since 1999.12.19 
last update 1999.12.19 


あーみんとの出会い

あーみんは今

あーみん作品について





あーみんとの出会い

それは妹が「ちびまる子ちゃん」目当てで
「りぼん」を買いだした事から始まりました。
僕も「ちびまる子ちゃん」は好きだったので
そこだけ読んでいました。
他の漫画は興味が無かったので読まなかったのですが、
雑誌をぱらぱらとめくっていると
奇妙な漫画に出会ったのです。
瞳がきらきらしているのが当然の
少女漫画であるのに
その漫画は瞳どころか
ページ全体に輝きが無い、というか
走り書きのような雑な漫画でした。
内容もぱっと見た限り低俗っぽく、
僕はそのとき
「こんな漫画だけは絶対見ないでおこう」
と心に誓い本を閉じたのでした。


しかしいつの間にか事態は急変していました。
妹が「こいつら100%伝説」という単行本を
買ったのでした。
それはまさしくあの低俗漫画だったのです。
「ちびまる子(の単行本)だって買ってないのになんで…」
と、その時は頭が「???」でした。


もちろん薦められたのですが
最初は頑なに拒否していました。
しかし根負けして(?)読み始めたのでした。
そして…
あーみんはすごいと思いました(^^;)。






あーみんは今

インターネットに接続したら
今あーみんは何をやっているか
真っ先に調べてやろうと思いました。
そしてあーみんを取り扱う数少ない個人サイトをいくつか回った結果、
はっきりと今のあーみんの消息を知っている人が
いないことが分かりました…。

あーみんは
自分の事をもうそっとしておいて欲しいと願っている
という話もあります。
もしそれが本当なら
ファンならここは余計な詮索はしないほうがいいです。
つらい話ですが、ぐっとこらえてね。








あーみん作品について

岡田あーみんの漫画は、その内容からは、
まさかこの漫画が少女漫画界の帝王「りぼん」に
連載されていたとは信じ難いような強烈な作品ばかりです。


「お父さんは心配性」の父パピィの
加速度的にエスカレートしていく変態ぶりは
漫画界一です(断言!)。
それにパピィを取り囲む登場キャラクター、全員濃すぎ。
15年も前の漫画なのに面白さにかすみがありません。
何回読んでも絶対笑えます。
エピソードを紹介していくと
キリがないのですが、
凄い内容のクイズコーナーや
「東南アジアへびをどり」、
「しまいにゃ飲み込むぞ!」なんてのは
思い出すだけで爆笑です。




「こいつら100%伝説」では
危脳丸たちのばかぶりが発揮。
それに輪をかけるように岡田あーみん本人も惜しげも無く登場。
締め切りが来て間に合わないのであーみんが漫画キャラとともに
集英社へ襲撃するという、
少女漫画界の伝説に数えられるであろう話も収録されています。
注目すべきは本人も後日に語るように、
3作品中でも特に雑な絵で構成されていることです。
僕は「こいつら〜」のことを”空白だらけ、殴り書きの全3巻”
と呼んでいますが(^^;)、
そこからとてつもないパワーを感じるのは
僕だけじゃないでしょう。




「ルナティック雑技団」では一変作風が変わったかと思いきや、
「濃さ」では他の2作に引けは取りません。
より一層「旨み」が増したと言ってもいいでしょう。
なんとなくですが、
多分岡田氏本人が一番好きなのは「ルナティック〜」なんだと思います。
マダムゆり子の異常なほどの装飾(レースなど)のついた服装趣味といい、
マダムゆり子の異常なハイテンションといい、
マダムゆり子の……もういいか。
とにかくそういうあーみんならではの趣味がこれでもかと登場しますよね。
あと、ヒロインである星野夢実の脱線ぶりにも目が離せません。


このまま時代とともに埋もれさせてしまうのは
惜しすぎる作品ばかりです。