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[本]アンラッキーくん/くどうのぞみ
これまでいろんなキャラクター絵本を紹介してきた当サイトですが、ストーリーやキャラクター、すべてがここまで自分好みの作品に出会った記憶はそうないですよ。

[本]アンラッキーくん きみのそばにいるよ/くどうのぞみ(amazon)
PHP研究所 2007.12.14発売
ISBN:978-4569687506
アンラッキーくんというキャラクターが主人公の物語です。アンラッキーくんはこの世に生を受けたときは全然別の存在だったのですが、この絵本ではどのような経緯を経て今のような生活を送るようになったのかが綴られています。
最初はサブタイトルとか、冒頭の展開とかを見て、苦手なタイプの絵本かな、って思ったんですよね。あの、よく”癒し系”とかってカテゴライズされている、ただほんわかした感動を誘うだけのような物語って苦手で。ただ、見る人が見たら「そーいう絵本と何が違うの」って思われるくらい違いなんてないのかもしれません。そのへんのところはうまく説明できませんが、とにかくドラマチックな境遇に翻弄されながらも、泣いたり笑ったりしながら、すべてを受け入れて進んでいくアンラッキーくんという存在に、ただただ引き込まれるばかりなのでした。
「受け入れる」なんて書くと受け身で消極的のような印象があるけど、アンラッキーくんにはどんな状況にも負けない強さを感じるんですよね。かわいい外見に垣間見える強さがアンラッキーくんの魅力なのかもしれません。
○バースデーブックカード『ラッキーをあげる』(amazon)…アンラッキーくんが登場する前作。なんだけど、本ではなくて文房具扱いで発売されてるようです。
→Room226(くどうのぞみ公式サイト)
アランジアワー
こういうサイトをやってるから、というのもあるんですが、「キャラクター絵本」が好きなんですね。ただ、そう一口に言ってもそんなジャンルあってないようなものなので、一言メッセージ的なものから、漫画形式のものまでいろんなものがあるんですが、そういうところも面白くて好きなんですね。
ということで、今回は僕の大好きな「アランジアワー」という本を紹介してみます。この本は、アランジアロンゾというユニットがかつて雑誌「ね~ね~」で連載していた漫画をまとめたものなんですが、そもそも僕がキャラクターに注目するきっかけになったと言っても過言ではないタイトルがこれなのです。

[本]アランジアワー/アランジアロンゾ(7&Y)
主婦と生活社 1998.4.17発売
ISBN:978-4391121964
僕自身、振り返ってみると小さい頃からかわいいものが好きな傾向はあったとは思うんですが、大人になってくるとそういった気持ちもちょっと忘れてくるというか、忘れざるを得ないというか、そういう状況になってくるわけですよ。
そんな中、本屋で出会ったのがこの本なんですね。ものすごくキャッチーというかビビットというか、カッパのイラストが向こうから目に飛び込んできたという感じで、「なんだこれは」と、手に取って。
すると、中では今まで見たことのないようなお話が展開されていて、「僕の知らないところでなにやらすごいことが起こっている!」と衝撃を受けた、というわけなんです。
キャラクター自体も魅力的なんだけど、一般の漫画とは違う独特なおはなしのセンスがすごくて。今改めて読んでみても、やっぱりこの世界はすごいなーと思います。ちなみに本は4巻まで出ているんですが、現在はその4巻を1冊にまとめた「アランジアワー全集」と言う本がリリースされていますので、読みたい方はこちらをチェックしてみてください(表紙は1巻と同じくカッパくんが飾っています)。

[本]アランジアワー全集/アランジアロンゾ(amazon)
主婦と生活社 2004.1.30発売
ISBN:978-4391129045
アランジアロンゾは、数年前に開催された愛・地球博のマスコット、「モリゾー&キッコロ」の生みの親としても知られていますが、ここ数年はたまに絵本をリリースするくらいで、本のリリースは以前に比べてかなり少なくなっているんですよね。
またいっぱい描いてほしいなぁと思っています。
リアルに飼いたい「まめゴマ」
「まめゴマ」、サンエックスの人気キャラなのでご存じの方も多いと思いますが、絵本が数作品発売されているのはご存じでしょうか。

[本]ワタシとまめゴマ日記/ヨネムラマユミ(amazon)
主婦と生活社 2005.11.11発売
ISBN:978-4391131574
この絵本、絵本って言うか漫画的な形式なんですけど、すっごく楽しい作品なんですよね~。
「まめゴマ」はその名から想像がつくとおり、家で飼えるくらい小さなアザラシというモチーフのキャラクターなんですね。絵本では1人暮らしの女の子がペットショップで売られているのを見かけて購入しするところから物語が始まり、2人の共同生活が綴られていくわけなんですが、これがものすごくかわいくて。
まめゴマの生き物としての性質なんかも、ものすごく作り込まれていて、本当にペットショップに行ったら売ってるんじゃないかと錯覚してしまいそうなほどディテールが細かくて。絵本では下の世話とか、発情期なんていうちょっとディープな話題まで登場してくるんですが、よく考えると発情期のあるファンシーキャラクターってちょっとすごいような気も…。
そんないろいろ気になるまめゴマの設定、いや生態の中でちょっと好きな部分があって、通常、まめゴマは成長してもさほど大きさは変わらないんだけど、まれにものすごく大きくなってしまう場合もあるらしいんですよね。もしそうなっても、研究センターのようなところが引き取ってくれるから大丈夫、という話になっているんですが、なにやら少し不安にさせてくれるあたりがやけにリアルな感じがして、とっても好きなのです。
ちなみに2巻では大きくなったまめゴマの話でびっくりさせてくれるところがあるんです。あれには「えーっ!」って驚きましたよ。気になる方は本を見てみてくださいね。
→ワタシとまめゴマネット(サンエックス公式サイト)
マクダルとマクマグ、やさしさの向こう側
今回は2006年に最も印象に残ったキャラクターをご紹介。それがこの「マクダルとマクマグ」です。

[本]春田花花幼稚園 マクダルとマクマグ(amazon)
ブライアン・ツェー:著、アリス・マク:イラスト、野村麻里:翻訳
朝日新聞社 2005.1.2発売
ISBN:978-4023302563
マクダルとマクマグは香港生まれのキャラクターで、向こうではテレビアニメや映画になったりしているのでかなり有名らしいんですが、日本ではテレビアニメシリーズのDVDがいくつかと、絵本が1冊発売されているだけで、ちょっと寂しい状況なんですよね。でも、この絵本が素晴らしくて、収録されている話がどれも大好きなんですよ。
特に好きなのが「この足は君の?」というお話。子ブタのマクダルが砂浜で空き缶を拾ってごみ箱に捨てているところを見た友達のマクマグが、「その缶は、君の缶なの? 」とたずねて、マクダルが「ううん、違うよ」と答えるところから始まるんですが、その後も、マクダルは道端の倒れている花を起こしてあげたり、 水道の蛇口をちゃんと閉めてあげたりするんですね。その度にマクマグは、それは君のものなの? とたずね、マクダルは違うよと答えるんです。
そしてある時、足を怪我したマクダルにマクマグが絆創膏を貼ってあげるんですね。その時に今度はマクダルが「この足は、君のものなの? 」とたずね、それに対してマクマグが答えるんですね。「ううん、違うよ」って。
そこではじめて、マクマグはマクダルがいつもやっている「自分のものじゃないモノ」に対する気持ちを理解するんですが、それが本当に自然な日常の光景としてさらりと描かれていて、何の嫌みも説教くささも感じさせない物語になっているんですね。
2006年には日本でも劇場作品『マクダル パイナップルパン王子』が公開され、今後マクダル作品がどんどん輸入されてくるのかなと思っていたんですが、結局あれ以降、劇場作品がDVD化されることもないし、新たな絵本が翻訳されることもないんですよね。もしかすると、映画が商業的にぱっとしなかったからなのかもしれないけど、いつかは日本でもマクダル作品をびしっと揃えられるような状況になるといいなと思っています。本当に素晴らしい作品だと思うので。
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