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[本]やなせたかし メルヘンの魔術師 90年の軌跡
4/3から6/28まで、文京区の弥生美術館にて「メルヘンの王様 やなせたかし展」という展覧会が開催されているんですが、これに関連して1冊の書籍が刊行されています。
[本]やなせたかし メルヘンの魔術師 90年の軌跡/中村圭子・編(amazon)
河出書房新社 2009.3.19発売 1575円
ISBN:978-4309727677
これまで、やなせさんの自伝的な書籍は何冊か出ていますが、第三者の視点からこれまでの仕事を俯瞰するタイプの本は意外となかったんじゃないでしょうか。多数の作品(イラスト)が掲載されているのに半分くらいはモノクロページなのと、ページ数が少なめなところはちょっと惜しいですが、これまでのやなせさんの多岐に渡る足取りがまとめられていて、そのすごさを感じるには十分な内容になっていると思います。
こうして過去から現在までの作品をまとめて眺めてみると、一貫して色濃い影のようなものがあることに気づかされます。やなせさんはこれを「叙情」という言葉でよく説明されているようなんですが、これらの作品が世代を超えて人の心を掴んでいるのも、やっぱりこの溢れんばかりの叙情性にあるんだろうな…なんて思いました。アンパンマンのテーマソングで、「愛と勇気だけがともだちさ」っていうよく突っ込み対象になる一文がありますが、あれなんかも叙情の固まりのようなフレーズですもんね(ご本人は深い意味はないと説明されているらしいですが)。
ただ、そんな中でもここ数年盛んな自治体などの依頼を受けたキャラクターデザインの仕事だけは影は息を潜めてます。そういう意味では、これらの仕事はちょっと特殊なのかもしれません。
この本の巻末には「やなせたかし書誌」として、2008年までに出版された大人向け書籍のリストが掲載されているんですが、やなせさんはいまだにかなりのハイペースでお仕事されていて、今年に入ってからも色々な本が出版されています。せっかくなので補足としてリストには掲載されていない、最近出版された本を紹介しておきます。
[本]あなたも詩人 だれでも詩人になれる本/やなせたかし(amazon)
かまくら春秋社 2009.2.6発売 1260円
ISBN:978-4774004266
1977年に刊行された「詩とメルヘンの世界 もしも良い詩がかきたいなら」を改訂した書籍。
[本]ハルのふえ/やなせたかし(amazon)
小学館 2009.3.30発売 1365円
ISBN:978-4097263784
子供向けの絵本作品。たぬきに育てられた男の子の物語です。鮮やかな色遣いの洗練されたイラストが目を引く1冊。
[本]足みじかおじさんの旅/やなせたかし(amazon)
新日本出版社 2009.4.25発売 1470円
ISBN:978-4406052399
大人向けのショートストーリー集。
[本]たそがれ詩集/やなせたかし(amazon)
かまくら春秋社 2009.5発売 1575円
ISBN:978-4774004402
いちばん新しい詩画集。
[本]人生の歩き方 2008年10-11月(amazon)
NHK出版 2008.9発売 683円
ISBN:978-4141895060
NHKの「知るを楽しむ 人生の歩き方」に出演された際のテキスト。
[CD]ノスタル爺さん~やなせたかし オリジナルソング集(amazon)
キングレコード 2003.12.26発売 2000円
品番:KICS-1056
最後に、書籍では触れられていなかったお仕事としてこれも。6年前に発売されたやなせさんの歌手デビュー盤です。僕はけっこう間近で生歌を聴いたことがあるのですが、すっごいパワフルな歌声なんですよね。ちなみに作詞はもちろん、作曲まで手掛けられていて、作曲名義はミッシェル・カマと名乗られています。
→[本]やなせたかし メルヘンの魔術師 90年の軌跡(出版社の紹介ページ)
→アンパンマンショップ やなせたかし(公式サイト)
◇香北町に「やなせ兎」像建立(2005.1.25)
[本]Maus―コミック×DVD
ドイツのキャラクター、「Maus(マウス)」のDVD付きの書籍がいつの間にか出ていたので紹介です。
[本]Maus―コミック×DVD(7&Y)
宙出版 2009.4.9発売 1575円
ISBN:978-4776795353
「Maus」はドイツの子供番組のキャラクターで、日本では2005年頃に”日本におけるドイツ年”っていうことでテレビで番組が放送開始されたり、本が発売されたりしていたんですが、最近では獨協大学の広告でたまに見る程度だったので、日本でのキャラクター展開も一区切りしちゃったのかと思ってたんですよね。なので本屋さんでこの本を見かけた時も当時発売されたものかなと奥付を見てみたら、今年発売だったので「おお、まだ本とか出るんだ」とプチ驚きでした。
本の中身は台詞のない4コマ漫画が収録されていて、それにショートアニメが30分収録されたDVDがついてくるというもの。先月からはカートゥーンネットワークでもアニメが放送されているそうなので、また見かける機会も増えてくるのかもしれませんね。
→Die Maus | マウス(公式サイト)…確かにブログはずっと続いているんですよね。ショップのページで本の中身が少しだけ見られます。
→Maus―コミック×DVD(出版社の紹介ページ)
→Maus―コミック×DVD(amazon)
[本]B・B Photo Book RUN
今月はドアラにつば九郎にとプロ野球マスコットの本がいろいろ発売されたんですが、これもその中の1冊です。
[本]B・B Photo Book RUN/B・B(amazon)
北海道新聞社 2009.3.6発売 1050円
ISBN:978-4894534957
北海道日本ハムファイターズマスコット、B・Bの本なんですが、ドキュメンタリー写真集と銘打った作品になっています。
B・Bと言えば公式サイトで長文のコラムを執筆していることでもお馴染みですが、そのコラムの中でこの本のことを「二番煎じ」というちょっと自虐的なタイトルを付けて綴っているんですね。でも実際には二番煎じどころか他のマスコット本とは一線を画すコンセプトの元に作られていることが中を見るとわかります。
最近はゆるキャラブームとかでキャラクター全般に対して「ゆるさ」というものが求められるようになっています。球団マスコットの世界でもそれは例外ではなく、中でもドアラがその波に乗ってブレイクし、象徴的な存在として支持されています。そこへ行くとこのB・Bの本はと言うと、そんな状況を無視するかのように、ゆるさなんて微塵もないどころか、渋さすら感じさせる作りになっているんですね。まさにプロスポーツの現場で働くもう1人のプロという言葉がぴったりくるような、格好良さが詰まった1冊になっています。
売れることだけを考えれば、本当はもっとゆるく売り出した方が手っ取り早いはずなんですが、ドアラがドアラにしか進めない道を歩んでブレイクしたように、B・BにはB・Bにしか歩めない道があって、それを信じて進むんだっていう、決意のようなものがこの本からはひしひしと伝わってきます。
見る人によれば不器用にも思えるのかもしれないけど、僕はやっぱりB・Bのそう言うところが好きだなぁって思うし、マスコットはゆるいだけじゃなくていろんな一面があるんだってことを広める意味でも、その道は絶対に間違っていないと思います。
B・Bは第2弾としてコラム集を出版したいという夢があるそうですが、B・Bの情熱があればきっといい本ができるんじゃないかなと思います。これからもオンリーワンの存在感を見せつけてほしいです。
→[本]B・B Photo Book RUN(北海道新聞社 紹介サイト)
→B・B DIARY(公式サイト)…札幌での出版記念イベントの様子なども公開されています。
→ブリスキー・ザ・ベアー(Wikipedia)…B・Bの誕生からこれまでの活躍について詳しくまとめられています。そうそう、最初の頃はデザインが馴染めないって散々な言われようだったんですよね。それを考えると本当にすごいと思います。
◇B・Bが”マスコットの人権”を呼びかけ(2004.8.29)
「こんがらがっち」の本が2冊同時発売
何年か前に明治製菓が発売しているサイコロキャラメルのおまけになっていたキャラクター、「こんがらがっち」の本がもうすぐ2冊同時に発売されます。
[本]こんがらがっち どっちにすすむ?の本/ユーフラテス(amazon)
小学館 2009.3.18発売 1260円
ISBN:978-4097263722
[本]あたまがこんがらがっち劇場/ユーフラテス(amazon)
小学館 2009.3.18発売 840円
ISBN:978-4093878456
「こんがらがっち(コんガらガっち)」は佐藤雅彦研究室の卒業生ユニット、ユーフラテスが制作したキャラクター。キャラメルのおまけは、縦に並んだサイコロ型の箱2つにキャラクターの上半身とか半身が描かれていて、上下の箱の組み合わせを変えることで新しいキャラを生み出すことができるという、いかにも佐藤雅彦的な遊び心のあるものだったんですよね。
その後「こんがらがっち」は、朝日小学生新聞にて4コマ漫画が連載されることになったんですが、その内容をまとめた本が「あたまがこんがらがっち劇場」のようです。もう一方の「こんがらがっち どっちにすすむ?の本」は初出があるのかは不明ですが、絵に描かれた道を指でたどりながら楽しむ絵本になっています。
ユーフラテスの絵本はいつも面白いので今回も面白いに違いないと思い、ちょっと早めに紹介してみたのですが、せっかくなのでこれまで発売されている他の本もついでに紹介しておきます。
○[本]ピタゴラブック1 ぴったりはまるの本/佐藤雅彦、ユーフラテス(→amazon)
○[本]ピタゴラブック2 フレーミーとそうじき/ユーフラテス、うちのますみ(→amazon)
○[本]ピタゴラブック3 フレーミーともぐら/ユーフラテス、うちのますみ(→amazon)
○[本]ピタゴラブック4 フレーミーとのみのノミー/ユーフラテス、うちのますみ(→amazon)
○[本]midnight animation/ユーフラテス、佐藤雅彦(→amazon)
「ピタゴラブック」はその名のとおりNHK教育で放送されている「ピタゴラスイッチ」の本なんですが、最近は出ていないようですね。こちらももっと出してほしいです。
→[本]こんがらがっち どっちにすすむ?の本(小学館の紹介ページ)
→[本]あたまがこんがらがっち劇場(小学館の紹介ページ)
→ユーフラテス(公式サイト)
→「コんガらガっち」てなんだ?!(Excite Bit 2007.7.7)
[本]トリップ トレック~ゾッコちゃんの冒険~
Web上で公開されているアニメーション作品、「トリップトレック(TRIP TREK)」のフィルムコミックが発売されるということで、取り上げてみました。
[本]トリップ トレック~ゾッコちゃんの冒険~/ビービーアニメ・編(amazon)
プレビジョン/角川グループパブリッシング 2008.11.28発売 1575円
ISBN:978-4048940610
「トリップトレック」は、Flashで作られたアニメーション作品で、Webアニメとしてはたぶん珍しい女の子向けのテイストになっているのが特徴です。主人公は母親を捜して旅をしているゾッコちゃんという女の子と、うさぎのぬいぐるみのミミメ。いろんな街に立ち寄っては、ちょっとした騒動を繰り広げます。
Flashアニメと言うと、アマチュアの人の作品がフィーチャーされることが多いですが、この作品はアニメーション制作会社が制作しているようです。だからなのか、通常のテレビアニメ等とは違うという部分に関して綿密に練られている感じを受けました。Flashで、Web配信で、短い尺でなければできない設定、世界観、キャラクターを創作しようっていうような。全体的にシュールな雰囲気を漂わせつつも、最後にはきっちりとオチが用意されているあたりも一筋縄ではいかないポイントです(個人的には「震えて眠れ」っていう回の落とし方には衝撃を受けました…)。
今回発売される本は、まだアニメーションが公開されていないストーリーをコミックとして編集したものをメインにしていて、他にもゾッコちゃんの出生の秘密を描いた物語などが収録されているようです。アニメを見てゾッコちゃんたちのことをもっと深く知りたくなった人は要チェックな1冊です。
→TRIP TREK(公式サイト)…アニメーション作品は公式サイトの他、YouTubeやニコニコ動画、Yahoo!動画でも公開されています。「YouTubeで140万ビュー」というのが売りのようですが、いちばんキレイな公式サイトで見た後、他の人のコメントが見られるニコニコで見るのがおすすめかも。
→[本]トリップ トレック~ゾッコちゃんの冒険~(角川グループパブリッシング紹介サイト)
→manglobe…「Works」のページでコミックが一編公開されています。
ドアラ狂想曲
つつつ、ついに中日ドラゴンズのマスコット、ドアラの著書が発売となりました。
[本]ドアラのひみつ かくさしゃかいにまけないよ/ドアラ(amazon)
PHP研究所 2008.2.21発売 1050円
ISBN:978-4569698236
予約が開始されるとAmazonなどのネット書店では軒並み1位、出版社には注文が殺到し当初の予定だった初版7000部をいきなり10倍の70000部へ増刷することに決定。発売前から2008年キャラクター界最重要アイテムといっても過言ではない盛り上がりを見せつけました。
そして注目なのが今回の書籍発売を記念して開催されるサイン会。当初は中日ドラゴンズのお膝元、愛知県内の書店数店舗での開催が告知されていたんですが、整理券の配布は軒並み終了。他県での開催要望なども多く聞かれる中、発売日直前の2/18になって東京、千葉でのイベント開催が告知されたのでした。
整理券は3カ所の書店で各150枚(ちなみに既に配布終了となっております)。僕もこのイベントにはちょっと興味があったのですが、「ちょっと興味がある」レベルの僕が行くには失礼に当たるくらいの枚数に感じ、今回はおとなしくすることに決めました。ただ気になったのはその整理券の配布方法。整理券配布日当日に直接来店するか、電話での申し込みのどちらかと言うんですね。
どう考えても電話パンク、下手すると各店舗の開店前に150人以上の行列ができるような気がするんですが、その場合はどうするんだろ…、という考えが頭によぎります。気になって2ちゃんねるのプロ野球板にある「中日のドアラはキモカワイイ」スレッドを覗いてみたところ、やはり多くのドアラマニアもその点を気に掛けていたみたいで、中には書店へ問い合わせている人もいました。
712 名前:代打名無し@実況は実況板で[sage] 投稿日:2008/02/20(水) 23:09:36 ID:DiOJ/lx/0
千葉の三省堂に問い合わせたら
電話は何台か用意してますのでご心配なくと言われたよ。
他のお客さんもいるし店頭に押し寄せられても困るから
電話をすすめてるのかなとも思ったけど、
電話組も結構大丈夫なのでは?
何台か、か…。本当に心配しなくてもいいのか、やや不安が拭いきれない状態でついに整理券配布当日の21日を迎えることとなります。同じくドアラスレッドによると、開店前の段階で三省堂神保町本店には100人以上、紀伊國屋書店新宿南店には100人弱、三省堂書店そごう千葉店には30人程度の行列ができていた模様。そして電話は…やっぱり全然繋がらない状態に! 更にドアラスレッドにはネタかホントか下のような書き込みが…。
777 名前:代打名無し@実況は実況板で[] 投稿日:2008/02/21(木) 10:12:00 ID:4VRONW5EO
ガチで千葉の三省堂の店員だが…おまえら、おちつけ
電話がすごすぎる
結局、来店&電話とも三省堂神保町本店は10:20の時点で既に配布終了、紀伊國屋書店新宿南店も10:30頃、三省堂書店そごう千葉店も10:45頃には終了という状態で、書き込み内容によると来店用に120~130枚、電話予約用に20~30枚程度の振り分けだったようです。
ということで、主催者側の予想を遙かに上回ると思われる人気でサイン会におけるあれこれは終了しましたが、書籍自体も売っているお店がなかなかない状態らしく、本屋をはしごしているドアラファンがあちこちに出没しているようです。この人気はいつまで続くのかわかりませんが、できれば末永く続くといいですね。
○ドアラ旋風 『自伝本』に人気殺到(meitai.net 2008.2.21)
○「ドアラ本」初版10倍増に 7千部→7万部(中日新聞 2008.2.15)
○謎のブレイク真っ最中! 「ドアラ」が初の著作を出版(マイコミジャーナル 2008.2.14)
○中日のマスコット・ドアラがアマゾンでランキング1位(アメーバニュース 2008.1.29)
→中日ドラゴンズ-公式ブログ…通称ドアラブログ。ドラゴンズの情報やドアラの公式情報が掲載されています。
→『ドアラのひみつ』発刊記念イベント情報(PHP研究所)…現在のところもうサイン会の追加情報はなさそう。追加開催してほしいなぁ。
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