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■大日本人
公式サイト
月曜日に松ちゃんの映画、「大日本人」を見てきました。以下あらすじ的なネタバレは含まない感想ですが、一応隠しておきますね。
この映画、感想が書きにくい作品だと思います。おもしろかったかどうかを問われれば、「おもしろかった」という感想になるんですが、だけどやっぱりそこには「ただし、これはカス映画である」という注釈を付け加えざるを得ません。
狙いは理解できるんですが、だからと言ってそれが直感的な笑いに結びつくわけでもなく、更に全編にわたってサービス精神が欠損しているから、相当な松ちゃんファンじゃないと100%楽しめないでしょ、これ、という仕上がりになっているんですよね。松ちゃんのことはよく知らないけど、おもしろかった!
って言う人も存在するのかな?
なぜ映画なのか、という部分についてもいろいろ言われる部分なんですが、これについても制作者側の立場に立ってみると映画でしか表現できないということは理解できるんですよ。テレビではできないし、パッケージ作品、ネット配信なんかでもできないと思うし。ただ、見る側にしてみれば、なんでこれを映画として見させられなければならないのか、という疑問は最後まで残ります。
映画ってお客さんが映画館まで足を運んでお金を払って見るものっていうことを知らなかった、と考えるといちばんしっくりときます。人がどんな期待を抱いて映画館までやって来て、そしてどんな気分を味わって帰って行くと思っていたんでしょうか。その辺が見えない、というか考えてなかったとしか思えないんですよね。「そんなん知るかボケェ〜!」という声がスクリーンの向こうから聞こえてきそう。これだとやっぱりカス映画以外の何者でもないと言わざるを得ませんよ。
個人的には、カメラワークやカット割り、それから作品全体の雰囲気などは全く不満なく見られました。音楽も素晴らしかった!
ただ、何度も言うけどそれらを含めてもやっぱり見事なカス映画だと思います。点数つけるとすれば3点ですね(10点満点で)。
というわけで長々と書いてしまいましたが、気になってる!
という人にはとにかく1度見てみることはおすすめしますです。おもしろくないことはないと思いますので。次回作にも期待です。
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