38.そんなワリオはおしゃれさん? 2000.2.29


 ゲームソフト「マリオ」シリーズでのマリオの敵といえばクッパ。ならワリオって何でしょうか。ライバル? ちょっと違うような気もしますね。今回はそんなワリオのお話です。 別枠にせっかく任天堂コーナー作ったんだから、そっちで語ればいいような話ですが、1話目からワリオだとなんとなく嫌なのでこっちにしました(^^;)。


ワリオは自分のことをオレサマと呼ぶ。

ワリオを知らない方もいると思うので、簡単に説明すると、ゲームキャラとして超有名な「マリオ」ファミリーの1人で、まあ、名前から想像できるようにかわいいとかいう次元のキャラじゃないです(^^;)。
それにワリオが主役のゲームって、何やらパチモノっぽいイメージが漂うんですよね。
「同じ任天堂から出るアクションゲームなのに、なんで人気者のマリオを使わないんだろう」…そんな疑問がそうさせるんだと思います。
ちょっとイメージの悪いワリオですが、その歴史を紐解いてみると、これが意外と面白いんですよ。


ミスターナンセンス、それがワリオ。

全年齢的に受け入れやすいキャラがほとんどの任天堂キャラクター中、ワリオは異色中の異色な存在感を放っています。
マリオに対抗する悪役キャラ、それで「ワリオ」。まさにこのネーミングが全てを物語っていると言えましょう(^^)。
「ドラえもん」に出てくるジャイアン顔負けの、絵に描いたようなガキ大将ぶり。赤っ鼻であごが割れてるという愛着の湧かない外見。全てにおいてナンセンスです。
一体こんなキャラクター、どこに需要があって生まれたんでしょうか(^^;)。


意外なところにワリオの需要が。

マリオファミリーのキャラクターのほとんどは、世界のゲームクリエイターとして知られる宮本茂さん本人がデザインしたものです。
しかしワリオは違うんですね。宮本さんが所属するソフト開発チーム(ここではマリオチームと呼びます)とは別のチームが作ったキャラなんです。
この事実を踏まえ、ちょっと推測してみました。

「スーパーマリオ」シリーズは、任天堂の新しい家庭用ゲーム機と同時に発売されることが多い、重要なシリーズです。
でも、以前は携帯ゲーム機のゲームボーイにも「スーパーマリオランド」というシリーズを持っていました。
しかし、ゲームボーイソフトはマリオチームとは別のチームが開発しています。でも、「マリオ」と名のつくゲームですからマリオチームはそのゲームのクオリティが気になりますね。実際に開発を担当しているチームだって、「マリオ」の名を汚さないように慎重にならざるを得ません。
そこで登場するのがワリオだったのです。マリオの代わりにワリオを主役にすれば、マリオチームに気兼ねなく実験的な要素を取り入れたゲームを開発できるのです。

この推測が当たってるとすると、ワリオの需要は開発チームにあったわけです。
全ては「マリオ」の持つブランドイメージを守るためだった…、ということになりますが、ワリオにとってみたらちょっとばつの悪いお話ですね。

↑ちょっと個性のない絵になりましたが、とにかくワリオです。目の横が青いのは何なんでしょうね。


最新作の「ワリオ」はおしゃれ!?


つい先日、そんなワリオの最新作、ゲームボーイカラー専用ソフト「ワリオランド3 不思議のオルゴール」の発売が発表されました(3月21日発売です)。
そのパンフレットをおもちゃ屋で見て、ある一文に目が釘付けになってしまいました。そこには、「ワリオのおしゃれシールつき」と書いてあったのです!!
なんだそのおまけは〜!あのワリオがどうおしゃれになってるってんだ〜!!と思っていると、任天堂ホームページ「ワリオランド3」の紹介ページが登場。おしゃれシールについても載ってました。
結論から言うと、ワリオは僕の期待を裏切りませんでした。それでこそワリオだ。
「明日の任天堂をしょって立つ男ワリオ、これからもしぶとく生き残っていくんだぞー。」
こんなエールを送らずにはいられなくなりました。


まだ世間的に気づいている方は少ないと思いますが、たま〜に、最近の任天堂は芸が細かい、というか変な芸を披露します。
「いてー!!舌かんだ」なんて従来の任天堂のイメージからすると想像できないでしょ。しかもあんなに薄い線で書いてる(^^)。
なんだかんだ言っても関西企業ですからね。ギャグ大好きですよ、あの会社は(^^)。


ワリオ・マニアック…ワリオの歴史

ここはワリオ出演ゲームソフトを1つづつ解説したという、かなりマニアなコーナーです。
実はワリオって意外や意外、全ての任天堂ゲーム機に登場しています。しかもその歴史の区切り目に登場することが多いです。なかなか興味深いですね(が、タイトル通りマニアックな内容です(^^;))。

「スーパーマリオランド2 6つの金貨」
ゲームボーイ/92.10.21発売

記念すべき初登場にしていきなり平和なマリオランドを乗っ取ってしまいます。この作品ではクッパの代役みたいなものですね。一方マリオは「バニーマリオ」などというあられもない姿を披露(^^;)。

「ワリオとワリオ」
スーパーファミコン(マウス専用)/93.8.27発売

数少ないスーパーファミコンマウス専用ソフトにしてタイトルに名前が初登場。この作品のストーリーは凄い!「ワリオが空からマリオめがけてバケツを落としてきた! バケツをかぶったマリオは前が見えなくて大変。バケツを取ってもらうべく、妖精ワンダを操作して弟のルイージのところまでマリオを誘導してあげよう」…意味分かりました?
パズルゲームですが、このソフトの制作に当たったのは「ポケモン」で有名になった田尻智さん、マリオにバケツをかぶせるアイデアは玩具の神様、故・横井軍平さんのものです。

「スーパーマリオランド3 ワリオランド」
ゲームボーイ/94.1.21発売

マリオランド3作目の主人公はなんとワリオ。とうとうタイトル乗っ取りです。アイテムで変身する特技も身につけ、ブルワリオ、ジェットワリオ、ドラゴンワリオ、チビワリオに変身します。「チビ」はかなりナンセンス。

「ワリオの森」
ファミコン/94.2.19発売

ワリオがなんとファミコンソフトでも登場。実は任天堂最後のファミコン作品です。でも実質の主人公はワリオではなく、僕の任天堂コーナータイトルにもなっているピノキオです。ピノキオ唯一の主役作品でもあります。内容はいわゆる落ちゲーです。

「マリオのスーパーピクロス」
スーパーファミコン/95.9.14発売

これは脇でちょこっと登場するだけみたいですが、難しい問題のところで登場するらしいです。

「バーチャルボーイワリオランド アワゾンの秘宝」
バーチャルボーイ/95.12.1発売

プレステ発売の翌年にあたる95年に登場するも、早くもマニアのコレクターズアイテムになってしまっているバーチャルボーイ。だけどここにもワリオはしっかり登場。実はこれも任天堂最後のバーチャルボーイソフトなんですねえ。舞台が「アワゾン」ってあたりがいかにもワリオです(^^;)。
内容はゲームボーイ版ワリオランドの流れを汲んだ正統派横スクロールアクションですが、そこは3Dゲーム機バーチャルボーイ、ちゃんと”ならでは”の仕掛けがあります。鉄球などが奥から手前へと飛び出してきたり、コースも奥と手前のルートを行き来したり迫力満点です。

「ピクロス2」
ゲームボーイ/96.10.19発売

スーパーファミコン版に引き続き登場。いじわる問題「ワリオのピクロス」コーナーがあり。

「マリオカート64」
NINTENDO64/96.12.14発売
ニンテンドウ64初登場は、超ビッグタイトル「マリオカート」のプレイヤーキャラの1人。これが初の表舞台って感じでしょうか。野太い声で喋ります。

「ワリオランド2 盗まれた財宝」
ゲームボーイ(カラー対応)/98.10.21発売

ゲームボーイカラー対応(モノクロの本体でも遊べるがカラーだとかなりきれいになる)ソフト第1弾として華々しく発売されたソフトです。「2」となっていることから、前作は「マリオランド」、「ワリオランド」両方でカウントされていると言うことですね。ややこしいです。
そして内容ですが、アクションゲームなのにワリオは不死身、死にません。その代わり攻撃を受けると様々なリアクションをします。燃える、太る、つぶれる、ゾンビ、酔っ払う…などなど。他にもなぜかマルチエンディングだったりいろいろ変わったソフトです。

「マリオパーティ」
NINTENDO64/98.12.18発売
マリオファミリー総出演とも言えるパーティゲームにもしっかりとワリオは登場。ちゃんとプレイヤーキャラです。

「マリオゴルフ64」
NINTENDO64/99.6.11発売

今度は優雅にゴルフを堪能。こういうマリオファミリー登場ソフトにはちゃんと顔を出しますね。

「マリオパーティ2」
NINTENDO64/99.12.17発売

またまた発売されたパーティゲーム第2弾。こちらにもしっかり登場。

「ゲームボーイメモリカートリッジ スーパーマリオランド3 ワリオランド入り」
ニンテンドウパワー(ゲームボーイ)/00.3.1発売

ローソンのロッピーでのゲームソフト書き換えサービス、それがニンテンドウパワー。今まではスーパーファミコンだけだったけど遂に3月ゲームボーイも登場です。
メモリカートリッジ(これにソフトを入れる。最初は空)の初回限定版には最初からマリオランド3が入ってます。それでお値段据え置き2500円。お買い得です。

「マリオランド3 不思議のオルゴール」
ゲームボーイカラー専用/00.3.21発売
そして今回発売される新作ですが、これまたマリオランド3と間違えやすいタイトルになっていてややこしいです(パンフレットでも「新作」ということを強調してました)。今回はゲームボーイカラー専用ですのでモノクロのゲームボーイポケットなどでは動きません。
前回に引き続き、不死身、リアクションシステムは健在です(リアクションにドラキュラ、雪だるまが追加)。昼と夜の区別もあるそうです。

ちゃんと調べたわけじゃないけど大体こんなところだと思います。こんなところまで見るくらいワリオに興味ある人がいるのか分からないけど、気になったタイトルがあれば遊んでみてね。


おまけ:関連グッズ通販リンク(2002/4/4追加)

通販サイトamazonで売られているワリオ関係のゲームソフトです。
ワリオランドアドバンス ヨーキのお宝…シリーズ最新作です。
ワリオランド3 不思議なオルゴール
スーパーマリオランド3 ワリオランド


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