27.サウスパーク・クレイジー・デイ 1999.11.14


 今回紹介するのは、アメリカをはじめ世界でブレイク中らしい「サウスパーク」というアニメなんですが…。
今までこのコーナーで紹介したキャラは、例えばゲームキャラならそのゲームもおすすめだし、アニメならそのアニメも見てもらいたい。キャラを含めた作品全体が好きで紹介しているものばかりなのですが、今回ばかりは違います。このこらむを見て「サウスパーク」を見たくなっても、正直言って絶対見ないほうがいいです。おバカな外国人の悪乗りにつき合わされたくなかったら(^^;)。


サウスパークとは

1997年にアメリカのケーブルTVで始まった大人向けのアニメです。放送が開始されるとたちまち大人気となり、ついには世界の各国で放送されるようになりました。
そして今年の10月17日から日本でもWOWOWで放送開始、10月27日に日本語字幕版ビデオの発売が開始され、その旋風が日本にもやってきたと言うわけです。

その内容はといいますと、コロラド州の雪深い田舎町「サウスパーク」が舞台で、小学3年生の主人公4人が巻き起こす奇妙な事件を舞台にした日常が描かれています。そのキャラクターたちや風景が切り絵のようなアニメーションで動き、とってもかわいいんです。
だからこそここで紹介したのですが、ここまでの説明では「サウスパーク」の核となる、肝心な記述が抜けているんです。

サウスパークの肝心な記述

ではその肝心な記述とは何かといいますと、「なんでもあり」なんですよねえ。上に「大人向けのアニメ」と書きましたが、実際にアメリカで放送されている時には17歳以上というレーティングがつけられていたのです。「サウスパーク」はそのレーティングを逆手にとって、いくらアメリカが自由な国と言っても本当に大丈夫なんだろうかと心配してしまう程のレベルの「なんでもあり世界」を作ってしまいました。
過激な残虐シーン、お下劣な言葉、暴力、差別的表現、考えられるタブーはもう何でも出てきます。

耐えられないわけ

僕はその中でも、番組中絶えず出てくるストレートすぎるお下劣な言葉、下品な展開に「ぎょえええ」となってしまいました(^^;)。これに耐えられるのなら、手の込んでいて何度も楽しめるアニメーション、そして変ですごくて豊富なアイデアにどっぷり楽しめるとは思います。僕はダメでしたね(^^;)。

LINK

WOWOW ONLINE…詳しくサウスパークが紹介されています。イラストもたくさんあるし、ここからアメリカの公式サイトなどへも行けます。


サウスパークを深く知る。

今回「サウスパーク」に関する資料が(なぜか)たくさん集まってしまいましたので、久しぶりに長くしてみます。ここを読んで、アニメを見た気になってください(^^;)。

キャラクター紹介

スタン・マーシュ…4人仲間の1人であり、実質の主役。好きな女の子に話し掛けられると、何度でも吐いてしまうという特技?を持つ。スポーツが得意で、フットボールチームでは活躍する。
エリック・カートマン…自分勝手でわがままで性格。お母さんに甘やかされて育てられていて、太っている。しかし、「デブじゃなく骨太」だと思っているらしい。度々暴言を吐く。
カイル・ブロフロフスキー…緑の帽子をかぶったユダヤ系家庭の少年。そのため生活習慣の違いに悩むこともあるらしい。得意技は弟のアイクを蹴り飛ばす「キック・ザ・ベイビー」。
ケニー・マコーミック…このアニメ最大の悲惨キャラ。なぜか毎回殺されてしまう。オレンジ色のパーカーで目以外の顔全体をすっぽり隠していて、セリフはもごもごしゃべっているだけ。ビデオでは翻訳もされないんだけど、実はよく聞くと何をしゃべっているか分かるとか。でもその内容は全て下ネタ。とんでもないやつ。

シェフ…学校の食堂で働くシェフ。子供たちのよき理解者でもある。よく子供たちに歌を聴かせるんだけど、その内容は子供では理解できないような濃いラブソング(?)なんだよなあ。
ギャリソン先生…4人の担任の先生。その授業内容は差別、偏見に満ち、とんでもない内容ばかり。いつもMr.ハットという腹話術の人形を持っていて、ハットでしゃべる時は人格が変わる。
ウェンディ・テスタバーガー…スタンのガールフレンド。スタンに顔めがけて吐かれた事もあったけど、仲はいいらしいです。
ピップ…クラスのみんなにいじめられている子。本名はフィリップ。
ジンボー…ベトナム帰還兵で、スタンの叔父。ハンティングが趣味。
ネッド…同じくベトナム帰還兵。片腕がなく、人口声帯でしゃべる。
バーブラディ巡査…なんか、警察として役に立ってんだかよく分からない、いい加減な人間。
市長…町の人の事など微塵も考えていない、出世欲丸出しの女性市長。テレビに映るとなると、やたら仕切りたがるが、いつも裏目に…。
アイク…兄のカイルに何度も蹴られるが、それでもついてくるけなげな弟。
テレンス&フィリップ…子供が大好きなテレビ番組に登場するカナダ人のお笑い2人組。おならで笑いをとる。低俗番組だという事で抗議行動が起きる。

サウスパークの作者

作者はトレイ・パーカーとマット・ストーンの20代後半の2人。実はビデオには本編の前にこの2人が登場し、いろいろなエピソードを語ります。このシーンは本当にばかばかしいです。僕が今まで見てきたものの中で一番ばかばかしいかも。なんなんでしょうあれは。暖炉の前で時に2人で見つめあったりしながら、暴言吐きまくってます。
ちなみにこの作者、脚本の他に音楽や登場人物の声もほとんど2人でやってます。凄いんだかなんなんだか。

ストーリーもちらっと紹介

だいたいどんな話か、現在発売中のビデオ1〜3巻に収録されているストーリーを紹介しておきます。ちなみに11月25日には4〜6巻も発売されます。
1.カートマン、お尻から火炎フン射…カートマンが宇宙人にさらわれ、おしりに発信機を埋め込まれ大騒動に。
2.ケニー、火山噴火で爆死…ジンボーが4人とキャンプへ。銃で動物を撃っている最中火山が噴火。街にも危機が。
3.カートマン、ダイエットで体重激増…テレビに映る事になったカートマンはなぜか太るし、先生は恨みのタレント暗殺計画を開始。
4.愛犬スキーパーのおホモだち…飼い犬がゲイだと判明したスタンは、フットボールをすっぽかしゲイ動物解放区を発見。
5.カイルの象、豚とメイク・ラブ…象とミニ豚の遺伝子を配合させ、ミニ象を作りたかったが、スタンのクローンが暴力姉と勝負!
6.スタンのおじいちゃん、ポックリ大作戦…自殺したいのはおじいちゃんなのにケニーが死に、N.Y.では俗悪番組廃止騒動で大勢死ぬ。

ケニーの死の意味

作者のばかばかしいトークとともに、実はちょっとはまってしまったのが、ケニーの死。ケニーはなぜか1話に1回、必ず死にます。その死に方はほとんどの場合悲惨な死に方なのですが(死んだ後もねずみに食べられるので悲惨)、いつも突拍子もない死に方なので「次はどんな死を遂げるのだろう…」なんて、いつの間にか楽しみにしている自分に気がついてしまうのです。
そんな僕が一番お気に入りな死に方(こんな事書いてる時点でもう毒牙にやられてる気も…)は、旗のポールに刺さって死ぬやつ。旗の動きがなんかリアルで気持ち悪かったです。
あと、ケニーが死んだあと、スタンとカイルには決めゼリフがあって、「ケニーが殺された!」「このケダモノ!」と言うのですが、最初の頃はまだ感情がこもってたような気がするのですが、何回もあるとルーチン化してくるのか、無表情で言い放つようになります。「ケニーが電子レンジでチンされて死んでしまう」時なんか電子レンジに向かって「ケダモノ!」って…(^^)。違うでしょうが、なんて…。すっかりはまってますね。すいません。
ちなみに作者のトークの中で、インタビュアーに「なぜケニーは毎回死ぬのか」と言う質問に対し、2人声をそろえてこう答えています。「貧乏だから」。

サウスパークを見てた時の珍事(?)

今年6月にはアメリカで映画が公開されたそうなんですが、18歳以下は保護者の同伴が必要だったそうです。でも親と見た人っているんでしょうかね。実は僕が「サウスパーク」のビデオを見ていると、そのかわいいキャラに惹かれてか、途中から母親も一緒になって見だしたんですよ。母親は結構物分りがいいので(?)笑ったりもしてたんですが、途中からあまり笑わなくなり、帰っていきました…。ちなみに上で紹介している話でいくと、一緒に見たのは4話と5話ですね。な〜んか、気まずかったので親とは見ないほうがいいです(^^;)。


おまけ:関連グッズ通販リンク(2002/4/5追加)

★書籍★
公式版 サウスパーク・コンプリート・ガイド…2001/1発売

★DVD★
サウスパーク シリーズ2 DVD-BOX
サウスパーク シリーズ1 DVD-BOX

サウスパーク VOL.7(初回限定価格)
サウスパーク VOL.6(初回限定価格)
サウスパーク VOL.5(初回限定価格)
サウスパーク VOL.4(初回限定価格)
サウスパーク VOL.3(初回限定価格)
サウスパーク VOL.2(初回限定価格)
サウスパーク VOL.1(初回限定価格)

サウスパーク 無修正映画版

★CD★
サウスパーク(サウンドトラック)


ご意見・ご感想がありましたら、
掲示板までお寄せいただけたらうれしいです(*^-^*)