表現者としてのファンタジー

  • 2018年5月10日(木)19:41
  • [MEMO]

Mr.Childrenが2015年にリリースした『REFLECTION』というアルバムの中に、「fantasy」という曲が収録されています。この曲、すごく好きなんですよね。当時、車のCM(BMW 2シリーズ アクティブツアラー、グランツアラー)に起用されていたので聞き覚えのある人もいるかもしれません。

この曲、僕にしては珍しく歌詞が好きなんです。歌詞そのものもだけど、詞の構造的な部分が好きなんですね。

「誰もが孤独じゃなく 誰もが不幸じゃなく
誰もが今もより良く進化してる」

これがサビの前半部分(カッコも歌詞の一部です)。で、後半部分が

たとえばそんな願いを 自信を 皮肉を
道連れに さぁ旅立とう

と続きます。ここでキーになるのは後半部分に出てくる”皮肉”っていうフレーズです。前半部分の歌詞って、それだけで見ると頭空っぽにも思えるような絵空事です。そんなわけないっていう。そこを後半部分で打ち消してシニカルな印象を抱かせるという構造になっているんですね。更に2番では”皮肉”の部分に”嘘”という、より強い言葉が当てられています。

で、この曲がなんでこんな構造の歌詞になっているのかという部分について。冒頭で触れたとおりこの曲はCM曲です。となると、求められるのは泥臭いメッセージ性ではなくて、”J-POP”という言葉を聞いて思い浮かべるようなキラキラして当たり障りのないさわやかなイメージ、ということになります。

実際、改めてCM(検索すれば出てきます)を見てみると、さわやかで何の不安もなさそうな家族が映る映像の背景に、この曲のちょうど当たり障りない部分だけが聞こえるように配置されています。

Mr.Childrenといえば、日本の芸能史を振り返ってもあまり例のない規模の成功を収めたロックバンドと言って差し支えないと思います。そのほとんどの曲の作詞、作曲、ボーカルを担当している桜井和寿さんは当然、日本の音楽シーンの中でも屈指の影響力を持ったアーティストだと言うことになります。

そんな輝かしい成功を収めたはずの桜井さんがなんでこんなにも苦悩に満ちた曲を作り続けることができるんだろう? と、ふと思ったりもします。

それが芸風だから、という捉え方もあると思います。さっき、J-POPのイメージをキラキラして当たり障りのないものと書きましたが、一方でちょっと皮肉めいた歌を歌う人というイメージが桜井さんにはあります。

そう見ていくと、この「fantasy」は表層には世間一般がJ-POPに求めているキラキラしたイメージを纏いながら、その実は皮肉めいたメッセージが込められている曲なんだけど、それもまた、世間が桜井さんに求めているイメージをなぞってみただけ、とも見ることができます。

じゃあこの曲はイメージだけの中身からっぽ曲なのかというと、もちろんそんなことはなく、やっぱりこの曲には桜井さんの強いメッセージが込められている思うんですよね。

一般人からすると、桜井さんほどの人ともなると、一言何か発するだけで、その言葉が何千、何万人という人の心に瞬時に届き、時にはそれが世の中を変える力になることすらあるんじゃないか、なんて思っちゃったりするんだけど、実際にはそんな簡単なものじゃないんでしょう。

この曲のサビのいちばん目立つ部分で歌い上げたフレーズは、桜井さんがいちばん届けたい部分でもあるんだと思います。ただこの歌詞は、理想をそのまま歌にして、それを額面どおりに共感してくれる人がたくさんいるならどんなに簡単なんだろうという、表現者としてのファンタジーを体現したものでもあるんじゃないかとも思うんです。でも現実にはそんなことあるわけない。だからこれは皮肉で、勘違いで、嘘かもしれないけど、この曲を聞いてどこかで誰かが、1人でもいいから、ゴミ箱に捨てたファンタジーをもう一度拾ってくれたら。この歌詞の構造に、そんな切実すぎる思いを感じてしまうのです。

急に何でこんなことを書いたかというと、本日5月10日はMr.Childrenのデビュー26周年で、それを記念して過去にリリースした全シングル、アルバム曲が配信リリースされるというニュースを見て、この曲について何か書きたいと思っていたことを思い出したからでした。

ちなみにこれはたまたまなんですが、今ご覧頂いている「CHARA PIT」というサイトも今日で19周年になるんですよ。正直、いつのまにそんなに? という感じですが、これからものんびり続けていこうと思ってます。

「MOE絵本屋さん大賞」の10年を振り返る

絵本雑誌『MOE』で毎年1月発売号にて発表されている「MOE 絵本屋さん大賞」をご存じでしょうか。全国の絵本専門店・書店の児童書売り場担当者へアンケートを実施し、1年間に発売された絵本の中から”おすすめしたい絵本”に選ばれた30冊をランキング形式で発表している人気企画です。

今年発表分でちょうど10周年を迎え、本日からは雑誌創刊40周年を記念した展覧会も開催されます。そこで、僕なりに絵本屋さん大賞の10年を振り返ってみようと思い立ち、10年分の得票数(ポイント)を集計して、「作家別得票数ランキング」という謎のランキングを作成してみました。こういうお遊び企画は超久しぶりですね。

普段絵本なんて読まない人もこのランキングを見れば、この10年にどんな絵本作家さんが注目を集めたのか一望できるかもしれません。

※ランキングについての注意事項
このランキングは、「MOE 絵本屋さん大賞」の各年30位までに入っている絵本のポイントを作家別に集計し、多い順に並べたものです。共作の場合は、それぞれの作家に同数のポイントを加算しています。ただし、訳者については今回は無視しました。
また、年々アンケート対象者数が増えているため年ごとに票の母数が違っています。当初は1票の格差を修正するための計算をした上でランキングにする予定でしたが、そうすると逆に古いランキングの影響が強めに出てしまったので、ポイントには特に手を加えることなく単純に加算することにしました。
今を起点にしてこの10年をふんわり振り返る、といった趣旨のランキングと思ってもらえると幸いです。
※表紙画像のリンク先はAmazonです。

作家別得票数ランキング

1位 ヨシタケシンスケ(2641P)

りんごかもしれない
りんごかもしれない(2013年1位
ぼくのニセモノをつくるには(2014年9位)
りゆうがあります(2015年1位
ふまんがあります(2015年24位)
もうぬげない(2016年1位
このあと どうしちゃおう(2016年2位
なつみはなんにでもなれる(2017年1位
つまんない つまんない(2017年3位

栄えある1位はヨシタケシンスケさんでした! 上の注意事項のところにごちゃごちゃ書いてますが、どういう方法で集計しても圧倒的な差でヨシタケさんが1位でした。これはMOE読者なら余裕で予想できる結果です。だってここ数年ずっと1位ですもんね。強すぎです。
デビュー作の『りんごかもしれない』がいきなり1位を獲得しています。それほど衝撃的でしたよね、この作品は。僕もこの最初に読んだときは思わず「やられた!」って思いましたもん。まあ、何にもやってない奴にそんなこと思われたくないでしょうけど……。ヨシタケさんの絵本って発想がすごいんですよね。新作に触れるたびに、まだ誰もやってなかったことがこんなにあったんだと驚かされます。

2位 工藤ノリコ(1360P)

ノラネコぐんだん パンこうじょう
たこきちとおぼうさん(2011年29位)
ペンギンきょうだい ふねのたび(2011年30位)
ピヨピヨ ハッピーバースデー(2012年21位)
ノラネコぐんだん パンこうじょう(2013年4位)
ノラネコぐんだん きしゃぽっぽ(2014年2位
ノラネコぐんだん おすしやさん(2015年3位
ノラネコぐんだん あいうえお(2017年5位)
ノラネコぐんだん そらをとぶ(2017年7位)

2位は「ノラネコぐんだん」シリーズが人気の工藤ノリコさんです。MOE読者にはおなじみの作家さんですね(というかここに出てくる作家さんはみんなおなじみか)。工藤さんの絵本の特徴はなんといってもその個性的な見た目のキャラクターたち。”ぶさかわいい”なんて呼ばれて愛されています。そんなキャラたちのおかげか絵本だけど漫画的な親しみやすさもあって楽しいです。

3位 tupera tupera(1054P)

パンダ銭湯
ぼうし とったら(2012年5位)
しろくまのパンツ(2013年3位
パンダ銭湯(2013年6位)
うんこしりとり(2014年3位
おばけだじょ(2015年8位)
おならしりとり(2016年12位)
あかちゃん(2016年15位)
わくせいキャベジ動物図鑑(2017年20位)

tupera tupera(ツペラ ツペラ)は亀山達矢さんと中川敦子さんの2人で活動しているユニット。その活動範囲は絵本だけにとどまらず多岐にわたっています。そんな2人だからか、手掛ける絵本も枠にとらわれないアイデアと驚きに溢れているんですね。
パンダの衝撃的な秘密が発覚する『パンダ銭湯』や、定番のおばけ絵本かと思ったら読み進めるにつれて意外な事実を目の当たりにする『おばけだじょ』など、一癖も二癖もあるアイデアが込められています。絵本ごとにがらっと作風を変えているのにどの絵本もtupera tuperaらしさを感じてしまうのがすごいです。

4位 鈴木のりたけ(863P)

とんでもない
しごとば(2009年3位
続・しごとば(2010年16位)
ぼくのおふろ(2010年25位)
しごとば 東京スカイツリー(2011年6位)
おえかきしりとり(2014年13位・共作)
たべもんどう(2015年7位)
す~べりだい(2015年10位)
とんでもない(2016年4位)

綿密な取材を元にいろんなお仕事の現場を描き込んだ『しごとば』シリーズが人気の、鈴木のりたけさんが4位にランクイン。他にも『す~べりだい』など、読み聞かせで盛り上がりそうな遊び心満載の作品も人気です。
そんな鈴木さんの絵本から感じるのは、絵へのこだわり。絵本が絵にこだわるのは当たり前のことではありますが、素人目で見ても何か違う凄みを感じるというか。
ファーストインパクトだったり、繰り返しの鑑賞に堪えうる仕掛けだったり、きっといろんなことを考え尽くされた上で描かれているんでしょうね。

5位 長谷川義史(731P)

ぼくがラーメンたべてるとき
ぼくがラーメンたべてるとき(2008年6位)
いいからいいから2(2008年12位)
てんごくのおとうちゃん(2009年12位)
いいからいいから3(2009年15位)
だじゃれ日本一周(2010年3位
いいからいいから4(2010年18位)
おかあちゃんがつくったる(2012年12位)
シバ犬のチャイ(2013年11位・絵)
へいわってすてきだね(2014年1位・絵)

僕がはじめて触れた長谷川義史さんの絵本は『ぼくがラーメンたべてるとき』。表紙を見て「うわー、楽しそう!」と思いページをめくると……、まんまとやられてしまいました(笑)。
2014年1位の『へいわってすてきだね』は当時小学1年生だった安里有生さんの詩を絵本化した作品。この2作は当たり前に存在しているわけじゃない平和の大切さについて考えさせられます。

6位 なかやみわ(656P)

どんぐりむらのほんやさん
くろくんとなぞのおばけ(2009年11位)
どんぐりむらのぼうしやさん(2010年6位)
どんぐりむらのおまわりさん(2012年20位)
どんぐりむらのどんぐりえん(2013年22位)
どんぐりむらのほんやさん(2014年29位)
そらまめくんのあたらしいベッド(2015年5位)
やさいのがっこう とまとちゃんのたびだち(2016年9位)
くろくんとちいさいしろくん(2017年19位)

6位は人気シリーズを多数手掛ける、なかやみわさんがランクイン。なかやさんは絵本作家になる前はサンリオでデザイナーのお仕事をされていたそうです。そらまめくんも元々はサンリオ時代に社内コンペ用として生み出したキャラが元になっているんだとか。なんとなくキャラクターに親しみを感じてしまうのはそのせいなのかな?
なかやさんの絵本は横長の判のものが多くて、絵もそんな空間を生かした作りになっていています。画面いっぱいにかわいい絵が広がっていて、思わず絵本の中の世界で暮らしたくなってしまいます。

7位 いわいとしお(652P)

100かいだてのいえ
100かいだてのいえ(2008年5位)
ちか100かいだてのいえ(2010年11位)
うみの100かいだてのいえ(2014年4位)
ゆびさきちゃんのだいぼうけん(2016年13位)
そらの100かいだてのいえ(2017年10位)

いわいとしおさんはこの10年ですっかり人気絵本作家になっちゃいましたね。当サイトでは岩井さんのことを「ウゴウゴ・ルーガ」や「エレクトロプランクトン」などのキャラクターデザイナーとしてその活動をちょくちょく追っかけていたので、『100かいだてのいえ』も発売直後に速攻で買いに行って紹介したのを覚えています。斬新で楽しい絵本だとは思ったけど、ここまで大人気になるとは予想できなかったなぁ。

8位 酒井駒子(650P)

くまとやまねこ
くまとやまねこ(2008年1位・絵)
BとIとRとD(2009年2位
はんなちゃんがめをさましたら(2013年24位)
しろうさぎとりんごの木(2014年16位・絵)
まばたき(2015年10位・絵)
ヨクネルとひな(2016年17位・絵)

酒井駒子さんは普段絵本を読まない人にもファンが多い作家だと思います。黒が印象的な独特の世界観。本を開くと心の奥底に沈んだまま忘れていた感情が蘇ってきます。

9位 谷川俊太郎(596P)

かないくん
きもち(2008年16位・文)
こっぷ(2008年22位・文)
むかしむかし(2010年23位・文)
かないくん(2014年7位・文)
せんそうしない(2015年22位・文)
生きる(2017年6位・文)

詩人の谷川俊太郎さんが9位にランクイン。『かないくん』は漫画家の松本大洋さんが絵を手掛けて話題になりました。2008年にランクインの『きもち』と『こっぷ』は1970年代に刊行された作品の復刊。人の生死について問いかける作品からユーモア溢れる作品まで幅が広くて息が長くて、今なお現役で活動されていて……。すごいです。

10位 ヒグチユウコ(588P)

いらないねこ
ふたりのねこ(2015年22位)
せかいいちのねこ(2016年7位)
すきになったら(2016年16位)
いらないねこ(2017年9位)

ヒグチユウコさんもMOE読者にはおなじみの作家さんです。繊細に描き込まれた個性豊かな猫たちがいる中で、独特の表情で佇むぬいぐるみのニャンコ。その重苦しいまぶたの奥の瞳には、どんな世界が映っているのでしょうか。

11位 荒井良二(548P)

あさになったのでまどをあけますよ
オツベルと象(2008年20位・絵)
あさになったのでまどをあけますよ(2012年1位
どーしたどーした(2014年24位・絵)
きょうはそらにまるいつき(2016年11位)
そりゃあもういいひだったよ(2016年26位)

荒井良二さんの絵本は、溢れるイマジネーションをそのままぎゅっと本に閉じ込めたかのような、フレッシュな魅力が特徴です。
2012年1位の『あさになったのでまどをあけますよ』は何気ないいつもの日常こそがかけがえのない大切な瞬間なんだと気づかせてくれます。

12位 かがくいひろし(491P)

だるまさんが
だるまさんが(2008年4位)
だるまさんの(2008年18位)
おしくら・まんじゅう(2009年8位)
だるまさんと(2009年23位)
まくらのせんにん そこのあなたの巻(2010年5位)
おふとんかけたら(2010年8位)
がまんのケーキ(2010年28位)
うめじいのたんじょうび(2016年10位)

「だるまさん」シリーズでおなじみのかがくいひろしさんがランクイン。この絵本、面白いですよね! 最初手に取ったときびっくりしましたもん。
この絵本について疑問なのが、本当に10年前までは存在していなかったの!? という部分。昭和からのベストセラーと言われても全然疑わないくらいの謎の普遍性があります。なんなんですかねこれ。たぶん100年後の子供たちにも読み継がれていると思います。

13位 西村敏雄(449P)

うんこ!
バルバルさん(2008年7位・絵)
うんこ!(2010年1位・絵)
どうぶつサーカスはじまるよ(2010年19位)
わたしはあかねこ(2011年25位・絵)
アリのおでかけ(2012年10位)
アントンせんせい(2013年25位)
ふたごのウィンナー(2014年30位・絵)

西村敏雄さんはデビュー作の『バルバルさん』がランクインして以来、コンスタントに上位へ作品を送り込んでいる絵本屋さん大賞の常連作家です。
西村さんの絵本に共通するのは、なんとも言えないキャラクターの表情。いいですね。飾り気はないけどどこか引っかかる……、そんな絵に惹かれます。

14位 トーベン・クールマン(438P)

リンドバーグ 空飛ぶネズミの大冒険
リンドバーグ 空飛ぶネズミの大冒険(2015年3位
アームストロング 宙飛ぶネズミの大冒険(2017年10位)

14位はトーベン・クールマンさん。ここに来てはじめての外国人作家の登場です。
もしあの偉人よりも先に空を飛ぶ偉業を小さなネズミが達成していたら……? そんな大冒険が壮大なスケールで描かれています。小さな生き物の視点で描かれた緻密な背景には思わず息をのみます。

15位 minchi(419P)

いっさいはん
いっさいはん(2017年2位

minchi(ミンチ)さんの『いっさいはん』は元々Twitter上で「1歳半ぐらいの子供の行動」という文を添えてUPしたイラストが反響を呼び書籍化されるという、今どきの経緯で生まれた絵本です。書籍になることで更に反響を呼びデビュー作にしてベストセラーになりました。
絵をよく見るとところどころに歯のキャラクターが描かれているんですが、今月21日にはこのキャラをフィーチャーした『にゅうしちゃん』が発売予定です。

16位 加藤久仁生、平田研也(407P)

つみきのいえ
つみきのいえ(2008年21位、2009年1位

『つみきのいえ』の加藤久仁生さん、平田研也さんコンビがランクイン。これは同名の短編アニメーション映画を絵本として再構築した作品です。映画は日本の作品としては初めてアカデミー短編アニメーション賞を受賞した作品としても知られています。絵本屋さん大賞としては唯一2年にまたがってランクインしている作品でもあります。
加藤さんはもう絵本は描かないのかな? また描いてほしいなと思います。

18位 ジョン・クラッセン(375P)

どこいったん
どこいったん(2012年2位
サムとデイブ、あなをほる(2015年20位・絵)
みつけてん(2017年13位)
サンカクさん(2017年30位・絵)

18位はジョン・クラッセンさん。2人の外国人作家の登場です。長谷川義史さんが訳を担当した「ぼうしシリーズ」(『どこいったん』『ちがうねん』『みつけてん』の3部作)や『サンカクさん』は、スタイリッシュな絵柄にミスマッチすぎるコテコテ大阪弁が乗り、謎のグルーヴ感が醸し出されています。

19位 町田尚子(373P)

ネコヅメのよる
いるの いないの(2012年3位・絵)
ネコヅメのよる(2016年6位)

町田尚子さんの絵は空気感が素晴らしいです。京極夏彦さんとの共作、『いるの いないの』はその才能がいかんなく発揮された一作。ページをめくるたび、日本家屋のどこかひんやりとしたあの感じが体にまとわりついてきます。そしてあのラスト。「ヒエッ」と声が出そうになりましたよ。
『ネコヅメのよる』は猫のイヤーな顔を大胆に配した表紙のインパクトがすごいです。でも本物の猫もよくこういう顔しますよね。

20位 大森裕子(340P)

へんなかお
へんなかお(2011年4位)
へんなところ(2012年19位)
へんなおばけ(2012年29位)
なにからできているでしょーか?(2014年18位)
おすしのずかん(2017年12位)

20位には大森裕子さんがランクイン。『へんなかお』は動物たちのへんなかおが次々に出てくる楽しい絵本。『へんなところ』、『へんなおばけ』とシリーズ化されました。『なにからできているでしょーか?』と『おすしのずかん』はどちらも食べ物図鑑的な絵本で、普段食べているものについての理解を楽しみながら深めることができる作品です。

以上、上位20人の作家さんの紹介でしたー。

出版社別ランキング

これはおまけで、別の角度から10年を振り返ってみようということで、出版社別にランクインしている絵本の冊数をランキングにしてみました。

1位 福音館書店(33冊)
1位 ブロンズ新社(33冊)
3位 白泉社(29冊)
4位 偕成社(22冊)
5位 講談社(20冊)
6位 岩崎書店(16冊)
7位 BL出版(14冊)
8位 学研プラス(8冊)
8位 PHP研究所(8冊)
8位 あすなろ書房(8冊)
8位 教育画劇(8冊)
12位 アリス館(7冊)
12位 童心社(7冊)
12位 ポプラ社(7冊)
15位 光村教育図書(6冊)
15位 絵本館(6冊)
17位 クレヨンハウス(5冊)
17位 文溪堂(5冊)
19位 WAVE出版(4冊)
19位 佼成出版社(4冊)
19位 イースト・プレス(4冊)

集計する前から「1位は福音館書店なんだろうな~」とは思っていて、当たってはいたんですが、ブロンズ新社も同率1位というのには驚きました。ブロンズ新社は今までにない面白い絵本を出版する会社として注目はしていましたが、こんなに打率高かったんですね。すごいです。
3位の白泉社はMOEの発行元。4位の偕成社は元・MOEの発行元です。5位には講談社がランクインしていますが、いわゆる大手出版社では唯一のランクインなんですね。他の大手出版社はあまり絵本には力を入れていないんでしょうか。もっと頑張ったらいいのにな。

CHARA PITで紹介した絵本

最後に当サイトではこの10年どんな絵本を紹介していたか、いくつか見てみたいと思います。ここではいわゆるキャラクター絵本はよく紹介していたんですが、絵本屋さん大賞に出てくるようなちゃんとした絵本は気まぐれで取り上げている程度なので、そんなに多くはないです。

[本]まるさんかくぞう/及川賢治、竹内繭子(2008年19位)
[本]5つごモンスターがやってきた!/たちもとみちこ
[本]ヘンなあさ/笹公人・作、本秀康・絵
[本]ゆきがふるよ ねこがいるよ/ごうだつねお
[本]コんガらガっち あっちこっち すすめ!の本/ユーフラテス
[本]もぐらバス/佐藤雅彦+うちのますみ(2010年2位)
[本]みんなであそぶひ/天明幸子
[本]りすでんわ/高橋和枝
[本]ほげちゃん/やぎたみこ(2011年3位)
[本]ともだちぱんだ/やましたこうへい

こうして見ると別の分野で活躍している人の作品を紹介することが多いですね。この中で特に印象に残っている作品を挙げるとすれば、やぎたみこさんの『ほげちゃん』でしょうか。本屋さんで表紙を見たときは衝撃でした。「なんだこのキャラは!?」と。
ここ数年はサイトの更新をサボり気味だったので、絵本も全然紹介できていませんでしたが、これを機にまた取り上げていければと思います。

MOE(公式サイト)…絵本屋さん大賞は毎年2月号(1月発売号)で発表されています。2018年2月号(amazon)には過去10年を振り返る企画ページもあるのでバックナンバーもチェックしてみてくださいね。
MOE創刊40周年記念 島田ゆか・酒井駒子・ヒグチユウコ・ヨシタケシンスケ・なかやみわ 5人展…冒頭でも触れましたが、本日から松屋銀座にてMOE40周年を記念した展覧会が開催されます(5/7まで)。島田ゆかさんは『バムとケロのもりのこや』で第4回の1位を獲得していましたが、今回の集計方法ではランクから漏れてしまいました。寡作な方には不利な集計でしたね…。

[雑誌]MOE 2011年12月号「スージー・ズーのやさしい庭へ」(2011.11.4)

今見ているテレビ番組2018

  • 2018年3月24日(土)18:55
  • [MEMO]

年1回くらいのペースで書いている、今見ているテレビについてのエントリーです。去年の10月にUPする予定で途中まで書いていたんですが、ぼーっとしていたら半年たってしまい、この時期になりました。(前回はこちら)。
※今回から番組の制作局が在京キー局でない番組は併記してみました。

月曜日
きんだーてれび(テレビ東京)
YOUは何しに日本へ?(テレビ東京)
石橋貴明のたいむとんねる(フジテレビ)4/16スタート
月曜から夜ふかし(日本テレビ)
さまぁ~ず×さまぁ~ず(テレビ朝日)

火曜日
踊る!さんま御殿(日本テレビ)
有吉弘行のダレトク!?(フジテレビ/関西テレビ)
張り紙パイレーツ!(テレビ朝日)

水曜日
水曜日のダウンタウン(TBS)
マツコ&有吉 かりそめ天国(テレビ朝日)
クレイジージャーニー(TBS)

木曜日
ポケットモンスター サン&ムーン(テレビ東京)
ニンゲン観察バラエティ モニタリング(TBS)
とんねるずのみなさんのおかげでした(フジテレビ) 3/22終了
ダウンタウンDX(日本テレビ/読売テレビ)
アメトーーク!(テレビ朝日)
夜の巷を徘徊する(テレビ朝日)

金曜日 
ダウンタウンなう(フジテレビ)
孤独のグルメ Season7(テレビ東京)4/6スタート

土曜日
アート・ステージ~画家たちの美の饗宴~(TOKYO MX)
美の巨人たち(テレビ東京)
さんまのお笑い向上委員会(フジテレビ)
ゴッドタン(テレビ東京)

日曜日
こねこのチー ポンポンらー大旅行(テレビ東京)4/8スタート
ドラゴンボール超(フジテレビ)3/25終了
ワイドナショー(フジテレビ)
日曜もアメトーーク!(テレビ朝日)
ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!(日本テレビ)
にけつッ!!(日本テレビ/読売テレビ)

テレビ局別視聴本数 ()内は前回
テレビ東京 7 (5)
テレビ朝日 6 (6)
フジテレビ 5 (10)
日本テレビ 5 (6)
TBS 3 (5)
TOKYO MX 1 (2)
NHK / Eテレ 0 (0) 

前回から減った番組
東野・岡村の旅猿10 プライベートでごめんなさい…(日本テレビ)
しくじり先生 俺みたいになるな(テレビ朝日)17/9/24終了
マツコ&有吉の怒り新党(テレビ朝日)17/3/29終了
マツコの知らない世界(TBS)
クイズ☆スター名鑑(TBS)17/1/22終了
モヤモヤさまぁ~ず2(テレビ東京)
アウト×デラックス(フジテレビ)
そんなバカなマン(フジテレビ)17/3/20終了
久保みねヒャダ こじらせナイト(フジテレビ) 17/9/23終了
ニャンだ?フルテレビ(TOKYO MX)
アドベンチャー・タイム(TOKYO MX)17/12/22終了
 

今回は終了した番組や、見るのを止めた番組がたくさんあり、本数が減りました。
終わった番組の中では、もう1年以上前のことですが「クイズ☆スター名鑑」の終わり方は衝撃的でしたね。実質的な最終回もなく7回で打ち切り。終わってからしばらくたって、夜中の3時に放送された特別編も面白かった。打ち切りを告げられた有吉のなんとも言えない表情が好きです。

「そんなバカなマン」は終わったのが今でも信じられないくらい楽しい番組でした。日村さんも番組中に言ってたけど、フジテレビはバカだよ…。

「久保みねヒャダ こじらせナイト」も毎週楽しみにしていた番組でした。ただ、かと言って有料のトークライブを聞きに行く程のファンではないので、いつかテレビで復活することを願って遠くから見守っていきます。

そして今月最終回を迎えた「とんねるずのみなさんのおかげでした」。小さい頃からずっと見ていた番組だったので本当に寂しいです。最近も別に惰性で見ていたわけではなくて面白いと思って見ていたんですけどね。去年、終了の噂が出た頃に姉に「みなさんのおかげって面白いよね?」って確認の電話を入れたくらい。憲さんが自転車旅したり、貴さんがバイトしたり、ジャムを作ったりするのとか、笑ったけどな~。ダメですか。そうですか…。長寿番組としては異例なほどあっさりとした最終回がまたよかったです。

「ドラゴンボール超」もいよいよ最終回です。未来トランクス編は今まで積み上げてきたものがラストで全部台無しになるというすごいお話でしたが、今の宇宙サバイバル編はけっこう楽しく見ています。相変わらずのインフレ展開だけど。欲を言えばジレンのキャラクターをもうちょっと丁寧に掘り下げてほしかった気はします。冬には劇場版があるそうですが、しばらく野沢雅子さんが演じる悟空の声を聞けなくなるのが寂しいです。

そんなわけで好きな番組が複数終わった結果、見てるフジの番組数が半減してしまい、テレ東やテレ朝の方が多くなってしまいました。フジっ子のはずなのに……。安パイに逃げずにもっと挑戦的な企画で勝負できるようになってほしいです。
 

ここからは新しく見始めた番組について。「きんだーてれび」は昨年9月までは日曜の朝に放送されていた子供番組で、たまに見ていたんですが、10月からは月~金の5分番組になるということで、いちばん好きだった「ぴったんこ!! ねこざかな」が放送される月曜日だけ録画して見ることにしました。このアニメ、かなりアナーキーな内容で大好きです。ねこくんがともだちのさかなくんに魚食べた話をしてるのに誰も突っ込まずに進行してたりして。いつも「すげー」と思いながら見てます。

「張り紙パイレーツ!」は昨年9月までは「絶対!カズレーザー」という番組名で(この番組も見てました)、毎回若手ディレクターが考えたちょっと変わった企画をやる内容だったのに、いきなりちょっと変わった街ブラ番組になったんですよね。と思っていたら、途中から「理由を述べよ」というクイズっぽい企画になっちゃった。こんなにすぐ企画を変えるなら番組名そのままでよかったんじゃ…。今の内容も面白いけど、張り紙を探す企画もカズレーザーの物怖じしないところが見られて好きだったので、またやってほしいです。

「アート・ステージ~画家たちの美の饗宴~」と「美の巨人たち」はバラエティ一辺倒だったラインナップに突如現れた美術系の教養番組です。なんとなくそういう番組も見てみたら面白いかなぁなんて思って。「アート・ステージ」は主に1枚の絵にスポットを当てて、作者にどういう背景がありその絵を描くまでに至ったかを丁寧に振り返っていくという番組。まず、MXってこんなちゃんとした番組も作ってるんだと驚きました。「5時に夢中」とかのイメージしかなかったので…。
「美の巨人たち」はずっと続いている人気番組なので説明不要かもしれませんが、謎のコントパートがいい味出してますね。元々興味のある人だけでなく、そうじゃない人にも関心を持ってもらおうという工夫を感じます。この2番組は過去の放送も見たくなりました。こういう番組こそネット配信してくれたらいいのにな。
 

ここからは既存の番組について。「YOUは何しに日本へ? 」は相変わらず面白いです。去年見た中で印象深かったのはロシアから来た医学生YOUの回。慣れない環境で直向きに勉強して、患者さんと心の交流を通わせる姿に思わず泣いてしまいました。あと同じ回の邦楽大好きYOUもすごかった。探してた大貫妙子の「SUNSHOWER」のレコードを奇跡的に発見するんだよね。ついには大貫さん本人にも会えて、嬉しかっただろうなあ。別の回でシティポップ好きYOUというのもいたけど、僕もちょっと影響を受けて昔のシティポップのCDを借りに代官山の蔦屋書店まで行ったりしました(ここ、この年代のCDがやたら充実してるんですよ)。
今年出てきたYOUで気になるのはやはり、家出YOUですよね。人生をリセットするため家族にも職場にも黙ってスペインから日本へやってきたというすごい人で。今後の続報に期待です。

「さまぁ~ず×さまぁ~ず」は木曜から月曜に移動しました。やっぱり注目なのは大竹夫妻の私生活エピソードです。店員へのクレーム話は偉そうに話すのに、奥さんのことになると怯えたように話すのが面白いよね。執拗に聞きだそうとする三村さんも好きです。

「有吉弘行のダレトク!?」は昨年10月からいきなり方向転換して、内容が大幅に変わりました。今更F3層にアピールしても…と思うんだけどどうなんだろ。

「ポケットモンスター サン&ムーン」は何気に毎週楽しく見ています。サトシ達が時折変顔するじゃないですか。あれを見て今のアニメ表現ってすごいんだなって感心してます。最近のお気に入り回はアローラニャースが出てきた回。最後まで振り回されるニャースが不憫でした。
ポケモンの後に放送されている「スナックワールド」も開始当初は見てたんだけど、ギャグに品がなさ過ぎて見るのをやめました…。3DCGはよくできてるんだけどねー。

「ワイドナショー」は松ちゃんファンで東野も好きなので毎週楽しく見ています。と言っても松ちゃんと意見が一致することはあまりないんですけどね。「あー、そういう感じなんだー」と思いながらいつも見ています。
番組のゲストについては「何でこの人起用するんだろう」と思うことも多いけど、意外な人が面白かったりするのも見どころです。中でも髭男爵の山田ルイ53世はいいですよね。もっと頻繁に呼ばれてもいいと思うんだけどな。

長くなったのでこのへんにしておきます。少し前からAmazonプライム会員になったので、Amazonプライムビデオで配信している番組もちょくちょく見るようになりました。これも語り出すと更に長くなるから、また別の機会にということで。

気になるイベント 2018.3.4

  • 2018年3月4日(日)13:03
  • [HEADLINE]

7年ぶりです
なんだか気になるイベントが溜まってきたのでまとめてみましたよ。いくつか既に行ってきたものもあるので、感想はまた後で上げるかもしれません。

谷川俊太郎展
1/13-3/25 東京オペラシティ アートギャラリー

MJ’s FES みうらじゅんフェス!マイブームの全貌展 SINCE 1958
1/27-3/25 川崎市市民ミュージアム

日本のアニメ100周年展Part2 「みんなのうた」の世界展
1/18-3/25 杉並アニメーションミュージアム

本秀康展「ロックとマンガ」
2/27-3/29 クリエイションギャラリー G8

コウペンちゃん ミュージアム
2/21-3/6 GALLERY X BY PARCO

キューライス 初個展
2/16-3/4 TOBICHI

ほわころくらぶポップアップショップ
2/24-3/14 渋谷マルイ

ミロコマチコ いきものたちの音がきこえる
1/20-4/8 世田谷文学館

練馬区独立70周年記念展 サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法
2/22-4/15 練馬区立美術館

こぐまのケーキ屋さんカフェ
3/7-3/25 SHIBUYA BOX CAFE&SPACE(渋谷LOFT内)

木内達朗 × 及川賢治(100% ORANGE)トークイベント
3/11 青山ブックセンター本店

タマ&フレンズ35周年「うちのタマ知りませんか?」展 in 新宿
3/21-3/27 小田急百貨店 新宿店

MOE創刊40周年記念 島田ゆか・酒井駒子・ヒグチユウコ・ヨシタケシンスケ・なかやみわ 5人展
4/18-5/7 松屋銀座

誕生30周年記念 ウォーリーをさがせ!展
4/18-5/7 松屋銀座

生誕60周年記念 くまのパディントン展
4/28-6/25 Bunkamura ザ・ミュージアム

福田利之展|吉祥寺の森
4/7-5/20 武蔵野市立吉祥寺美術館

デザインあ展 in TOKYO
7/19-10/18 日本科学未来館

 1 2 3 4 5 6 7 ...242 243
カテゴリー
タグクラウド
アーカイブ
Feeds

673736 今日:65 昨日:84 (02/7/30-)

QRコード

玄関ページ 旧ページ

UP