7.コナミからクラッシュ・バンディクーが 2000.9.23

「コナミからクラッシュ・バンディクーが発売される」という記事を見て、僕はちょっとびっくりしてしまいました。というのも、クラッシュくんといえば「パラッパラッパー」のパラッパくんと並ぶソニー・コンピュータ・エンタテインメント(SCE)の看板キャラクターなんですから。

何でこんなことになったかというと、クラッシュシリーズを開発している「ユニバーサル インタラクティブ スタジオ」というアメリカの会社とコナミがそういう提携をしたからだそうです。しかも驚いたことに、今後クラッシュシリーズはソニーのゲーム機だけでなく、「Xbox」(マイクロソフトが開発しているゲーム機)や「ゲームボーイアドバンス」等でも発売されるそうなんです。

これってソニー的にはどうなんでしょうね〜。自分たちが育てたと言っても過言でもないキャラクターを横取りされたような気がしてるんじゃないかなあとも思うけど、キャラクターの権利をしっかりと持ってなかったということだから、そんなに「クラッシュ」を重要視してなかったのかなとも思ったり…。

ちなみにSCEは12月にもクラッシュくんが登場するPS用ゲームソフト「クラッシュ・バンディクー カ〜ニバル」というパーティゲームを発売します。今回の発表と時を同じくしてできたこのゲームの公式サイトに行ってみると、これまでのクラッシュシリーズがいかに売れたかという自慢が堂々と書かれていて、これが皮肉にもコナミの宣伝をやっているようです(^^;)。
これを見る限り、SCE側に全く影響がないとは言えないですね。大打撃という程でもないけど、鈍い痛みには感じてるでしょう。こらからSCEのキャラクター展開に何らかの変化があることは間違いないと思います。

結局、ゲームキャラクターは自社オリジナルに限るってことですね。任天堂=マリオ、セガ=ソニックのようにね〜。じゃないとせっかく築いたブランドイメージが台無しになっちゃうかもしれません。ゲームメーカーのみなさん、何かと今権利関係でお騒がせのコナミさまにしてやられないようご注意を(^^;)。

ちなみにコナミは同時にユニバーサルスタジオが権利を持つ映画のゲームを発売する権利も獲得、更にXbox用ゲームソフトとして、プレイステーションで同社が発売し人気だった「メタルギアソリッド」や「サイレントヒル」の最新作を発売することを発表。マルチプラットフォーム戦略だそうです。

そういえば、ちょうど今開催されている「東京ゲームショウ2000 秋」でもコナミはすごいらしいですね。出展されているゲームソフトの3分の1はコナミソフトだとか。もちろんコナミブースは最大規模。コナミの快進撃はどこまで進むのでしょうか!?(ちなみに今回の件の詳細はコナミのHPにプレスリリースがありますので参考にして下さい。リンクは禁止っぽいのでしません(^^;))