ぼくの猫
歩いていると、なんだか不思議なモノがついてきたよ。
そのモノたちは鳴いていました。
「ニャー!」
「ワン!」
「ガス!」
ぼくはそのうちの1匹、「ニャー」と鳴くのを抱きかかえると、
家へ帰りました。
(他の2匹はどうにかまきました)
ぼくはその子にミルクをあげました。
その子は
「ニャー」
と鳴きながら、嬉しそうに飲み干しました。
今度はおさかなを食べさせました。
その子はまた
「ニャー」
と鳴きながら、嬉しそうに食べつくしました。
そんな日々が続きました。
でも、その子は相変わらずかたちが定まらず、
ふにゃふにゃしているのでした。
そしていつしか、鳴き声が
「ニャーガッ」
「ニャーガス」
と変わっていき、いつしか、
「ガスッ」
とだけ、鳴くようになりました。