、
「これは車いすじゃなくて乳母車にするべきだ」って言うと
びっくりされちゃうんですよね。
そこに何であんたは文句付けんだみたいな。

箭内 綺麗に描いてくれれば――

寄藤 いんだよ! みたいな。

箭内 あんたの味が欲しいんだよ。

寄藤 そうそうそう、それはねものすごいがっかりしちゃう。
だからほんと、がっかりしますねそういうのは。

SHIHO 頼む方もちゃんと考えて頼まないといけないということですね。

寄藤 いやそうすると仕事なくなっちゃう(笑)。

ちゃんと話にオチまでついてて笑いました。番組の冒頭では、寄藤さんが自身の職業のことをイラストレーターではなくて、アートディレクターだと言う話もあったんですが、上のような話を聞いていると、確かにそこには明確な違いがあるなっていうのが分かります。寄藤さんは、クライアントからイラストレーターとして依頼された仕事ですらも、そのイラストの役割、使われ方を明確にした上で、トータルでディレクションしてしまわないと気が済まないんですね。寄藤さんの話に、デザインというものの奥深さを垣間見た気がしましたです。

Bunpei Ginza Ltd.(寄藤文平公式サイト)

MEMOレポート

■今日の「笑っていとも!」のテレホンショッキングは鈴木おさむがゲストだそうです。いいともの構成作家やってるのに自分で出ますか(笑)。

 

■先週の金曜日、お笑い芸人・木村祐一の「写術」を見に行ってきました。見に行くのは3度目で、今回は2年ぶりの開催だったのでけっこう期待していたんですが、その中身は「あれっ?」っていうくらい山のない内容でした。元々、大爆笑っていうよりも、趣を楽しむ感じのイベントではあるのですが、最近はテレビもよく出てるし、あとまあプライベートとかも、色々忙しかったからなのかな…。

過去2回は恵比寿ガーデンホールというところでの開催だったんだけど、今回は東京国際ファーラムのホールCという場所でした。かなり大きいホールになったと思うんですが、ちゃんと席も埋まってて。でもキム兄的には「C」っていうのが気になったみたいで、冒頭に「”A”でやれるようにならんと」と言うようなことを喋っていました。

でもなぁ、木村祐一の芸風って世の中に全然受け入れられていないと思うし、なんとなく時代に逆行しているような気さえするんですよね。そんなところも含めて、一抹の不安を感じてしまうイベントだったのでした。と言っても吉本だし、名前もあるのでどうにでもなるんだとは思うけど。

 

■日曜日にはリブロ渋谷店にて開催された、本秀康さんのサイン会に行ってきました。本さんのサイン会に参加するのは2度目ですよ。前回参加時はパーテーションで区切られたところで2人っきりになってサインを貰うという、緊張するシチュエーションになっていたんですが、今回はまわりにスタッフの方とかもいる中だったので以前ほどの緊張度はありませんでしたが、それでもやっぱり緊張してしまいました。

前回同様、イラストを鉛筆で下書きの上、ペンで描くという丁寧方式のサインだったのですが、前回はマジックだったのに対して、今回はもっと細いミリペンでした。メーカーはコピックだったかな(違うかも)。ただそれよりも注目だったのがマリオの鉛筆と消しゴムを使っていたところです。本さんと言えばマリオファンとしても有名でしたが、今も好きなんだとちょっと嬉しくなりました。ちなみに鉛筆はマリオカート、消しゴムはマリオパーティ2のものでした。

あと今回のサイン会の参加条件は、店頭で「本本 本秀康イラストレーション集」(amazon)を購入した先着100名とのことだったんですが、どうも定員割れしていたようでした…。これはたぶん、対象書籍が安価な漫画本じゃなくて、2300円もする本だったということも影響しているのかもしれません。この本、内容はぎっしり詰まってるんだけど、ソフトカバーで版も小さめなので一見安いのかな? と思ってしまいがちなんですよね。でも渋谷だけでも山のように人が歩いてるんだから、100人くらいいてもいいのになぁって思いました。

それと、中野区在住というイメージが強かった本さんですが、なんとその横の高円寺に引っ越しされたそうなんですね。引っ越して作風にも変化が出てくるのか、これからも楽しみです。

TOPICSイベント,レポート

10/10~10/26の期間中、代官山のSTITCH TOKYOというお店で、デイビッド・ホーヴァスさんとキム・サンミンさんの展覧会「UGLYCON TOKYO」が開催されているというので見に行ってきました。

この展覧会はお二人が手掛けたUGLYDOLL(アグリードール)というぬいぐるみに関するイベントで、描き下ろしのイラストや、日本のクリエイターとのコラボ作品が公開されているほか、もちろんグッズも通常バージョン、限定バージョンなどいろいろ販売されていました(レアグッズは既に売り切れていたようですが)。

会場は店舗の一角にあるスペースなので、そんなに広くはないんですが、スペース全体がUGLYDOLL一色になっていてかわいいの一言。デイビッド・ホーヴァスさんのイラストは、ちゃんと日本向け作られているようで、絵の中にゴシック体のカタカナをなぞったような文字が描かれていたりして、ちょっとおもしろいなぁって思いました。

コラボ作品の中では、こういう場所にはお決まりのようにいるDEVILROBOTSや、この前のPOP BOXにも出展されていたTOUMAさんなどの作品が展示されていました。みんな自由度高いながらもUGLYDOLLのかわいさは感じさせる仕上がりになっているあたりはさすがです。

売られているUGLYDOLLを見ていると、1つくらい欲しいな~っていう気持ちになってきたんですが、財布の紐引き締め月間だったので今回は買わず。でもいつかはほしいアイテムの1つです。

入り口
▲入り口に飾られていたUGLYDOLLたち。

Uglydolls(公式サイト)…英語サイト。動きがかわいいです。
intheyellow…デイビッド・ホーヴァスさんなど、海外クリエイターの活動が紹介されています。今回のイベントのコラボ作品については画像入りで紹介されています(こちら)。

リトルボニーの絵本(2007.4.5)

MEMO

■昨日のやりすぎコージーSPはすごかったというか、ひどかったですね。今田があんなに必死になってるところ、久しぶりに見たかも。個人的にはLittle Kiss(石橋貴明と工藤静香のユニット)のものまねがけっこうツボでした。

 

■最近、スチャダラパーのBOSEのブログを見ています。独特の視点で日常が綴られているんですが、度々、社会やメディアの欺瞞を突っ込んでいることがあってなんだかすごいです。せっかくなのでこれまでの指摘をざっくり箇条書きにしてみました。

・電車の中吊り広告の「そうはいっても、いい世の中じゃないですか。」というコピーに対して「本気で?!」と一言
・タクシーの「後部座席のシートベルト義務化」を呼びかける自動音声案内等のシステムに透けて見える利権
・トイレのハンドドライヤーは頭の悪いエコ
・見通し悪い場所で行うスピード違反の取り締まり
・雑誌付録として何千枚単位でばら撒かれる「エコ風呂敷」
・今まで乗ってた車をゴミにすることを推奨する「エコ替え」のCM
・キャッチーでおもしろいCMから滲み出るおそろしさ
・地デジは悪い意味で相当ヤバい
・テレビ番組に速報として挿入されるニュースの基準・意図

エコ替えのCMや地デジとかはネット上でも山ほど意見を見かけるので目新しさはないんですが(ただ、エコ替えCMについては関根さんに気を遣った書き方をしているところがBOSEらしいと思った)、誰もが気にも留めず流してしまいそうな日常の些細な事柄に対しても疑問を投げかける姿勢にはただただすごいの一言。そんなに疑問に感じることがあったら日常生活に支障をきさないのか心配になってくるくらいです。

たぶんこの先へ踏み出すと小沢健二の「うさぎ!」の世界に通じていくんじゃないかなー、なんて思います。

 

■先日、ポケモンセンタートウキョーに行ってきました。特にどうしてもという用事はなかったのですが、昨年に移転してから行ったことがなかったので、前からどんな感じか見てみたかったんですよね。

JR浜松町駅の近くにある汐留芝離宮ビルディングという建物の中にあるんですが、行ってみると普通のオフィスビルの中にいきなり店舗がある、みたいな感じになっていてちょっと不思議な印象を受けました。

ポケモンセンター外観
▲移転前はピカチュウ、ヒトカゲ、ニョロゾだった店舗のシンボルキャラがニョロゾ→ポッチャマに変更されているんですね。

入り口 
▲入り口です。店内には「ポケモンはかせ」と呼ばれる白衣を着た人が巡回していて、子供からいろいろポケモンの質問を受けていました。なんだかすごいお仕事です。

イーブイの袋
▲グッズを買ったらイーブイの袋に入れてくれました。

ポケモンボール
▲ポケモンセンターオリジナルのポケモンボールのグッズです。中には「台座付きフィギュア」か「ころりんマスコット」が入っています。

ころりんマスコット
▲開けると出てきたのはピカ様のころりんマスコット。実はピカ様狙いだったので嬉しかったです。ちなみに下の丸くて黒い固まりは消しゴムとのこと。念のため字を消してみたら本当に消えました。

HEADLINE

[本]BONte015(amazon)…10/15頃発売。amazonでは在庫あり。
史上初、一般人とのコラボでハローキティを自由にカスタマイズ…まさかのおちまさとプロデュース。
メディコム・トイ、目黒川近くにマッサージサロン−1000%ベアブリック展示も…そんな事業も展開するんですね。
代官山「ミスター・フレンドリー」旗艦店が改装-カフェ新メニューも
髭男爵が絵本発売で貴族なのに商売っ気…絵本「ひげぼん」を発売。記事では特に触れられていませんが、イラストを担当したのが右に映ってるどーよのテル。この方、ロバート・デ・ニーロのものまね以外にそんな才能があったんですね。→amazon
ひきょうなネコにだまされて…映画「猫ラーメン大将」の話。大将は操り人形で再現されてるんですね。
菌類展:「もやしもん」キャラが案内 最古のキノコ化石や光るキノコも…これはいいコラボ。イベント内容はこちらも。

 

まいにちいっしょ ポータブル…PS3の人気コンテンツがついにPSPでも。内容は同じなのかな。10/15から配信スタート。
「ポストペット」がDSで登場! PSPじゃないのは何故?…PostPetがゲームになりますかー。監督は西健一さんとのこと。DSでのリリースについては「ソニーは寛容な会社で、ユーザーのことを考えてDSのタイトルとして発売することになった」と、ソネット専務。でもポスペユーザーってPSP所持率高そうな気もするけど、どうなんだろ。
しょこたんプロデュース「スカシカシパンマンDS」って何?…なぜにこのキャラをゲームにしようと思ったのか。
緊急発表! 『巨人のドシン』の飯田和敏氏が放つ新作タイトルが登場…「巨人のドシン」の飯田さんが新作「ディシプリン 調律帝国の誕生」を発表。久しぶりだね。もうゲーム作らないのかと思ってました。2009年、Wii Wareにて発売。

 

自由が丘のキャラクター 『ホイップるん』 ペアでお披露目
渦中の「はち丸」名古屋まつりに登場
マスコットは「すぅちゃん」 すその水ギョーザ…裾野市「すそのギョーザ倶楽部」の水餃子キャラ。きぐるみ作る予定はないのかな。見てみたい。

MEMO

■おとといに玄関ページのイラストを更新しました。→過去の絵

 

■先日、新宿東南口あたりを歩いていたら、YMCK&DE DE MOUSEの広告を見つけたので写真をパチリと撮ってきました。
広告(上の人は浜崎あゆみ)
でも、地味目の場所とは言え、新宿駅前に看板なんて出したら、それだけでCD売った利益が吹っ飛んじゃうんじゃ…なんて余計な心配をしてしまいました。まあ、でも、そういう広告費とかの経費は看板の上の人の売上から出ているんでしょうね。

 

浜崎あゆみが住む予定だった? 10億の部屋が売りに出されてる!俺のターンさん)
上の人と言うとこんな話も。10億円もする青山のマンションが売りに出されていて、ここが浜崎あゆみさんが住むはずだった部屋なのではという話。確かにこのバスルームはあゆっぽい気がします。前に、「HEY! HEY! HEY!」でもバスルームは改築するって言ってたし…。でもこの部屋で生活するとなると、くつろげる気がまったくしませんね。寝転がって漫画なんて読んだらすべてが台無しになってしまいそうです。ふ~む。買い手が付かないのなら、期間限定で一般人に公開して欲しい気もします。入場料2000円くらいでもいいから。