MEMOライブ

■昨日ですが、渋谷C.C.Lemonホールで開催されたMY LITTLE LOVERのライブを見に行ったのでした。これが非常に良かったんですよ、はい。マイラバのライブを見に行ったのは3度目で、1度目は夫婦ユニット時代、2度目がAKKOのソロユニットとなってから、そして今回は離婚後ということで、ちょっとずつ環境が違うわけなんですね。そんな今回ですが、テレビの芸能ニュースなんかでご存じの方もいるかもしれませんが、ななな、なんと、アンコール時に元メンバーであり、AKKOの元旦那さんでもあらせられる小林武史さんが登場してしまったんですよ。そんなサプライズがあるなんてこと、これっぽっちも期待していなかった中での登場ですからね。本当にびっくりでした。
MY LITTLE LOVERに関心のない人からすれば、「なんじゃそりゃ…」と呆れるような話に聞こえるのはもっともだとは思いますが、1ファンとしてはこんなに嬉しいことはありませんでした。「evergreen」を歌う2人を見ながら泣きそうになりましたもん。ホントに。やっぱりこの2人は最強のコンビだと再認識した一夜でした。
この写真がすごくいいなぁ)
 
 
■せっかくなので、最近見に行ってここには書きそびれたライブの話も書いておきます。まずは3/30に東京国際フォーラムで開催されたCORNELIUSのライブ。これも素晴らしいライブでした。CORNELIUSのライブは昨年4月にSHIBUYA-AXでのライブも見に行ったんですが、その他にも昨年9/8に代官山のUNITというところの対バン形式のライブも見に行ったので1年のうちに3度も見に行ってるんですね。
ついでにUNITのライブについても書いときますが、他の出演者はASA-CHANG&巡礼、MERZBOW、そしてDJ(瀧見憲司×MOODMAN)+VJ(宇川直宏)という面々で、CORNELIUS以外ははじめて聴く人だったんですが、ASA-CHANG&巡礼は割とポップな曲が多くて意外と聴きやすかったです。ただ、ステージで寝そべって機材をいじるというパフォーマンスだったため、何も見えないんですね。誰もいないステージを観客全員で見つめながらのライブという異様な光景が何とも言えませんでした。
MERZBOWは僕の苦手なノイズ・ミュージックの人なのでどうかな…と思ったけど、新鮮ではありました。轟音の中に静寂を感じる瞬間がある、なんて書くと綺麗に書きすぎかもしれませんが。
そしてこの時のCORNELIUSのライブなんですが、基本は通常のライブをコンパクトにした感じの内容だったんですが、狭いので距離が近いんですね。しかも僕は運良く小山田の真正面、前から3番目くらいのところに来ることができたので5mもないくらいの至近距離から見ることができたのでした。だけど予想以上に周りの盛り上がり方がすごくて、後ろから押されて全く身動きが取れない状態に。しかもそんな状態で後ろの人が右手にお酒の入ったコップを持ったままジャンプするもんだから、ライブが終わった頃にはすっかり背中がお酒まみれに。でも、こんなに前でスタンディングライブを見るなんて2度とないんじゃないかと思うので、面白い体験ではありました。

そしてやっと、3月のホールライブの方なんですが、UNITの時の激しい感じとは一転、最初から最後までずっと着席したままでステージをじっくり見入るという感じだったんですね。演奏の内容自体はライブハウスでのものとさほど違いはないのですが、ゆったり座って鑑賞するとがらっと印象も変わるものです。ライブ中、ステージ後ろのスクリーンには演奏曲のミュージックビデオが流れていて演奏が映像と完璧にシンクロしているというのが見所なんですが、そんな中、「ANOTHER VIEW POINT」という曲ではテレビ放送を録画した素材を切り貼りした独自の映像になってて、これがね、アニメやらニュースやらCMやらが細切れにされて、フラッシュバックのように切り替わっていくんですね(もちろん演奏ともシンクロした状態で)。これには圧巻でした。挙げ句に矢沢永吉のライブ映像まで混ざってるし。永ちゃんをバックに演奏するコーネリアス…。カオス過ぎます(笑)。
そしてアンコールではなんと、メディアアーティストの岩井俊雄さんが開発した電子楽器「TENORI-ON」を使った演奏を見せてくれました! このへんは岩井さん自ら運営するブログ、「TENORI-ON開発日誌」に詳しいレポートがありますのでご覧頂ければと思います。ちなみにこの楽器、イギリスで先行限定販売した際にbjorkが大人買いしたらしいという話もあったので、もしかしてbjorkのライブの時に見えるんじゃ…と薄っすら期待していたんですが、その時は「reactable」というもっと奇妙な楽器を取り入れてらっしゃってました。世の中には変わった楽器がいっぱいあるもんですね~(ちなみにこの2つの楽器、電気グルーヴが「音楽戦士」に出演した際に、石野卓球が演奏してみたい楽器として挙げていました。が、その希望は番組内では叶わず、かわりにダンディ坂野の「ゲッツ!」を生で見たいという希望が叶っていました(笑))。
話を戻して、今回のライブですが、1つ大変驚いたことがありまして、なんと、ライブ中に撮影・録音・録画が許可されていたんですね(フラッシュや携帯カメラの使用は禁止)。僕も押さえたかったんですが、カメラ持っていなかったのでムリでした。残念です。
 
 
続いて別のライブの話ですが、先月の4/25には山本精一さんのライブを見に行きました。「暴走歌集東京編 ~うた人間のうた~(金属人間プロデュース)」と題されたライブで、場所はいつもの吉祥寺STAR PINE’S CAFE。山本さんのライブは昨年の9/10に開催された「山本精一+クリム・パズル」と題されたライブも見に行ったので、半年で2回見に行ったことになります。
9月のライブの時はソロアルバム「なぞなぞ」からの曲が多かったと思うんですが、今回のライブはかなり破天荒な内容でした。ライブの前半に、ハーモニカをくわえて吹くのかな~と思っていたら、いきなりくわえたまま「ワタシハ、ロボットデス」としゃべり出して、そのまま謎の一人芝居がスタート。
「23セイキカラキマシタ。」
(ハーモニカを外して、別の人の台詞)「ロボットさん、23世紀にも○○はありますか?」(○○はちゃんと聞き取れなかったのですが、ストーブに聞こえました)
(再びハーモニカをくわえて)「アリマスヨ。梨モアリマスヨ。」
「23セイキナシトイイマス。」
なんだそりゃと思いつつ爆笑でした。しかもこのロボット、中盤にももう1度出てきたんですね。でもその時は途中で台詞を間違えてそのまま終わってしまいました。正直、ロボットだけで1時間くらい見ていられるかも。あとは「僕らはみんな死んでいる」という謎の替え歌も披露。「おけらだって、天狗だって、キリストだって、みんなみんな死んでいるんだ友達なんだー」と、軽やかに歌ってくれました。
そんなこんなありつつ、ラストはya-to-iの「空の名前」のセルフカバーで締めてくれました。この曲は前回も歌ってくれたんだけど、ya-to-iは山本さんにはまったきっかけになったユニットなので、最初に聴いたときは「まさかこの曲をやってくれるとは!」と本当に感動でした。オリジナルは女性ボーカル曲なんですが、山本さんの木訥とした歌い方もすごくはまっていいのです。
山本さんのライブはソロか羅針盤名義のライブ(あと細かく言えば映画「マインド・ゲーム」の山本精一と不思議ロボット名義のライブ)しか見たことがないので、PARAとかROVOとかも一度見てみたい気もします。

ということで、書きたいことを書いてみたらこんなに長くなってしまいました。あとサイトに書きそびれたものとしては、SOULHEADとかキリンジとかのライブもあるんですが、これは2、3年くらい前の話になってしまうのでもうやめておきます。一応、ライブを見に行ったらそれについて何か書いとくという方針でやっていこうとしてますので、興味のない方は読み飛ばして頂くと幸いです。あとは、「書くならなるべく行ったその日のうちに書く!」を目標にしないと…。