15.絵本を立ち読み(2) 2001.6.29

キャラクター絵本を立ち読み企画第2弾です。はっきり言って、買ってもない本のことをあーだこーだ言うのは作者や出版社に対して失礼というか、冒涜ともとれる行いですよ。でも、インターネットの文章なんて道端の落書きのようなものらしいですから、あまり気にとめずにやっちゃいましょう(^^)。

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●『こげぱん パンにも出会いがあるらしい…。』たかはしみき著 ソニー・マガジンズ
前作が「ほんパラ!関口堂書店」でも紹介されたりしてる間に、こげぱん絵本も第3弾が登場です。こげぱんはキャラクター絵本の王道つっぱしりですね。非の打ち所がないです(^^)。
今回の注目は新キャラ「スミパン」でしょう! これには爆笑でした。いや、立ち読みなので必死に笑いをこらえましたけど。こげぱんって後ろ向きなキャラなので、アレンジの仕方によってはただの暗い話にだってなりそうなんですよね。だけど、作品は一貫してポジティブな雰囲気なんですよね。スミパンはこげぱんよりも後ろ向きなんだけど、それに反動してかこげぱんよりも逆にポジティブでからっとしたイメージすら感じます。吹っ切れた感じ。これはもう、スミパンの魔法ですね(^^)。
「いちごパン」も初登場だったんだけど、僕の中ではスミパンで吹っ飛んじゃいました。

●『たれゆくままに きがつくとそばにいる。 (たれぱんだの本)』末政ひかる文・絵 小学館
たれぱんだの絵本はこれで3作目だそうです。1作目が本気でくだらなかったので、2作目は見てないんですよね。だからこの3作目も見ないでおこうかと思ったけど、表紙のイラストに味があったので見てみました。すると、全然方向が違いますね、1作目と。
日常を写実的なタッチで描いたイラストに違和感なく存在するたれぱんだを見てると、本当にこんな生き物がいるんじゃないかっていうような、リアルなかわいさを感じます。これは本当にレベルの高い絵本ですよ。たれぱんだってこんなにかわいかったんだーって感動しましたもん。ただのファングッズにとどまらずに、新しいアイデアのもとにキャラクターの魅力を存分に引き出すことに成功した、貴重なお手本ですね。

●『Jelly jewel』326著 幻冬舎
326の2冊同時の作品集のひとつ。326って同じイラストしか見かけないので、あまりイラスト描いてないのかな〜、なんて思ってたけど、そんなことはなかったと思い改めさせるボリュームです。この価格だと割安感すら感じます。

●『収穫には立ち会えないかもしれないが出来るだけ多くの種を蒔こう』326著 幻冬舎
326の2冊同時の作品集のひとつ。ずっと前だけど326が変なテレビ番組に出てて、リポーター役でロケに行ってるんですよね。だからもうイラスト描くのやめたのかな〜なんて思ってたけど、そんなことはなかったと思い改めさせるボリュームです(^^)。
どっちの本だったのか忘れたけど、僕の好きな作品は手をつなぐっていうタイトルだったかな、男の子ときぐるみの女の子が手をつないでるやつ(実際にはつないでないんだけど)。あれを最初に見たときはうー、ってうなっちゃいました。この本のタイトルや作品に添えられた文章なんかはすごく苦手なんだけど、イラストはやっぱりいいな〜と、改めて感動。

●『とりおとこ』のぶみ著 学研
このおはなしはのぶみっぽい、淡白でいいおはなしだと思います。好きです。僕も飛びたい! そんな気分になりました。

●『みかん小学校こたつ組』のぶみ著 学研
えーっと、こっちのおはなしは…、すいません、どんなおはなしか忘れてしまいました(^^;)。だったら取り上げるなって感じですが。ちょっと時間がなくて適当に見てしまったんですよね。今度じっくり立ち読みしてみます(^^;)。

●『にゃんにゃんにゃんこ にゃんこ茶屋のまき』中島美寿々著 勁文社
にゃんにゃんにゃんこにももう絵本が登場してたんですね。でもこの絵本はファン向けかな。にゃんにゃんにゃんこの楽しい感じはとてもよく出ているんだけど、僕はもうちょっとストーリーのある話のほうが好きです。でもこのキャラにはこういう方が似合ってるといわれれば、そんな感じもします。
ちなみにこげぱん、たれぱんだ、そしてこのキャラはどれもサンエックスキャラですが、絵本の出版社はばらばらなんですねぇ。

●『さるむし。』なかがわみどり著 ムラマツエリコ著 角川書店
これは『金もーけプロジェクト』っていう本で有名な方が作った絵本です。この絵本ははまる人にははまるのかもしれないけど、僕はダメでした。
思ったとおりを正直に書くと、ちょっと詰めの甘い作品に見えました。わかりやすい内容なんだけど、最後の文章にたよりすぎ、というか。「大人の絵本」って書いていたような気がするけど、確かにこれは子供の絵本じゃないと思いました。あまりよくない意味で。

●『ロボット犬とっちー』山下友弘作・絵 文渓堂
これはキャラクター絵本じゃなくて、ちゃんとした絵本です(と書くと、僕がキャラクター絵本をいろものと捉えていることがモロバレですか?)。まず着眼点がいいですよね。ロボット犬を題材に持ってきた時点で半分勝ちだと思いました。タイトル見た時に「読んでみたい!」って思いましたもん。
この絵本は、絵が印象に残ってます。特に色使いがきれいでした。キャラクターもすごく愛嬌があってグッズにしてもいいんじゃないかなって思ったし。
で、はなしの内容なんですが、実はこれもあまり覚えてないんですよね。なんでかと言うと、読んだのが1ヶ月以上も前なんですよ。ボケボケしてて感想書くのが大幅に遅れてしまいまして、読後直後に感想書いたのは326までなんですよ〜。1ヶ月もたつと忘れちゃうものですね。

というわけで、やっぱり絵本の立ち読みなんて愚行の極みだということを、身を持ってお示しできたことと思います(^^;)。絵本は何度も読み返して、味が出るというもの。賢明な方はぜひとも買ってからお読みいただけたらと思います。と、僕が言ってもなんの説得力もありませんか。あらら。